76 / 125
情熱的なあなたと夜明けを迎えて…
9
しおりを挟む
靴下を脱がされただけなのに、どうしてこんなにドキドキするの?
『うん、確かに良くなってるな。爪も綺麗だ』
『はい、ありがとうございます。本当に大丈夫ですから』
私は慌てて靴下を履こうとした。
でも、手が震えて上手く履けない。
ちょっと…嫌だ、どうしよう、落ち着かなきゃ。
その時、蒼真さんがモタモタしてる私の手に触れた。
え、何…?
『履かなくていい。このままで…いいんだ。この前、患者さんに言われたよな、俺達はお似合いだって』
あっ、た、確かに言われたけど…
『あれは私をからかってただけですよ』
『あの人は…からかってなんかいない。本気だった。それに俺も…そう思ってる』
蒼真さんはソファに座る私を見上げた。
その瞳は潤み、唇は艶っぽくて…
恐ろしい程の男の色気を、身体中にまとっていた。
『わ、私達が似合ってるなんて、蒼真さんまでからかわないで下さい』
『藍花…』
瞬間的に頬に温もりを感じた。
蒼真さんの手、私のほっぺに触れてる…
気づけば目の前に美し過ぎる顔があって…
直視出来ずに、思わず自分の自信のない顔を背けた。
『目を逸らすな。俺を見て…』
『み、見れません。私…』
もう、ドキドキし過ぎて息ができないよ。
『藍花、見て』
心も体も溶かすような甘い声…
その声につられるように、私はゆっくりと蒼真さんの方を見た。
とんでもない至近距離で…目と目が合う。
不純物なんて全くない綺麗な瞳。
私の全てが吸い込まれてしまいそうで…
『俺は、お前が欲しい』
えっ…
蒼真…さん…
あまりにも深い衝撃。
その言葉に、胸が撃ち抜かれたように体中に電気が走った。
『藍花…』
例えようのないその色気。
情欲に満ちたその顔を見た瞬間…
私達の間にまだ半分くらいは残っていた壁が、完全に…崩れ去った。
『うん、確かに良くなってるな。爪も綺麗だ』
『はい、ありがとうございます。本当に大丈夫ですから』
私は慌てて靴下を履こうとした。
でも、手が震えて上手く履けない。
ちょっと…嫌だ、どうしよう、落ち着かなきゃ。
その時、蒼真さんがモタモタしてる私の手に触れた。
え、何…?
『履かなくていい。このままで…いいんだ。この前、患者さんに言われたよな、俺達はお似合いだって』
あっ、た、確かに言われたけど…
『あれは私をからかってただけですよ』
『あの人は…からかってなんかいない。本気だった。それに俺も…そう思ってる』
蒼真さんはソファに座る私を見上げた。
その瞳は潤み、唇は艶っぽくて…
恐ろしい程の男の色気を、身体中にまとっていた。
『わ、私達が似合ってるなんて、蒼真さんまでからかわないで下さい』
『藍花…』
瞬間的に頬に温もりを感じた。
蒼真さんの手、私のほっぺに触れてる…
気づけば目の前に美し過ぎる顔があって…
直視出来ずに、思わず自分の自信のない顔を背けた。
『目を逸らすな。俺を見て…』
『み、見れません。私…』
もう、ドキドキし過ぎて息ができないよ。
『藍花、見て』
心も体も溶かすような甘い声…
その声につられるように、私はゆっくりと蒼真さんの方を見た。
とんでもない至近距離で…目と目が合う。
不純物なんて全くない綺麗な瞳。
私の全てが吸い込まれてしまいそうで…
『俺は、お前が欲しい』
えっ…
蒼真…さん…
あまりにも深い衝撃。
その言葉に、胸が撃ち抜かれたように体中に電気が走った。
『藍花…』
例えようのないその色気。
情欲に満ちたその顔を見た瞬間…
私達の間にまだ半分くらいは残っていた壁が、完全に…崩れ去った。
11
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
年下研修医の極甘蜜愛
虹色すかい
恋愛
医局秘書として市内の病院に勤務する廣崎彩27歳。普段はスマートに仕事をこなすクールな彼女だが、定期的にやって来る「眠れない夜」に苦しんでいる。
そんな彩に、5年越しの思いを寄せる3歳年下の藤崎仁寿。人当たりがよくて優しくて。仔犬のように人懐っこい笑顔がかわいい彼は、柔和な見た目とは裏腹に超ポジティブで鋼のような心を持つ臨床研修医だ。
病気や過去の経験から恋愛に積極的になれないワケありOLとユーモラスで心優しい研修医の、あたたかくてちょっと笑えるラブストーリー。
仁寿の包み込むような優しさが、傷ついた彩の心を癒していく――。
シリアスがシリアスにならないのは、多分、朗らかで元気な藤崎先生のおかげ♡
*****************************
※他サイトでも同タイトルで公開しています。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる