75 / 152
ずっと好きだった~絵麻side~
3
しおりを挟む
「そんなこと!」
「絵麻、どうしたんだよ? お前らしくないだろ」
お前らしくないって、碧君はいったい私の何を知ってるのよ。
「ねえ、碧君。高校時代、私と琴音ちゃんどっちが好きだった?」
「えっ、な、何言うんだよ」
「女の子としてどっちが魅力があった? はっきり言ってよ」
「バ、バカなこと言うなよ。俺は2人とも友達だと思ってたし、絵麻も琴音もすごく大事だから」
「そんなこと言って、碧君は琴音ちゃんと親友みたいに仲良かったくせに。じゃれあったり、真剣に話し込んだり、私、ちゃんと見てたんだから」
「絵麻ちゃん。碧はみんなのことを大事に思ってたよ。私、悩みがあったらつい碧に相談してしまってたけど、でも碧はいつだってみんなのことを真剣に考えてた。私のことだけじゃないよ、絵麻ちゃんのことだってすごく大事にしてた。私だってちゃんと見てたよ」
何よ、碧の前だからって良い子ぶって。
何だか琴音ちゃんのこと嫌いになってしまいそう。
「もういいよ。でも、鳳条君はどうして琴音ちゃんを選んだの? 絵麻の気持ち知ってたのに。絵麻のことは嫌いなの?」
ずっと…大好きなのに、ずっとずっとずっと想ってきたのに。
すごく…悲しいよ。
「龍聖は琴音を選んだ。でも、決して絵麻が嫌いなわけじゃないんだ。2人が結婚した以上、絵麻は…もう龍聖を諦めないと」
「嫌だよ、鳳条君のこと諦めたくないよ」
何だかすごく胸が苦しい。
「っていうか、絵麻には高校時代からいつも彼氏がいるじゃないか。龍聖だけを一途に想ってたわけじゃないだろ?」
ひどい、碧君はやっぱり何もわかってないよ。
「彼氏は関係ないから。みんなが絵麻のことを好きっていうから付き合ってあげてるだけ。私は、いつだって鳳条君ひとすじなんだからね」
鳳条君が側にいてくれないから…だから私、寂しかったのに。
「絵麻、どうしたんだよ? お前らしくないだろ」
お前らしくないって、碧君はいったい私の何を知ってるのよ。
「ねえ、碧君。高校時代、私と琴音ちゃんどっちが好きだった?」
「えっ、な、何言うんだよ」
「女の子としてどっちが魅力があった? はっきり言ってよ」
「バ、バカなこと言うなよ。俺は2人とも友達だと思ってたし、絵麻も琴音もすごく大事だから」
「そんなこと言って、碧君は琴音ちゃんと親友みたいに仲良かったくせに。じゃれあったり、真剣に話し込んだり、私、ちゃんと見てたんだから」
「絵麻ちゃん。碧はみんなのことを大事に思ってたよ。私、悩みがあったらつい碧に相談してしまってたけど、でも碧はいつだってみんなのことを真剣に考えてた。私のことだけじゃないよ、絵麻ちゃんのことだってすごく大事にしてた。私だってちゃんと見てたよ」
何よ、碧の前だからって良い子ぶって。
何だか琴音ちゃんのこと嫌いになってしまいそう。
「もういいよ。でも、鳳条君はどうして琴音ちゃんを選んだの? 絵麻の気持ち知ってたのに。絵麻のことは嫌いなの?」
ずっと…大好きなのに、ずっとずっとずっと想ってきたのに。
すごく…悲しいよ。
「龍聖は琴音を選んだ。でも、決して絵麻が嫌いなわけじゃないんだ。2人が結婚した以上、絵麻は…もう龍聖を諦めないと」
「嫌だよ、鳳条君のこと諦めたくないよ」
何だかすごく胸が苦しい。
「っていうか、絵麻には高校時代からいつも彼氏がいるじゃないか。龍聖だけを一途に想ってたわけじゃないだろ?」
ひどい、碧君はやっぱり何もわかってないよ。
「彼氏は関係ないから。みんなが絵麻のことを好きっていうから付き合ってあげてるだけ。私は、いつだって鳳条君ひとすじなんだからね」
鳳条君が側にいてくれないから…だから私、寂しかったのに。
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
同期の御曹司様は浮気がお嫌い
秋葉なな
恋愛
付き合っている恋人が他の女と結婚して、相手がまさかの妊娠!?
不倫扱いされて会社に居場所がなくなり、ボロボロになった私を助けてくれたのは同期入社の御曹司様。
「君が辛そうなのは見ていられない。俺が守るから、そばで笑ってほしい」
強引に同居が始まって甘やかされています。
人生ボロボロOL × 財閥御曹司
甘い生活に突然元カレ不倫男が現れて心が乱される生活に逆戻り。
「俺と浮気して。二番目の男でもいいから君が欲しい」
表紙イラスト
ノーコピーライトガール様 @nocopyrightgirl
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
シングルマザーになったら執着されています。
金柑乃実
恋愛
佐山咲良はアメリカで勉強する日本人。
同じ大学で学ぶ2歳上の先輩、神川拓海に出会い、恋に落ちる。
初めての大好きな人に、芽生えた大切な命。
幸せに浸る彼女の元に現れたのは、神川拓海の母親だった。
彼女の言葉により、咲良は大好きな人のもとを去ることを決意する。
新たに出会う人々と愛娘に支えられ、彼女は成長していく。
しかし彼は、諦めてはいなかった。
色々と疲れた乙女は最強の騎士様の甘い攻撃に陥落しました
灰兎
恋愛
「ルイーズ、もう少し脚を開けますか?」優しく聞いてくれるマチアスは、多分、もう待ちきれないのを必死に我慢してくれている。
恋愛経験も無いままに婚約破棄まで経験して、色々と疲れているお年頃の女の子、ルイーズ。優秀で容姿端麗なのに恋愛初心者のルイーズ相手には四苦八苦、でもやっぱり最後には絶対無敵の最強だった騎士、マチアス。二人の両片思いは色んな意味でもう我慢出来なくなった騎士様によってぶち壊されました。めでたしめでたし。
【完結】誰にも知られては、いけない私の好きな人。
真守 輪
恋愛
年下の恋人を持つ図書館司書のわたし。
地味でメンヘラなわたしに対して、高校生の恋人は顔も頭もイイが、嫉妬深くて性格と愛情表現が歪みまくっている。
ドSな彼に振り回されるわたしの日常。でも、そんな関係も長くは続かない。わたしたちの関係が、彼の学校に知られた時、わたしは断罪されるから……。
イラスト提供 千里さま
居場所を無くした孤独女子は、エリート上司に甘く囲われる〜二人で美味しい同棲生活〜《R-18》
清澄 セイ
恋愛
山田来未(くるみ)、二十四歳。
今日、会社を辞めてきました。
さて、明日からどうしましょう。
なんて悩む暇もなく。
「俺の家に、住んでよ」
「不束者ですが」
恋人でもない人と、同棲することになりました。
お互いに、恋愛感情なんてない。
はずなのに。
「可愛い、最高に」
「なぁこっちきて?寂しいから」
「君がいる部屋が一番落ち着く」
こんなの、好きにならないでって方が無理です。
真面目な不憫系女子×不器用甘やかし系男子
同棲から始まるほのぼのラブ。
※別名義で他サイトにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる