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情熱的なあなたと夜明けを迎えて…
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できたてのルーをご飯にかけてテーブルに運ぶ。
『熱いですよ。気をつけて下さいね』
『いただきます』
『はい、どうぞ…』
どうかな…
『…』
ん?
1口食べたのに何も言わない。
どうなの?
美味しくなかったのかな?
『あの…お口に合いませんでしたか?』
『…美味しい』
『え?お、美味しいですか?』
『ああ。これ本当に藍花が作ったのか?』
何、その疑いの目は。
『はい、もちろんです。でも、これカレールーを入れてちょっと隠し味とかで煮込んだだけですよ』
『俺がずっと食べてきたカレーと違うから。病院のカレーとも違う』
確かに病院のカレーよりは自信あるけど…
でも、蒼真さんが知ってるカレーとはレベルが違うんだろうな。
『あの、いったい今までどんなカレーを食べてきたんですか?』
興味津々でその疑問について聞いてみた。
『どんなって…家にはフランスで修行してたシェフがいた』
『フ、フランス?!い、一流のシェフじゃないですか!そんなカレーと比べないで下さい!』
美味しいなんてお世辞だったんだ、めちゃくちゃ恥ずかしいよ。
『子どもの時から当たり前のようにシェフがいて、ずいぶんお世話になった。今も実家にはいる。彼らの作るカレーももちろん美味しかった。でも…何だろう、この味は今まで食べた中で1番なんだ』
嘘…
『それって…お世辞ですよね?』
『嘘は嫌いだ。本当に美味しいと思うから言ってる。きっと…誰が作るのかも重要なんだろう。このカレーが美味しいのは、藍花が一生懸命作ってくれたから』
キュン。
胸が鳴った。
蒼真さんは、私が作るごく平凡なカレーを美味しそうに食べてくれてる。
やっぱり…嬉しいな。
『熱いですよ。気をつけて下さいね』
『いただきます』
『はい、どうぞ…』
どうかな…
『…』
ん?
1口食べたのに何も言わない。
どうなの?
美味しくなかったのかな?
『あの…お口に合いませんでしたか?』
『…美味しい』
『え?お、美味しいですか?』
『ああ。これ本当に藍花が作ったのか?』
何、その疑いの目は。
『はい、もちろんです。でも、これカレールーを入れてちょっと隠し味とかで煮込んだだけですよ』
『俺がずっと食べてきたカレーと違うから。病院のカレーとも違う』
確かに病院のカレーよりは自信あるけど…
でも、蒼真さんが知ってるカレーとはレベルが違うんだろうな。
『あの、いったい今までどんなカレーを食べてきたんですか?』
興味津々でその疑問について聞いてみた。
『どんなって…家にはフランスで修行してたシェフがいた』
『フ、フランス?!い、一流のシェフじゃないですか!そんなカレーと比べないで下さい!』
美味しいなんてお世辞だったんだ、めちゃくちゃ恥ずかしいよ。
『子どもの時から当たり前のようにシェフがいて、ずいぶんお世話になった。今も実家にはいる。彼らの作るカレーももちろん美味しかった。でも…何だろう、この味は今まで食べた中で1番なんだ』
嘘…
『それって…お世辞ですよね?』
『嘘は嫌いだ。本当に美味しいと思うから言ってる。きっと…誰が作るのかも重要なんだろう。このカレーが美味しいのは、藍花が一生懸命作ってくれたから』
キュン。
胸が鳴った。
蒼真さんは、私が作るごく平凡なカレーを美味しそうに食べてくれてる。
やっぱり…嬉しいな。
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