最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます

桜散る前の幸せ

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こ、これって！


OKってことだよね？


その瞬間、自然に涙がこぼれて頬をつたった。


森田様…


よ、良かった…


本当に…良かった…


その時、絢斗が私の肩をポンって優しく叩いてくれた。


森田様は、大事に持っていた指輪をさくらさんの左手の薬指にはめた。


さくらさん、泣いてる。


そりゃ、嬉しいよ…


森田様も、さくらさんも、本当に…おめでとう。


心からそう思った。


その時、また美しい歌が、2人の新しい人生をお祝いするかのように響いた。


英語歌詞のバラード、何とも心地よくて優しいメロディー。


茅野君の甘い声。


英語の表現力がとても豊かで引き込まれる。


知らない一面を見た気がして、とても新鮮だった。


コーラスの他の3人とのハーモニーも素晴らしくて、心から感動する。


手を繋いで笑顔でコーラスを聞く森田様とさくらさん。


この2人の未来が、最高に明るく輝くものになるようにと祈らずにはいられなかった。


素晴らしい場面に立ち会えた喜びを胸に、私はまた、いろいろと前を向いて頑張ろうと思えた。


それと同時に…


私の中の結婚への憧れが、とても大きくなったのもわかった。


今までは、そこまで結婚について考えたことなかったのに。


確かに今は、隣にいる絢斗との同居生活、恋人のフリが、これから先の私の未来をどう変えて行くのか何もわからない。


正直、まだ来週から始まる2人の生活が嘘なんじゃないか…とさえ思ってしまうし。


うん、だから、何も期待しちゃいけないと思う。


だって、私達は恋愛関係じゃないんだから。


とにかく…


今日は、森田様とさくらさんのおかげで良い1日になった。


絢斗と見た素敵過ぎる光景を…


私は、この先も決して忘れることはないだろう。