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afterstory 歩夢君の希望
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『お母さん大丈夫?』
『大丈夫よ、ありがとうね、歩夢』
『本当にびっくりしたわよ』
『ごめんね、姉さん。みんなに心配かけちゃうなんて看護師として失格ね』
『そんなことないから。さあ、お母さん、もうゆっくり休んで』
僕は中川師長と一緒に病室を出た。
『階段から足を踏み外すなんて本当に驚いたけど、たいしたことなくて良かったわ』
『ありがとう伯母さん。僕が家にいる時で良かったし、うちの病院にいたら安心だよ。白川先生もいてくれるからね』
『そうね』
大きな物音で見に行くと母が倒れてて…
すぐに階段から落ちたってわかったけど、僕は心臓が止まりそうになった。
歩けない状態だったし、頭を打ったみたいだったから救急車を呼んで松下総合病院に運んでもらった。
頭のCTは異常なくて、怪我して血が出てたから白川先生が急いで処置してくれた。
様々検査も済んだけど、特に骨にも異常なく。
白川先生や中川師長がいてくれるから安心なんだけど、やっぱり…
母があんな風に倒れている姿を思い出すと背筋が凍る。
もし僕がいなかったら…
母はどうなっていたんだろう。
そう思うと怖くなる。
今まで僕を1人で育ててくれた大切な人…
大変な苦労があったと思う。
だから、僕が看護師として早く一人前になって、もっと生活を楽にしてあげたい。
これからもずっと母を大事にして恩返しがしたい。
改めてそう思った。
藍花さんのことを心に想いながら働く毎日。
きっと、その想いがあるから頑張っていける。
藍花さんも子育てや家事を頑張ってるだろうから、僕も負けてられないよ。
まだまだ半人前にも届かない僕だけど、必ず立派な看護師になる。
胸を張ってあなたに会える日が…
そんな日がいつかくることを願いながら…
『大丈夫よ、ありがとうね、歩夢』
『本当にびっくりしたわよ』
『ごめんね、姉さん。みんなに心配かけちゃうなんて看護師として失格ね』
『そんなことないから。さあ、お母さん、もうゆっくり休んで』
僕は中川師長と一緒に病室を出た。
『階段から足を踏み外すなんて本当に驚いたけど、たいしたことなくて良かったわ』
『ありがとう伯母さん。僕が家にいる時で良かったし、うちの病院にいたら安心だよ。白川先生もいてくれるからね』
『そうね』
大きな物音で見に行くと母が倒れてて…
すぐに階段から落ちたってわかったけど、僕は心臓が止まりそうになった。
歩けない状態だったし、頭を打ったみたいだったから救急車を呼んで松下総合病院に運んでもらった。
頭のCTは異常なくて、怪我して血が出てたから白川先生が急いで処置してくれた。
様々検査も済んだけど、特に骨にも異常なく。
白川先生や中川師長がいてくれるから安心なんだけど、やっぱり…
母があんな風に倒れている姿を思い出すと背筋が凍る。
もし僕がいなかったら…
母はどうなっていたんだろう。
そう思うと怖くなる。
今まで僕を1人で育ててくれた大切な人…
大変な苦労があったと思う。
だから、僕が看護師として早く一人前になって、もっと生活を楽にしてあげたい。
これからもずっと母を大事にして恩返しがしたい。
改めてそう思った。
藍花さんのことを心に想いながら働く毎日。
きっと、その想いがあるから頑張っていける。
藍花さんも子育てや家事を頑張ってるだろうから、僕も負けてられないよ。
まだまだ半人前にも届かない僕だけど、必ず立派な看護師になる。
胸を張ってあなたに会える日が…
そんな日がいつかくることを願いながら…
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