情熱的なあなたに抱かれ私は甘い夢を見る～新人看護師は無敵な外科医にしつけられてます～

あなたの強引な誘いに戸惑って

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ちょっと何、お仕置って。


そんなこと言われたら絶対間違えられないよ。


『すみません』


私は頭を下げた。


『すみませんなんて言わなくていい。謝るな。藍花はずっと…俺の前でも笑ってろ。お前の笑顔は患者さんを幸せにするんだ。だから、いいな』


先生…いや、違う、蒼真さん…


そんな風に言ってくれたけど、それは本当の気持ち？


私の笑顔が患者さんを幸せにするって…


素直に喜んでいいの？


蒼真さんも七海先生も、私に笑っててほしいって言ってくれた。


それって、今まで笑顔を絶やさずに頑張ってきたご褒美？


だけど…本当に何かがおかしいよ。


私の人生に何が起こった？


平凡だった日々、とにかく仕事に一生懸命だった日々、恋愛なんて無理だと思ってた日々。


それが突然予想もしない方向に進み出して…


現実なのか、非現実なのか、時々わからなくなってしまう。


目まぐるしく展開するこの状況を、早く受け入れたいのに。


ダメだ…


マイナスにしか考えられない。


今はまだ真実が全然わからないんだから、このおかしな状況をプラスに考え過ぎて、調子に乗っちゃいけないと思った。


自分に自信がないのって、何だか悲しい。


素直に喜べないし、ずっとハテナマークが頭の中で飛び回ってて。


だけど、ただ…


何もわからないのに勝手に心臓は…ドキドキしてしまうんだ。


そして、それを止める方法が私にはわからなかった。


『蓮見 藍花！！』


『は、はい！先生』


突然のフルネーム呼びに驚いてしまった。


『また言ったな。先生って呼んだらお仕置だって言ったのに』


『すみません！でも…今のはちょっと誘導された気がします』


『言い訳は無しだ。お仕置は…今度俺の部屋に来て夕飯を作ること』


『えっ？！へ、部屋に？』


って、一体どういうこと？


蒼真さんはちょっと怖い顔で私を見たあと、すぐに笑顔になった。