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あなたの魅力に気づく月の夜
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『いえ、ありがとうございます。いただきます…あの…すみません、ちょっといいですか?』
食べる前にどうしても聞きたくなった。
『何?』
何って…
『私、今から外科医の白川先生と2人でハンバーガーを食べるんですよね。なんかこの組み合わせがどうもよくわからなくて…』
『内科医なら良かったか?』
『え?えと…』
真面目な顔して困ってたら、白川先生は急に私の目の前に顔を近づけて、
『真剣に考えるな。笑え』
って…
ちょっとだけ微笑んだ。
この白川先生の顔…
本当にイケメン過ぎる。
それも超ド級の。
月の光にほんのり照らされて、顔の一つ一つのパーツがあまりにも美しく見えた。
でもやっぱり数秒でギブアップ。
この距離のイケメンは直視出来ないよ。
私はサッと正面を向き、冷静を装ってハンバーガーを口にした。
緊張で飲み込みにくいことを悟られないように、ドリンクで必死に流し込んだ。
『あ、あの。どうして私に声をかけてくれたんですか?今日ここに来た理由は…?』
やっぱり納得出来なくて、また質問した。
私にしてはグイグイいってしまってるけど…
なぜか聞かずにはいられなかった。
『理由…か』
『はい。私、今日誘われてからずっと思ってました。白川先生に怒られるのかなって』
『俺がお前を?どうして怒る?』
『どうしてって…私、いつも先生に注意されてるので…もちろん、私が悪いんですけど…』
『藍花は俺に怒られたいの?』
『そ、そんなわけないです!怒られたいなんて思ってません。思ってるわけないです。それに、その藍花って名前で呼ぶのも変ですよ。いつも私のこと「蓮見」って言うのに…』
『お前は「蓮見 藍花」だろ?だったら蓮見でも藍花でも同じだろ』
その理屈、変。
かなり変。
同じじゃないよ、全然。
食べる前にどうしても聞きたくなった。
『何?』
何って…
『私、今から外科医の白川先生と2人でハンバーガーを食べるんですよね。なんかこの組み合わせがどうもよくわからなくて…』
『内科医なら良かったか?』
『え?えと…』
真面目な顔して困ってたら、白川先生は急に私の目の前に顔を近づけて、
『真剣に考えるな。笑え』
って…
ちょっとだけ微笑んだ。
この白川先生の顔…
本当にイケメン過ぎる。
それも超ド級の。
月の光にほんのり照らされて、顔の一つ一つのパーツがあまりにも美しく見えた。
でもやっぱり数秒でギブアップ。
この距離のイケメンは直視出来ないよ。
私はサッと正面を向き、冷静を装ってハンバーガーを口にした。
緊張で飲み込みにくいことを悟られないように、ドリンクで必死に流し込んだ。
『あ、あの。どうして私に声をかけてくれたんですか?今日ここに来た理由は…?』
やっぱり納得出来なくて、また質問した。
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なぜか聞かずにはいられなかった。
『理由…か』
『はい。私、今日誘われてからずっと思ってました。白川先生に怒られるのかなって』
『俺がお前を?どうして怒る?』
『どうしてって…私、いつも先生に注意されてるので…もちろん、私が悪いんですけど…』
『藍花は俺に怒られたいの?』
『そ、そんなわけないです!怒られたいなんて思ってません。思ってるわけないです。それに、その藍花って名前で呼ぶのも変ですよ。いつも私のこと「蓮見」って言うのに…』
『お前は「蓮見 藍花」だろ?だったら蓮見でも藍花でも同じだろ』
その理屈、変。
かなり変。
同じじゃないよ、全然。
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