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あなたの魅力に気づく月の夜

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どうしよう、私、もっと看護師続けたいし、誰かの役に立ちたいのに。


もう…


急に無理矢理約束させられて、頭が正常に機能しない。


とにかく、今は何も考えないようにしよう。


気持ちはずっとスッキリしないままだったけど、何とか1日の仕事を終え、私は言われた通りフラワーショップに向かった。


『まだ…来てないよね』


今日は外来が混んでたから、白川先生の方が遅いはず。


先生、きっと疲れてるよね、イライラしてないか心配だな…


本当、何を言われるんだろう。


いろいろ考えてると自然に足取りが重くなる。


でも、目の前にはフラワーショップが。


近いよ…もう着いちゃった。


やっぱりまだいない。


ちょっとホッとしてる自分がいて、変な気持ちだった。


何を言われるのかまだわからないのに、こんなに不安になるなんておかしいよね。


白川先生は、見た目は本当にめちゃくちゃカッコいい。


それは認める、認めざるを得ないくらい「超イケメン」だから。


だけど、あの意地悪な感じのせいで全部台無しになってる。


白川先生も、七海先生みたいに優しかったら、きっともっと素敵なのに…


って、今、私、七海先生のこと思い出してる!?


『藍花!』


その時、誰かが私の名前を呼んだ。


男性の声…


いつも聞いてる?


って、嘘!!


『し、白川先生!』


い、今、藍花って言った?


嘘でしょ、どうして私の名前を?


『待たせたな、悪かった』


『え…』


ちょっと待って。


私を名前で呼んだ上に、悪かったなんて、こんな展開、予想もしてなかった。


この人、本当にあの白川先生?


『どうした?そんな顔して』


『あ。いえ…ちょっと驚いてしまって』


つい本当のことを口走ってしまった。


『なぜ驚く?』


『あの…』
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