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after story ~祐誠side~

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『ヤキモチ妬いてくれてる?だとしたら嬉しいよ。君こそ、ずっと変わらず綺麗だ。魅力も色気も…どんどん増してく…俺は雫だけを見てるから』


それは、本当に…純粋な気持ちだ。


長年連れ添えば、相手を空気みたいに感じるって…


昔みたいに愛せないと言う人が多いと聞く。


だけど…


俺は、こんなにも一途に君を想ってるんだ。


無理をしてるわけでも、強がりでもない…


本気でいつまでも…


雫を愛してる。


『そ、そんなこと言われたら恥ずかしいよ。もっと女性磨きしないとね』


そうやって恥じらう姿が…愛おしく思えた。


『いいよ…今のままで。雫は十分素敵だから…こんな話しをしてたら…なんだか…君が欲しくなる』


『祐誠さん…』


夕焼けのオレンジの中、見つめ合う2人。


浴衣の襟元が少しはだけて…


そこに手を伸ばそうとしたその時、仲居さんが料理を運んできてくれた。


『失礼しますね。少し早めにお料理のご準備させて頂きます。今日は、良い鯛が入りましたよ』


いつもお世話になるベテランの仲居さん。


『あ、ありがとうございます。お願いします』


雫は、少し顔を赤らめてる。


俺はそれを見て、隣に立って「後で…ね」って…耳元でそっと囁いた。


ちょっと…意地悪だったか…


さらに顔が赤くなってく。


雫の声、顔、体…


いくつになっても可愛くて…


いつまでも…女としての君を求めてしまう。


「雫が欲しい」


俺がそうやって自然に体を熱くさせてしまうのは…


それは全部、君のせいだ…


君が…いつだって、妖艶で魅力的だから…


ねえ、雫。


俺のこと…どのくらい好き?


聞いて…みたい…


俺は…君が思うよりも、その何倍も雫を愛してる。


それだけは…忘れないで。


この食事が終わったら…


後で必ずこの気持ち、ちゃんと伝えるから。
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