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情熱的なあなたと夜明けを迎えて…
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かろうじて耐えてるって感じで、この感覚は言葉では言い表せない。
月那が、
「美味しいご飯、美味しいお酒、ベランダから星を見たりなんかして…あ~もうその後は「私、どうなってもいい!」ってなるんだよ、絶対に」
って、楽しそうに言ってたのを急に思い出す。
私達はベランダになんか出ないんだから。
だから…何も起こらない。
起こるわけない!
蒼真さんはこんなに落ち着いてるんだよ、私だけあたふたするの恥ずかしいよ。
蒼真さん…
今は全然厳しくない。
私を気遣ってくれたりして。
2人の時のこの優しさが、病院でもずっと続いてほしいって願ってしまう。
子どもの頃のこと、好きな食べ物、影響を受けたテレビのこと…本当にいろいろ話してくれる蒼真さん。
話せば話すほど、もっとたくさん聞いてみたいって思えた。
まるで患者さんと話すみたいに…ううん、それ以上にリラックスしてる蒼真さんに、私も次第に心を開いていった。
こんなに「白川先生」と楽しい会話が出来る日がくるなんて、少し前までは思いもしなかった。
私達は、時間を忘れて、お互いのことを話した。
『藍花、足はもう大丈夫か?』
『あ、はい。大丈夫です。本当にありがとうございました。蒼真さんにすぐに手当してもらったおかげです』
『見せて』
え…
先生はソファから降りて、私の足の前にしゃがんで手を伸ばした。
『あ、本当にもう治ってますから』
思わず足をロングスカートの中に引っ込めて隠した。
『ダメだ。ちゃんと見せて』
蒼真さんは私の足を優しく掴んで、スカートの裾から外に出した。
そして、靴下を…ゆっくりと脱がせた。
ちょっ、ちょっと待って…
やっと緊張が溶けてきたのに、こんなのまた…
月那が、
「美味しいご飯、美味しいお酒、ベランダから星を見たりなんかして…あ~もうその後は「私、どうなってもいい!」ってなるんだよ、絶対に」
って、楽しそうに言ってたのを急に思い出す。
私達はベランダになんか出ないんだから。
だから…何も起こらない。
起こるわけない!
蒼真さんはこんなに落ち着いてるんだよ、私だけあたふたするの恥ずかしいよ。
蒼真さん…
今は全然厳しくない。
私を気遣ってくれたりして。
2人の時のこの優しさが、病院でもずっと続いてほしいって願ってしまう。
子どもの頃のこと、好きな食べ物、影響を受けたテレビのこと…本当にいろいろ話してくれる蒼真さん。
話せば話すほど、もっとたくさん聞いてみたいって思えた。
まるで患者さんと話すみたいに…ううん、それ以上にリラックスしてる蒼真さんに、私も次第に心を開いていった。
こんなに「白川先生」と楽しい会話が出来る日がくるなんて、少し前までは思いもしなかった。
私達は、時間を忘れて、お互いのことを話した。
『藍花、足はもう大丈夫か?』
『あ、はい。大丈夫です。本当にありがとうございました。蒼真さんにすぐに手当してもらったおかげです』
『見せて』
え…
先生はソファから降りて、私の足の前にしゃがんで手を伸ばした。
『あ、本当にもう治ってますから』
思わず足をロングスカートの中に引っ込めて隠した。
『ダメだ。ちゃんと見せて』
蒼真さんは私の足を優しく掴んで、スカートの裾から外に出した。
そして、靴下を…ゆっくりと脱がせた。
ちょっ、ちょっと待って…
やっと緊張が溶けてきたのに、こんなのまた…
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