35 / 125
あなたの強引な誘いに戸惑って
2
しおりを挟む
私、これじゃあダメだよね、今はもっと成長しなきゃいけないのに。
『では、失礼します』
前田さんの病室を出て、私は就業時間を迎えた。
その時、目の前の病室から誰かが出てきた。
うわっ。
白川先生!
突然出会っても、やっぱりめちゃくちゃイケメンだ。
どこにいても白川先生のオーラは半端ない。
少女コミックのキラキラした王子様、パリコレに出てくるようなトップモデル、映画のスクリーンに映る大人気俳優…
どれであってもピッタリハマる。
そんな白衣姿の先生に、
『お疲れ様です』
って、ちょっと緊張しながら言った。
『お疲れ様。終わり?』
『は、はい』
少し慣れたと思っても、やっぱりまだちょっと怖くて体が固まる。
これ、怖いっていうの?
それとも身が引き締まってるの?
どちらにしても体が勝手に反応するから仕方ない。
『少し話せる?』
え…
『あ、はい』
白川先生は、うなづいて、そして…歩き出した。
その後ろを着いていきながら思った。
やっぱり歩くスピード、私に合わせてくれてる気がする。
ちょっと嬉しい。
ダメダメ、振り返った時にニヤついた顔見られたら「何をニヤついてる?病院だぞ」とか注意されそう。
今日は…何を言われるのかな?
『ここ、星がたくさん見える』
先生が立ち止まったのは、病棟の奥の方、大きくて広い窓がある場所だ。
そこから星を見る先生の横顔は、とても美しい。
まつ毛、長いんだな。
空を見上げるその顔は、いつもよりほんの少しだけ優しく見えて…
そのせいかな…あまり怒られる気はしなかった。
『はい。本当に綺麗ですよね。患者さん達も昼間、よくここから景色や空を眺めてますよ。癒されるって皆さん言ってます』
高さもあって、夜になると内側の電気が消えて、窓の向こうに素敵な夜景が広がって見える。
『では、失礼します』
前田さんの病室を出て、私は就業時間を迎えた。
その時、目の前の病室から誰かが出てきた。
うわっ。
白川先生!
突然出会っても、やっぱりめちゃくちゃイケメンだ。
どこにいても白川先生のオーラは半端ない。
少女コミックのキラキラした王子様、パリコレに出てくるようなトップモデル、映画のスクリーンに映る大人気俳優…
どれであってもピッタリハマる。
そんな白衣姿の先生に、
『お疲れ様です』
って、ちょっと緊張しながら言った。
『お疲れ様。終わり?』
『は、はい』
少し慣れたと思っても、やっぱりまだちょっと怖くて体が固まる。
これ、怖いっていうの?
それとも身が引き締まってるの?
どちらにしても体が勝手に反応するから仕方ない。
『少し話せる?』
え…
『あ、はい』
白川先生は、うなづいて、そして…歩き出した。
その後ろを着いていきながら思った。
やっぱり歩くスピード、私に合わせてくれてる気がする。
ちょっと嬉しい。
ダメダメ、振り返った時にニヤついた顔見られたら「何をニヤついてる?病院だぞ」とか注意されそう。
今日は…何を言われるのかな?
『ここ、星がたくさん見える』
先生が立ち止まったのは、病棟の奥の方、大きくて広い窓がある場所だ。
そこから星を見る先生の横顔は、とても美しい。
まつ毛、長いんだな。
空を見上げるその顔は、いつもよりほんの少しだけ優しく見えて…
そのせいかな…あまり怒られる気はしなかった。
『はい。本当に綺麗ですよね。患者さん達も昼間、よくここから景色や空を眺めてますよ。癒されるって皆さん言ってます』
高さもあって、夜になると内側の電気が消えて、窓の向こうに素敵な夜景が広がって見える。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
121
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる