再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

けいこ

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車の中の会話

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「愛莉?!   大丈夫か?   顔色が悪い、何か体の不調があるのか?」


「あっ、いや、ううん。全然元気だよ」


瑞にいきなり心配させるなんて、私って本当にバカ。別に彼氏じゃないんだから、堂々としてればいいんだ。


「……何かあれば無理しないで。黙ってないでちゃんと言えよ」


「あ、うん。ありがとう。でも、本当に大丈夫だから」


嘘ばっかり……
こんなにも動揺してるくせに。


「車、この下だから一緒にきて」


「うん」


私達は、地下駐車場に降りていき、瑞の車に乗った。
とてもかっこいい車だ。小さめだけど、外車みたい。右側にある助手席に座ると、瑞が言った。


「そこに座ったのは、お前が初めて」


「えっ、これって新車なの?   だったら、私が1番なんて申し訳ないよ」


「これは新車じゃない。結構前から乗ってる。出発するから、もし酔ったりしたら早めに言って」


私が乗り物に酔いやすいこと……覚えててくれたんだ。さっきから私のことを心配してくれる瑞は、やっぱり根っからのお医者さんなんだと思った。
つい、人の体のことを気にかけてしまうんだろう。


「ありがとう。今は乗り物酔いしなくなったから平気だよ」


「そっか、それなら良かった」


瑞は、ニコッと笑った。


それにしても……
誰も乗せたことないとか、本当に?   
彼女や、女友達も?
瑞って、今までいったいどんな人生を送ってきたんだろう。再会するまでは気にもしてなかったのに、今は……すごく気になる。


そんな気持ちを隠して、私は瑞に話しかけた。


「瑞は毎日頑張っててすごいよね。内科の先生ってかなり大変そうだけど……」


「内科だけが大変なわけじゃない。大学を卒業して、医師免許を取って、研修の時に全部の科を回ったけど、どこの科も大変だった」
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