71 / 143
一緒に過ごす日常
3
しおりを挟む
「謙虚だね~あなたみたいな男前、滅多にいないよ。おばさん、ドキドキしちゃうわぁ。お客さん、この男前のお兄さんのことが好きなら、絶対に手放しちゃダメだからね」
「あ、いや、その……」
だから、違うんだって。
「俺達、幼なじみですけど、いつかは夫婦になりますから」
えっ……瑞?
「いいね~うらやましいよ。若いっていいわぁ。ほんとお似合いだしね。結婚したら、きっと、とんでもなく可愛い赤ちゃんが生まれるだろうね」
周りのお客さんにまで響き渡るくらいの声量。
「あ、赤ちゃん!? い、いや、そんな……」
もう、ものすごく恥ずかしい。
絶対に顔が真っ赤だと思う。
レジ打ちが終わって、苦笑いしながらお礼を言って、サッとその場を離れた。
「もう瑞ったら、あんなこと言って。先のことはわからないし、私はまだ……」
「俺の気持ちを素直に言っただけだ。愛莉は、まだ答えを出せないって思ってるだろうけど、俺には……その選択肢しかないから」
そんな目をしないでよ……
いつものスーパーの中でキュンとした自分が恥ずかしくなる。
「ど、どうしてそこまで私なんかのこと」
「……また、ゆっくり話そう。とにかく、ここは出よう。早く帰ってカレー作って」
「あ、うん、そうだね」
とりあえず、カゴとカートを戻して、私達はマンションに向かった。
***
帰ってすぐに、アイランドキッチンでカレーの準備を始める。
広いスペースでとても作業がしやすい。
私の部屋とは大違いだ。
「手伝うよ」
「えっ、瑞は勉強あるんでしょ?」
「あるけど……手伝いたい」
ギャップ瑞だ。
たまにこれを出されると困る。
「じゃ、じゃあ。えっと……そうだっ、エビの殻を剥いてくれる?」
お医者さんが手を怪我したら大変だし、包丁は危ないから、瑞が出来そうなことをお願いした。
「あ、いや、その……」
だから、違うんだって。
「俺達、幼なじみですけど、いつかは夫婦になりますから」
えっ……瑞?
「いいね~うらやましいよ。若いっていいわぁ。ほんとお似合いだしね。結婚したら、きっと、とんでもなく可愛い赤ちゃんが生まれるだろうね」
周りのお客さんにまで響き渡るくらいの声量。
「あ、赤ちゃん!? い、いや、そんな……」
もう、ものすごく恥ずかしい。
絶対に顔が真っ赤だと思う。
レジ打ちが終わって、苦笑いしながらお礼を言って、サッとその場を離れた。
「もう瑞ったら、あんなこと言って。先のことはわからないし、私はまだ……」
「俺の気持ちを素直に言っただけだ。愛莉は、まだ答えを出せないって思ってるだろうけど、俺には……その選択肢しかないから」
そんな目をしないでよ……
いつものスーパーの中でキュンとした自分が恥ずかしくなる。
「ど、どうしてそこまで私なんかのこと」
「……また、ゆっくり話そう。とにかく、ここは出よう。早く帰ってカレー作って」
「あ、うん、そうだね」
とりあえず、カゴとカートを戻して、私達はマンションに向かった。
***
帰ってすぐに、アイランドキッチンでカレーの準備を始める。
広いスペースでとても作業がしやすい。
私の部屋とは大違いだ。
「手伝うよ」
「えっ、瑞は勉強あるんでしょ?」
「あるけど……手伝いたい」
ギャップ瑞だ。
たまにこれを出されると困る。
「じゃ、じゃあ。えっと……そうだっ、エビの殻を剥いてくれる?」
お医者さんが手を怪我したら大変だし、包丁は危ないから、瑞が出来そうなことをお願いした。
0
お気に入りに追加
93
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
ただいま冷徹上司を調・教・中!
伊吹美香
恋愛
同期から男を寝取られ棄てられた崖っぷちOL
久瀬千尋(くぜちひろ)28歳
×
容姿端麗で仕事もでき一目置かれる恋愛下手課長
平嶋凱莉(ひらしまかいり)35歳
二人はひょんなことから(仮)恋人になることに。
今まで知らなかった素顔を知るたびに、二人の関係は近くなる。
意地と恥から始まった(仮)恋人は(本)恋人になれるのか?
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる