あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

けいこ

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新しい生活に胸を踊らせて

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今回も、一緒に住むことをとても喜んでくれて、結婚に関してもすぐに許してくれた。


「慶都君なら安心だ。彩葉を…どうか幸せにしてやって欲しい。頼んだよ」


その言葉に慶都さんは「必ず幸せにします、何も心配せず安心して下さい」と、自信を持って言ってくれた。


お父さん、目に涙を溜めてウンウンって何度もうなづいて…


お母さんには、その場でお父さんが連絡してくれて、2人とも慶都さんのことを心から歓迎してくれた。


お母さんも…電話の向こうで泣いてくれた。


「彩葉、良かったね、幸せになるんだよ。慶都さんと雪都と3人で、必ず、必ず幸せに…」


その言葉には母の深い愛情がこもってて、今の私にはその意味が十分によくわかった。


簡単に「幸せ」は手に入らないって…


お母さんは身をもって体験してきたから、私に同じ苦労はさせたくないんだって、痛いほどわかる。


落ち着いたら、3人で会いに行くからね。


絶対、幸せになるよ。


そして…


弥生と理久先生、保育園の先生達にも話した。


とにかく、もうこれ以上隠してるのが嫌だったし、報告だけはしたかったから。


保育園の先生達は、話した瞬間にみんな大騒ぎになって。


みんなに「うらやまし過ぎる!」とか「マンションに遊びに行かせて~」とか「慶都さんのイケメン友達を紹介して~」とか散々言われて。


でも、みんな、ちゃんと祝福してくれたことが嬉しくて有難かった。


弥生はめちゃくちゃ泣いてくれて、死ぬほど喜んでくれた。


背中を押してくれたのは弥生だから、私は本当に感謝してる。


そして、理久先生には…改めて電話で話した。


「やっぱり僕が思ってた通りなんですね。複雑ですけど、彩葉先生が幸せになれるならそれでいいと思ってます。でも…本音を言えば、あなたのことを考えるとつらくなります。毎日保育園で彩葉先生に会うのに。だけど彩葉先生は別の人の彼女で…理屈ではわかってるつもりですけど、やっぱりキツいです」
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