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答えの出せない告白
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今日は、久しぶりに中川師長に誘われて食事にきてる。
パスタの美味しいお店。
ここでは、本格的なイタリアの家庭料理とワインが味わえる。
『今日は私だけなんですか?』
『そう、ちょっとゆっくり話したくてね』
『ありがとうございます』
一人暮らしの私にたまに声をかけてくれるのが嬉しいけど、いつもは他の看護師や歩夢君もいたりするから…
何か特別な話があるのかな?
ちょっとドキドキしちゃうな。
食事が進み、しばらくして、
『藍花ちゃん、今、恋人はいるの?』
って、改まった様子で聞かれた。
冗談ぽく言われることはたまにあるけど、今はそんなトーンじゃない。
『いえ…残念ですけど、いません』
『そう。じゃあ、好きな人は?』
す、好きな人?
そう聞かれても…
今、私はそれがよくわからなくて困ってるから。
急に周りに声をかけてもらうようにはなったけど、それは別に告白とかじゃないし…
いったいみんなどうしたんだろって謎だらけ。
『…すみません。あんまり自分ではよくわからなくて。好きな人がいるってハッキリとは言えないですけど…でも、いないとも…言えないというか。本当に自分の気持ちが…』
私は首を傾げてしまった。
全く要領を得ない答えで申し訳ないと思った。
『そうなのね。難しいところよね』
えっ?
難しいところ?
『あの…それってどういう意味でしょうか?』
『ごめんなさいね。私ね…結構わかるのよ、男と女のこと。まあ、長いこと生きてるとね、いろいろ』
そう言って赤ワインを1口飲んだ。
『…そ、そうなんですね…』
『ねえ、藍花ちゃん。外科の白川先生、どう思う?』
突然、蒼真さんの名前が出て、思わず「えっ!?」って叫びそうになった。
『…し、白川先生ですか?』
『そう』
パスタの美味しいお店。
ここでは、本格的なイタリアの家庭料理とワインが味わえる。
『今日は私だけなんですか?』
『そう、ちょっとゆっくり話したくてね』
『ありがとうございます』
一人暮らしの私にたまに声をかけてくれるのが嬉しいけど、いつもは他の看護師や歩夢君もいたりするから…
何か特別な話があるのかな?
ちょっとドキドキしちゃうな。
食事が進み、しばらくして、
『藍花ちゃん、今、恋人はいるの?』
って、改まった様子で聞かれた。
冗談ぽく言われることはたまにあるけど、今はそんなトーンじゃない。
『いえ…残念ですけど、いません』
『そう。じゃあ、好きな人は?』
す、好きな人?
そう聞かれても…
今、私はそれがよくわからなくて困ってるから。
急に周りに声をかけてもらうようにはなったけど、それは別に告白とかじゃないし…
いったいみんなどうしたんだろって謎だらけ。
『…すみません。あんまり自分ではよくわからなくて。好きな人がいるってハッキリとは言えないですけど…でも、いないとも…言えないというか。本当に自分の気持ちが…』
私は首を傾げてしまった。
全く要領を得ない答えで申し訳ないと思った。
『そうなのね。難しいところよね』
えっ?
難しいところ?
『あの…それってどういう意味でしょうか?』
『ごめんなさいね。私ね…結構わかるのよ、男と女のこと。まあ、長いこと生きてるとね、いろいろ』
そう言って赤ワインを1口飲んだ。
『…そ、そうなんですね…』
『ねえ、藍花ちゃん。外科の白川先生、どう思う?』
突然、蒼真さんの名前が出て、思わず「えっ!?」って叫びそうになった。
『…し、白川先生ですか?』
『そう』
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