31 / 116
夏の雨と共に現れたあなた
11
しおりを挟む
『ごめんなさい』
『そうやってまた謝る。今からでいいから、ちゃんと慶都って呼んで欲しい』
『…わ、わかりました』
『いい子だ。これでお互い名前で呼び合える。さあ、呼んでみて』
『えっ!今ですか?』
『ああ、今』
『…あっ、えっと…』
『恥ずかしがらないで』
『は、はい…け、慶…都さん』
『いいね。彩葉、これからはちゃんと慶都って呼ぶこと』
慶都さん…は、私を「彩葉」と呼び、妹を「麗華ちゃん」と呼ぶ。
それは、私が好かれてないからなの?って、ちょっと思ってた時期がある。
私は、正当な一堂家の人間じゃないから…
だけど、慶都さんはそんな風に身分で人を判断するような人じゃないって、今はわかってる。
『待ってるから、必ずまた連絡して』
私達はカフェを出て、車でまた保育園まで戻った。
雨は…まだ止まない。
激しくも緩やかにもならず、一定のペースで降り続いてる。
『ありがとうございます、また保育園まで戻って頂いて』
『いや、気にしなくていい。今度は、雪都に会えるのを楽しみにしてるから。じゃあまた』
慶都さん…
まだこんなにも胸が熱いよ。
ずっとずっと止まらない鼓動。
私、今日、あなたに会えたこと…素直に喜んでもいいのかな?
『そうやってまた謝る。今からでいいから、ちゃんと慶都って呼んで欲しい』
『…わ、わかりました』
『いい子だ。これでお互い名前で呼び合える。さあ、呼んでみて』
『えっ!今ですか?』
『ああ、今』
『…あっ、えっと…』
『恥ずかしがらないで』
『は、はい…け、慶…都さん』
『いいね。彩葉、これからはちゃんと慶都って呼ぶこと』
慶都さん…は、私を「彩葉」と呼び、妹を「麗華ちゃん」と呼ぶ。
それは、私が好かれてないからなの?って、ちょっと思ってた時期がある。
私は、正当な一堂家の人間じゃないから…
だけど、慶都さんはそんな風に身分で人を判断するような人じゃないって、今はわかってる。
『待ってるから、必ずまた連絡して』
私達はカフェを出て、車でまた保育園まで戻った。
雨は…まだ止まない。
激しくも緩やかにもならず、一定のペースで降り続いてる。
『ありがとうございます、また保育園まで戻って頂いて』
『いや、気にしなくていい。今度は、雪都に会えるのを楽しみにしてるから。じゃあまた』
慶都さん…
まだこんなにも胸が熱いよ。
ずっとずっと止まらない鼓動。
私、今日、あなたに会えたこと…素直に喜んでもいいのかな?
2
あなたにおすすめの小説
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない
若松だんご
恋愛
――俺には、将来を誓った相手がいるんです。
お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。
――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。
ほげええっ!?
ちょっ、ちょっと待ってください、課長!
あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?
課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。
――俺のところに来い。
オオカミ課長に、強引に同居させられた。
――この方が、恋人らしいだろ。
うん。そうなんだけど。そうなんですけど。
気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。
イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。
(仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???
すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。
お見合いから本気の恋をしてもいいですか
濘-NEI-
恋愛
元カレと破局して半年が経った頃、母から勧められたお見合いを受けることにした涼葉を待っていたのは、あの日出逢った彼でした。
高橋涼葉、28歳。
元カレとは彼の転勤を機に破局。
恋が苦手な涼葉は人恋しさから出逢いを求めてバーに来たものの、人生で初めてのナンパはやっぱり怖くて逃げ出したくなる。そんな危機から救ってくれたのはうっとりするようなイケメンだった。 優しい彼と意気投合して飲み直すことになったけれど、名前も知らない彼に惹かれてしまう気がするのにブレーキはかけられない。
【完結】 二年契約の婚約者がグイグイ迫ってきます
紬あおい
恋愛
巷で流行りの言葉「俺は君を愛さない。」
そう言ったのはあなた。
冷たい態度が一夜で豹変し、溺愛モードに突入。
選択肢が 0か100 しかない極端な公爵様と、実家を守りたい伯爵令嬢の恋物語。
龍の腕に咲く華
沙夜
恋愛
どうして私ばかり、いつも変な人に絡まれるんだろう。
そんな毎日から抜け出したくて貼った、たった一枚のタトゥーシール。それが、本物の獣を呼び寄せてしまった。
彼の名前は、檜山湊。極道の若頭。
恐怖から始まったのは、200万円の借金のカタとして課せられた「添い寝」という奇妙な契約。
支配的なのに、時折見せる不器用な優しさ。恐怖と安らぎの間で揺れ動く心。これはただの気まぐれか、それとも――。
一度は逃げ出したはずの豪華な鳥籠へ、なぜ私は再び戻ろうとするのか。
偽りの強さを捨てた少女が、自らの意志で愛に生きる覚悟を決めるまでの、危険で甘いラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる