12 / 116
奇跡の再会に心震わす
1
しおりを挟む
『ねえねえ、イケメンってどんな人だろう?ドキドキしちゃう』
『西岡さんが言うにはかなりのイケメンだからすぐわかりますよって。あまりのイケメンぶりにびっくりしないで下さいねって』
『え~やだぁ~嘘でしょ?私、イケメンに弱いのよ』
保育士の先輩達が楽しそうに話してる。
かくいう私も、飛び交う「イケメン」というワードについ耳が反応して。
どうやら園児のパパの体調が悪く、代わりにパパさんの友人が代理で迎えに来るらしい。
そして、その人がかなりのイケメンみたいで。
確かにそこまで言われたらやっぱり気になっちゃう、いったいどんな人なんだろうって。
でも…
例えどんなに素敵な人が現れたとしても、あの人を超える男性なんて1人もいない。
そう、私の中の1番は「あの人」だけ。
それは、どんなことがあっても生涯変わらない。
お迎えの時間がやってくると、残っていた先生達がソワソワしだした。
まだ見ぬイケメンさんとのご対面に、少なからず緊張しているのがわかる。
『こんばんは、失礼します』
来た!
その少し低めの素敵な声に、みんなが一斉に振り向く。
入口のドアを開けて颯爽と入ってきたその男性は、まばゆいばかりのオーラを放ち、そこにスっと立って微笑んでいた。
その瞬間、部屋の奥の方にいた私の体に衝撃が走った。
えっ?
体中の全ての動きが止まる感覚。
どうして…
勝手に心臓がバクバクして、心と体が震え出す。
私はすぐに振り返って、体を縮め、出来るだけ顔を見られないように慌てておもちゃを片付けるフリをした。
嘘でしょ、別人?他人の空似?
『西岡 真斗(まさと)君のお迎えに来ました。代理の者です』
声まで似てる…
ずっと長い間、聞いていなくてもちゃんと覚えてる、忘れるはずない。
『西岡さんが言うにはかなりのイケメンだからすぐわかりますよって。あまりのイケメンぶりにびっくりしないで下さいねって』
『え~やだぁ~嘘でしょ?私、イケメンに弱いのよ』
保育士の先輩達が楽しそうに話してる。
かくいう私も、飛び交う「イケメン」というワードについ耳が反応して。
どうやら園児のパパの体調が悪く、代わりにパパさんの友人が代理で迎えに来るらしい。
そして、その人がかなりのイケメンみたいで。
確かにそこまで言われたらやっぱり気になっちゃう、いったいどんな人なんだろうって。
でも…
例えどんなに素敵な人が現れたとしても、あの人を超える男性なんて1人もいない。
そう、私の中の1番は「あの人」だけ。
それは、どんなことがあっても生涯変わらない。
お迎えの時間がやってくると、残っていた先生達がソワソワしだした。
まだ見ぬイケメンさんとのご対面に、少なからず緊張しているのがわかる。
『こんばんは、失礼します』
来た!
その少し低めの素敵な声に、みんなが一斉に振り向く。
入口のドアを開けて颯爽と入ってきたその男性は、まばゆいばかりのオーラを放ち、そこにスっと立って微笑んでいた。
その瞬間、部屋の奥の方にいた私の体に衝撃が走った。
えっ?
体中の全ての動きが止まる感覚。
どうして…
勝手に心臓がバクバクして、心と体が震え出す。
私はすぐに振り返って、体を縮め、出来るだけ顔を見られないように慌てておもちゃを片付けるフリをした。
嘘でしょ、別人?他人の空似?
『西岡 真斗(まさと)君のお迎えに来ました。代理の者です』
声まで似てる…
ずっと長い間、聞いていなくてもちゃんと覚えてる、忘れるはずない。
3
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
蕩ける愛であなたを覆いつくしたい~最悪の失恋から救ってくれた年下の同僚に甘く翻弄されてます~
泉南佳那
恋愛
梶原茉衣 28歳 × 浅野一樹 25歳
最悪の失恋をしたその夜、茉衣を救ってくれたのは、3歳年下の同僚、その端正な容姿で、会社一の人気を誇る浅野一樹だった。
「抱きしめてもいいですか。今それしか、梶原さんを慰める方法が見つからない」
「行くところがなくて困ってるんなら家にきます? 避難所だと思ってくれればいいですよ」
成り行きで彼のマンションにやっかいになることになった茉衣。
徐々に傷ついた心を優しく慰めてくれる彼に惹かれてゆき……
超イケメンの年下同僚に甘く翻弄されるヒロイン。
一緒にドキドキしていただければ、嬉しいです❤️
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
雪井しい
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい

婚約者の様子がおかしいので尾行したら、隠し妻と子供がいました
Kouei
恋愛
婚約者の様子がおかしい…
ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。
忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。
だから私は婚約者を尾行した。
するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美しい女性と一緒にいる彼の姿だった。
まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!!
※誤字脱字報告ありがとうございます。
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる