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お似合いの2人
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『今日もいい男だね~』
『そうですか?ありがとうございます』
白川先生は、個室に入ってる齋藤さんという80歳の女性の患者さんを診ていた。
『ずいぶん顔色も良くなりましたね。手術の傷も良い具合です。来週には退院出来ると思います』
患者さんにいつものように優しく話しかける蒼真さん。
『白川先生みたいなハンサムな主治医なら、私、ずっとここに居たいわ~退院しても1人だから寂しいし』
『私も齋藤さんとお話するのは楽しいですが、傷が治ったら退院です。またいつかと言いたいところですが、医師としては戻ってこられないことを願うしかないですね。でも、退院まではいつでも声をかけて下さい』
『本当にいい男だ。優しい男は女を幸せにするからね』
蒼真さん、患者さん以外にはちょっと厳しいけどね。
っていうか、私にだけかな…
アメとムチ?を使い分けられてる気がする。
蒼真さんの本音はなかなか読み取れない。
でも、本当にファンが多いな…
蒼真さんの容姿と言葉の魅力にみんながハマっていく。
『あなた、えと…』
『あっ、蓮見です』
それに比べて私は存在感が薄いんだろうな。
名前も覚えてもらえないなんて。
『そうそう蓮見さんね。あなたはとってもキュートな女だね』
齋藤さんは、顔から下の方まで視線を落としながら、私をまじまじと見た。
『そ、そんなことありません!』
キュ、キュートだなんて、しかも蒼真さんの前で、恥ずかしくて顔から火が出そうだよ。
『あなた、キュートの意味わからない?』
『い、意味はわかります。でも、本当に私はそこまで可愛くないので…』
あっ、今、私また暗い顔してる?!
ダメだ、ちゃんと笑わなきゃ。
私は、蒼真さんに注意されないようにすぐに笑顔を作った。
無理矢理の苦笑いだけど…
『そうですか?ありがとうございます』
白川先生は、個室に入ってる齋藤さんという80歳の女性の患者さんを診ていた。
『ずいぶん顔色も良くなりましたね。手術の傷も良い具合です。来週には退院出来ると思います』
患者さんにいつものように優しく話しかける蒼真さん。
『白川先生みたいなハンサムな主治医なら、私、ずっとここに居たいわ~退院しても1人だから寂しいし』
『私も齋藤さんとお話するのは楽しいですが、傷が治ったら退院です。またいつかと言いたいところですが、医師としては戻ってこられないことを願うしかないですね。でも、退院まではいつでも声をかけて下さい』
『本当にいい男だ。優しい男は女を幸せにするからね』
蒼真さん、患者さん以外にはちょっと厳しいけどね。
っていうか、私にだけかな…
アメとムチ?を使い分けられてる気がする。
蒼真さんの本音はなかなか読み取れない。
でも、本当にファンが多いな…
蒼真さんの容姿と言葉の魅力にみんながハマっていく。
『あなた、えと…』
『あっ、蓮見です』
それに比べて私は存在感が薄いんだろうな。
名前も覚えてもらえないなんて。
『そうそう蓮見さんね。あなたはとってもキュートな女だね』
齋藤さんは、顔から下の方まで視線を落としながら、私をまじまじと見た。
『そ、そんなことありません!』
キュ、キュートだなんて、しかも蒼真さんの前で、恥ずかしくて顔から火が出そうだよ。
『あなた、キュートの意味わからない?』
『い、意味はわかります。でも、本当に私はそこまで可愛くないので…』
あっ、今、私また暗い顔してる?!
ダメだ、ちゃんと笑わなきゃ。
私は、蒼真さんに注意されないようにすぐに笑顔を作った。
無理矢理の苦笑いだけど…
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