世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~

けいこ

文字の大きさ
99 / 99
after story ~常磐家の幸せ~

1

しおりを挟む
小学2年の結仁は、すっかり水泳に夢中だ。
幼稚園の頃からTOKIWAスイミングスクールに通って、今ではかなり上達してる。さすが理仁さんの息子だと、周りがみんな褒めてくれて。


結仁の将来の夢は――水泳のオリンピック選手。
早々と夢が決まって嬉しいけど、あまりキツい練習は可哀想な気もしてる。


今日は、久しぶりに理仁さんが結仁の練習を見てくれるらしくて、結仁は朝からワクワクしてた。
理仁さんはインストラクターを辞めて、副社長として毎日忙しくしてるけど、たまにこうしてTOKIWAスイミングスクールにも顔を出している。


小さな子ども達のクラス。
そこに結仁の姿もあった。
上の見学シートに座り、大きな窓ガラス越しに下を見下ろす。
1番前のシートは、横一列全て、お母さん達でギチギチに詰まっている。
今日は理仁さんが来るってお知らせがあったから、いつもなら後ろに座って携帯を見ていたり、おしゃべりしてる人達も、みんな前に殺到してた。


「うわぁ、常磐先生。久しぶりに見たけど、素敵~」


「副社長様の水着姿、あの腹筋ヤバ過ぎるんですけど」


「きゃ~理仁様、めちゃくちゃかっこいい」


口々にこぼれる理仁さんへの賞賛の言葉。
私が妻です……なんて、絶対言えない雰囲気だ。
だけど、理仁さんが褒められてるとやっぱり嬉しい。


結仁は、いつもより楽しそうに笑顔でレッスンを受けてる。
一生、父親がいない人生だと思っていたのに、今、結仁にはこんな近くにパパがいる。
一生懸命な2人を見ていたら、何だか胸が熱くなった。


それにしても、あれだけ忙しい理仁さんの体はいつだって引き締まってて、衰えを知らない。
だから、私も、理仁さんに負けないように家で運動したり、ヨガをしたり、自分なりに努力してる。
いつまでも女として見ていてもらいたいから。


その日の夜は、久しぶりに3人で食事に出かけた。
相変わらず周りは理仁さんの美しさに驚嘆しているけど、こういうのもずいぶん慣れてきた。
自分とは見た目の差があり過ぎるってわかってるけど、もう気にしない。


「結仁。すごく上手くなったな」


「ありがとう。僕、オリンピック選手になれるかな?」


「ああ。もっと上手くなったら、涼平に指導してもらおう。涼平先生の言う通りに頑張ることができたら、結仁は必ず良い選手になれる」


「うん、頑張るよ。早く涼平先生に教えてもらいたいな~」


「そうね。結仁が頑張ってるから、ママも頑張らなくちゃね」


「そろそろだな。いよいよ双葉の夢が実現する」


「はい。本当にありがとうございます。理仁さんのおかげです」


「俺じゃない、双葉の頑張りだ。あんなに美味しいものが作れるんだ、店は必ず成功する」


結仁が高学年になったら、ランチのお店を開きたいと話したら、理仁さんは快く賛成してくれた。
資金の心配は一切いらないと言ってくれ、どれだけ心強かったか。


すぐに自宅マンションからすぐ近くの土地を購入し、オシャレなランチのお店を建ててくれた。
それが、私への誕生日プレゼントだって。
そんな大き過ぎる誕生日プレゼント、予想外でびっくりしたけど、理仁さんの優しさに、嬉しくて涙が止まらなかった。


「私、頑張ります。美味しいご飯を作って、みんなに食べてもらって……それでほんの少しでも『幸せ』を感じてもらえたら」


「俺と結仁は毎日幸せだ。な、結仁」


「うん。ママのご飯は最高だよ」


いつまでも子どもだと思っていた結仁ももうすぐ3年生。
あっという間に大きくなって……
だんだん理仁さんに似てくるのがすごく嬉しい。


朝起きて2人がいてくれることを幸せだと感じ、夜に理仁さんに抱かれてまた幸せだと感じる。
1日中、幸せで満たされた毎日に、私は感謝でいっぱいになる。


世界で1番幸せな私。


このままずっと家族3人、何があっても離れずに、これからの人生を仲良く歩んでいきたい。


理仁さん、結仁、そして――
今まで私を支えてくれたみんな、本当にありがとう。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

禁断溺愛

流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

優しい雨が降る夜は

葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン 無自覚にモテる地味子に 余裕もなく翻弄されるイケメン 二人の恋は一筋縄ではいかなくて…… 雨降る夜に心に届いた 優しい恋の物語 ⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡ 風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格 雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン

処理中です...