あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

けいこ

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愛おしく、狂おしく、愛を囁く

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蓮さんと美咲さん。


これから先の人生も、2人手をたずさえて仲良く暮らしてほしい。


たまには慶都さんと遊びに行きますね。


真斗君とお父さん。


真面目に子育てしてきた分、その思いは必ず真斗君に伝わりますよ。


真斗君は、良い子に育ちます。


途中、何があっても絆深い親子でいて下さいね。


そして、理久先生。


式の間、ずっと微笑んでくれてありがとう。


あなたは必ず夢を叶えて、誰か…と幸せになる。


その相手、意外と近くにいるのかな?


体調だけには気をつけて…


絶対幸せになってね。


最後に、弥生。


こんなにも私のことを大切に思ってくれてありがとう。


弥生の踏み出した1歩は、とても大きな1歩だったよね。


私、すごく勇気をもらえたよ。


これからも、ずっとずっと、友達だからね。


『ママぁ、パパぁ!大~好き』


ちっちゃなスーツの紳士が可愛く言った。


周りを自然と笑顔にする雪都、あなたのことは必ずパパとママが守るから。


おじいちゃん達もいるしね。


これからも家族仲良く、楽しく元気に生きていこうね。


今日からまた、それぞれが、それぞれの新しい道を歩みだす。


1歩1歩、前を向いて。


『九条 彩葉、俺は、君に永遠の愛を誓う。どんな時も笑っていられるように、全力で守るから』


真剣な慶都さんの言葉…


私も、いつだってあなたを支えられるような妻になります。


『愛してる』


そんな甘い声で、耳元がくすぐったいよ。


でも…


ありがとう。


九条 慶都さん、私もあなたを愛してる。


あの夜、あなたがくれた大切な宝物。


雪都を2人で守りながら、死ぬまでずっと、私の側で愛を囁いてね。


『お2人の写真、撮りますから。はい、笑顔でお願いします~』


手と手を絡ませ、体を寄せ合い、仲良くポーズ。


『最高の1枚が撮れました!本当にお似合いのご夫婦ですね!旦那様も奥様も素晴らしい!』


『奥様だって』


『旦那様だって』


2人で照れ笑いする。


私は慶都さんの手を握ったまま、ずっとずっと離したくないと思った。


遠い異国の地、一面に広がる青く澄み渡る空。


この日の空を、私は絶対に忘れない。


忘れないから。


ありがとう、慶都さん。


ありがとう、大切なみんな。


大好きだよ。
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