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とても悲しい言葉

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私は…


絢斗とは釣り合わない。


わかってることだけど、あんなハッキリ言われたら…


これからどうしていけばいいんだろう?


萌佳に相談して、余計に迷ってしまうことになるなんて。


『一花』


手を上げて私を迎えてくれる絢斗。


先に着いてたみたいだ。


絢斗の顔を見たらホッとする。


『お待たせしました、すみません。お疲れ様です』


『お疲れ様…どうした?何かあった?』


え?


顔に出てるのかな?


早速、絢斗に心配させてしまった。


『…い、いいえ、何もないです』


『島田さんとは久しぶりだったんだろ?楽しかった?』


絢斗の優しい声が心に染みた。


『…楽しかった…です。いろいろ話せて…』


『そうか。なら良かった。でも、ずいぶん早かったな』


やっぱり何か気にしてる。


『お互い疲れてたし、萌佳は…何か予定もあったみたいです』


嘘だ…


私の方が、先に萌佳に帰ろうって言ったんだ。


『一花。美味しいカクテルが飲みたい』


そう言って、絢斗は近くのバーに連れて行ってくれた。


何か察して、気分転換させようとしてくれたのかも知れない。


ううん、きっとそうだ。


いつだって…


絢斗は本当に優しいから。


『お腹空いてるんじゃないですか?』


『一花が食べてくるってわかってたから、俺もさっきシュシュで食べた』


『そうなんですね。シュシュ、美味しかったですか?』


ホテルの中にある従業員用のカフェレストラン。


『今夜はポークソテー。美味しかった』


『美味しそうですね、ポークソテー。私も…一緒に食べたかったです』


本当に…


今夜は、萌佳じゃなく絢斗といれば良かった。


私は、以前から絢斗がシュシュで食事をしてる姿をたまに見ていた。
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