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あなたの強引な誘いに戸惑って
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それから、私は夜まで仕事を頑張ってた。
あまりプライベートなことは考えないようにして。
『前田さん、ご気分はいかがですか?』
『ありがとうございます。大丈夫です。今日は孫が来てくれましたから』
『そうでしたね。お孫さんの顔みたら元気になりますよね』
『ええ、本当に。蓮見さんは?ご結婚はされてるんですか?』
前田さんは優しく微笑んだ。
本当に体調が落ち着いてるんだな。
患者さんのこういう顔を見るの、すごく嬉しい。
『残念ながらまだですよ。恋愛より今は仕事を頑張らないとって思ってます』
『そんなこと言ってたらダメですよ。蓮見さんは本当に良い看護師さんですし、そんなに魅力がある方なのにもったいないです。お若くて可愛らしくて…うらやましいわ』
思いがけず、前田さんに褒められてすごく照れた。
普段からあんまり口数が多い人じゃないから、余計に嬉しかった。
『ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです。いい相手が現れるのを待ちますね』
笑顔でそう言ったけど、本当にいい相手なんかに出会えるのかな、私。
もし出会えなかったら、このまま結婚せずに働き続ける人生も有り得るんだな…
それならそれも幸せだとは思うけど。
だけど、ちょっとは…
恋愛とかもしてみたいかも。
最近、先生達や歩夢君と話して、何だか変な感情が芽生えてしまったのも確かで。
仕事や家事に追われてるだけの毎日に、緊張するような、嬉しいような、恥ずかしいような、ほんの少しだけドキドキする時間がプラスされた気がする。
でも…
それは、春香さんが歩夢君を想うような感情とは違うと思うし…
足早に時間だけが流れて、頭の中に色んなものがごちゃごちゃに散らばったまま、全然整理できないでいた。
あまりプライベートなことは考えないようにして。
『前田さん、ご気分はいかがですか?』
『ありがとうございます。大丈夫です。今日は孫が来てくれましたから』
『そうでしたね。お孫さんの顔みたら元気になりますよね』
『ええ、本当に。蓮見さんは?ご結婚はされてるんですか?』
前田さんは優しく微笑んだ。
本当に体調が落ち着いてるんだな。
患者さんのこういう顔を見るの、すごく嬉しい。
『残念ながらまだですよ。恋愛より今は仕事を頑張らないとって思ってます』
『そんなこと言ってたらダメですよ。蓮見さんは本当に良い看護師さんですし、そんなに魅力がある方なのにもったいないです。お若くて可愛らしくて…うらやましいわ』
思いがけず、前田さんに褒められてすごく照れた。
普段からあんまり口数が多い人じゃないから、余計に嬉しかった。
『ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです。いい相手が現れるのを待ちますね』
笑顔でそう言ったけど、本当にいい相手なんかに出会えるのかな、私。
もし出会えなかったら、このまま結婚せずに働き続ける人生も有り得るんだな…
それならそれも幸せだとは思うけど。
だけど、ちょっとは…
恋愛とかもしてみたいかも。
最近、先生達や歩夢君と話して、何だか変な感情が芽生えてしまったのも確かで。
仕事や家事に追われてるだけの毎日に、緊張するような、嬉しいような、恥ずかしいような、ほんの少しだけドキドキする時間がプラスされた気がする。
でも…
それは、春香さんが歩夢君を想うような感情とは違うと思うし…
足早に時間だけが流れて、頭の中に色んなものがごちゃごちゃに散らばったまま、全然整理できないでいた。
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