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お似合いの2人
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『大丈夫だから、これくらい平気』
『何言ってるんですか!ダメですよ。今、外来時間外ですから白川先生に診てもらいましょう』
そう言って、私の肩を支えて数歩だけ歩かせてくれた。
『ここに座ってて下さい。白川先生呼んできます』
歩夢君、私のために必死になってくれて、本当に申し訳ないよ。
ナースステーションにいた他の看護師にも心配をかけてしまって、私が仕事中なのに変なこと考えてるからいけなかったんだよね。
こんな調子じゃ、いつまでたっても立派な看護師になんてなれないよ。
歩夢君は、たまたま近くの患者さんの部屋にいた蒼真さんを連れて戻ってきた。
『先生、こっちです!』
歩夢君に先導され、急いで来てくれた蒼真さん…すごく真剣な顔してる。
迷惑かけたくないのに…
『す、すみません!』
『何してる、気をつけないとダメだろ』
やっぱりちょっと怒ってる。
『は、はい。すみません。たいしたことないのに先生にお手数をおかけして…』
『そんなこと気にするな』
『すみません…』
つい謝ってしまう。
『見せて』
先生はゆっくりと私の靴下を脱がせた。
そして、しゃがんだまま私の足を持って患部をじっくりと見た。
足の指を見られてるだけなのに…
なぜだか、すごく恥ずかしい。
ビニールの手袋をしてる蒼真さんの手は血で染まってしまった。
『ここ痛いか?』
確かに患部の辺りを触れられると痛かった。
『はい、少し痛みます。本当にすみません。私の不注意です』
『…万が一、患者さんの足に落としたら取り返しがつかない。常に器具を取り扱う時は気をつけるんだ』
蒼真さんの言葉にハッとした。
『はい、気をつけます』
本当にその通りだ。
もし患者さんの足に落としてたら…って思うだけで恐ろしくなった。
『何言ってるんですか!ダメですよ。今、外来時間外ですから白川先生に診てもらいましょう』
そう言って、私の肩を支えて数歩だけ歩かせてくれた。
『ここに座ってて下さい。白川先生呼んできます』
歩夢君、私のために必死になってくれて、本当に申し訳ないよ。
ナースステーションにいた他の看護師にも心配をかけてしまって、私が仕事中なのに変なこと考えてるからいけなかったんだよね。
こんな調子じゃ、いつまでたっても立派な看護師になんてなれないよ。
歩夢君は、たまたま近くの患者さんの部屋にいた蒼真さんを連れて戻ってきた。
『先生、こっちです!』
歩夢君に先導され、急いで来てくれた蒼真さん…すごく真剣な顔してる。
迷惑かけたくないのに…
『す、すみません!』
『何してる、気をつけないとダメだろ』
やっぱりちょっと怒ってる。
『は、はい。すみません。たいしたことないのに先生にお手数をおかけして…』
『そんなこと気にするな』
『すみません…』
つい謝ってしまう。
『見せて』
先生はゆっくりと私の靴下を脱がせた。
そして、しゃがんだまま私の足を持って患部をじっくりと見た。
足の指を見られてるだけなのに…
なぜだか、すごく恥ずかしい。
ビニールの手袋をしてる蒼真さんの手は血で染まってしまった。
『ここ痛いか?』
確かに患部の辺りを触れられると痛かった。
『はい、少し痛みます。本当にすみません。私の不注意です』
『…万が一、患者さんの足に落としたら取り返しがつかない。常に器具を取り扱う時は気をつけるんだ』
蒼真さんの言葉にハッとした。
『はい、気をつけます』
本当にその通りだ。
もし患者さんの足に落としてたら…って思うだけで恐ろしくなった。
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