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あなたの強引な誘いに戸惑って
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ここが病院でなければ、ちょっとしたデートスポットになってるかも知れないな。
今は患者さんもみんな病室にいて、ここには誰もいない。
息を飲む音さえも聞こえるような、この空間。
ひっそりと静まり返った世界に、私達はまた2人きりでいるんだ。
こんなキラキラした景色を白川先生と見てることが、何だか少し落ち着かない。
起こるはずのないシチュエーションがずっと続いて、私はだんだん自分が自分じゃないみたいに思えてきた。
『藍花…』
『あっ、はい』
急に名前を呼ばれてドキッとした。
そっか、そうだった。
2人の時は名前で呼ぶって言われてたんだ。
『藍花はなぜ看護師に?』
急な質問に驚いた。
そんなこと興味あるの?
『あの…私の理由は聞かない方がいいと思います』
そういうと、白川先生は不思議そうに私を見た。
『なぜ?』
なぜって言われても…
『そ、そんなこと興味ありますか?私が看護師を目指した理由なんて…』
『教えてくれ、藍花のことが知りたい』
や、やめてよ…
その甘く囁く感じ、これをやられると無性にドキドキしてしまうんだから。
それもこんな近くで…
真っ直ぐに目を見れないし、心臓がバクバクしてきた。
私はその急激に変化し始めた感情を隠すために、わざと明るめに話し出した。
『は、恥ずかしいですけど…子どもの頃に見たドラマの影響です。すみません、本当に恥ずかしいですけど』
言ってしまった。
しかも私、謝ってるし。
白川先生には…知られたくなかったのに。
どうして話したんだろ?
『ドラマ?』
『はい…』
先生、どう思ったかな?
やっぱり呆れられた?
こんな理由、適当過ぎて真面目じゃないよね。
でも、本当のことだし嘘ついても仕方ないから。
今は患者さんもみんな病室にいて、ここには誰もいない。
息を飲む音さえも聞こえるような、この空間。
ひっそりと静まり返った世界に、私達はまた2人きりでいるんだ。
こんなキラキラした景色を白川先生と見てることが、何だか少し落ち着かない。
起こるはずのないシチュエーションがずっと続いて、私はだんだん自分が自分じゃないみたいに思えてきた。
『藍花…』
『あっ、はい』
急に名前を呼ばれてドキッとした。
そっか、そうだった。
2人の時は名前で呼ぶって言われてたんだ。
『藍花はなぜ看護師に?』
急な質問に驚いた。
そんなこと興味あるの?
『あの…私の理由は聞かない方がいいと思います』
そういうと、白川先生は不思議そうに私を見た。
『なぜ?』
なぜって言われても…
『そ、そんなこと興味ありますか?私が看護師を目指した理由なんて…』
『教えてくれ、藍花のことが知りたい』
や、やめてよ…
その甘く囁く感じ、これをやられると無性にドキドキしてしまうんだから。
それもこんな近くで…
真っ直ぐに目を見れないし、心臓がバクバクしてきた。
私はその急激に変化し始めた感情を隠すために、わざと明るめに話し出した。
『は、恥ずかしいですけど…子どもの頃に見たドラマの影響です。すみません、本当に恥ずかしいですけど』
言ってしまった。
しかも私、謝ってるし。
白川先生には…知られたくなかったのに。
どうして話したんだろ?
『ドラマ?』
『はい…』
先生、どう思ったかな?
やっぱり呆れられた?
こんな理由、適当過ぎて真面目じゃないよね。
でも、本当のことだし嘘ついても仕方ないから。
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