54 / 116
突然の対面に胸を熱くして
6
しおりを挟む
『そうですか…じゃあ、僕は雪都君と向こうに行ってきます』
『あ、うん。ありがとう、理久先生。よろしくね』
きっと、慶都さんは雪都の顔を見て自分の息子だとわかったんだと思う。
理久先生も…
今、目の前で2人のやり取りを見て、雪都と慶都さんがすごく似てることに気づいた…かな?
ううん、まさかね。
大丈夫だよ、きっと。
そんなことを考えていたら、ふと、向こうにいる慶都さんが視界に入った。
近くにいるお母さんや先生達は、隙を見ては次から次へと慶都さんに話しかけてる。
慶都さんもきちんと受け答えしてて、みんなニコニコと嬉しそうだ。
スマートな対応、さすが九条グループの御曹司だと思う。
遠くからでもそのオーラはハッキリと確認できた。
私は、思わずそちらの方に向けてカメラを構えた。
ファインダー越しに写る慶都さんは、信じられないくらいとても綺麗で…
私にはあまりにも眩しかった。
でも、シャッターを切ることは出来なくて、そのままカメラを胸の位置までゆっくり降ろした。
私…
そう言えば、今まで目の前で他の女性と慶都さんが話す姿をあまり見たことがなかった。
不思議だな…
そんな慶都さんを見て思ったんだ。
ちょっとだけ…心の奥がチクチクして痛いって。
何だかザワザワして、変な気分で落ち着かない。
私…まさかヤキモチ妬いてる?
嘘でしょ?
私が慶都さんみたいな素敵な人にヤキモチ妬くなんて厚かましいにも程があるよ。
彼女でも奥さんでもないのに。
もう…
いろいろな感情がたくさん混ざり合って、どんどん自分の本当の気持ちがわからなくなる。
子ども達はみんな可愛くて、楽しい夏祭りなのに、どうしてこんな気持ちになるの?
マリエさんの時みたいにまた一喜一憂するの?
ううん、そんなんじゃダメだよ。
保育士として、今日は最後まで笑顔を絶やさずに頑張らなきゃ。
『あ、うん。ありがとう、理久先生。よろしくね』
きっと、慶都さんは雪都の顔を見て自分の息子だとわかったんだと思う。
理久先生も…
今、目の前で2人のやり取りを見て、雪都と慶都さんがすごく似てることに気づいた…かな?
ううん、まさかね。
大丈夫だよ、きっと。
そんなことを考えていたら、ふと、向こうにいる慶都さんが視界に入った。
近くにいるお母さんや先生達は、隙を見ては次から次へと慶都さんに話しかけてる。
慶都さんもきちんと受け答えしてて、みんなニコニコと嬉しそうだ。
スマートな対応、さすが九条グループの御曹司だと思う。
遠くからでもそのオーラはハッキリと確認できた。
私は、思わずそちらの方に向けてカメラを構えた。
ファインダー越しに写る慶都さんは、信じられないくらいとても綺麗で…
私にはあまりにも眩しかった。
でも、シャッターを切ることは出来なくて、そのままカメラを胸の位置までゆっくり降ろした。
私…
そう言えば、今まで目の前で他の女性と慶都さんが話す姿をあまり見たことがなかった。
不思議だな…
そんな慶都さんを見て思ったんだ。
ちょっとだけ…心の奥がチクチクして痛いって。
何だかザワザワして、変な気分で落ち着かない。
私…まさかヤキモチ妬いてる?
嘘でしょ?
私が慶都さんみたいな素敵な人にヤキモチ妬くなんて厚かましいにも程があるよ。
彼女でも奥さんでもないのに。
もう…
いろいろな感情がたくさん混ざり合って、どんどん自分の本当の気持ちがわからなくなる。
子ども達はみんな可愛くて、楽しい夏祭りなのに、どうしてこんな気持ちになるの?
マリエさんの時みたいにまた一喜一憂するの?
ううん、そんなんじゃダメだよ。
保育士として、今日は最後まで笑顔を絶やさずに頑張らなきゃ。
2
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
外国人医師と私の契約結婚
華藤りえ
恋愛
※掲載先の「アルファポリス様」の<エタニティブックス・赤>から書籍化・2017年9月14発売されました。
医学部の研究室で、教授秘書兼事務員として働く結崎絵麻。
彼女はある日、ずっと思い続けている男性が、異国の第二王子であると知らされる。
エキゾチックな美貌の優秀な研究者で、そのうえ王子!?
驚き言葉を失う絵麻へ、彼はとんでもない要求をしてきた。
それは、王位を巡る政略結婚を回避するため、彼と偽りの婚約・同棲をするというもの。
愛情の欠片もない求婚にショックを受けながら、決して手は出さないという彼と暮らし始めた絵麻。
ところが、なぜか独占欲全開で情熱的なキスや愛撫をされて、絵麻の心はどうしようもなく翻弄されていき……? 叶わない恋と知りながら――それでも相手を求めてやまない。
魅惑のドラマチック・ラブストーリー!(刊行予定情報より)
※2017/08/25 書籍該当部分を削除させていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる