世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~

けいこ

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どこにいるの?

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「何で?   何で理仁さんまでいるの?」


少し離れたところに呆然と立っているもみじちゃん。その表情は、まるで生気を失ったようだった。


「君はなぜこんなことを?」


理仁さんの口調はかなり厳しかった。


「理仁さんが私を怒らせるからよ!   双葉の方がいいなんて言うから。さあ、結仁、まだメリーゴーランド乗ってないでしょ?      もみじちゃんと乗ろう」


「嫌だ!   ママと乗る」


「どうして?   今日は一緒に遊ぼうって約束したでしょ?」


「もみじたんが、いい子にしてたらママが来るって言ったよ。だからいい子にしてた。結仁は、ママと乗りたい」


「ダメよ、まだいい子にしてないじゃない。結仁、こっちに来なさい」


「嫌だ、行きたくない!   もみじたん、怖い」


「もう、やめて!   結仁を巻き込まないで。もみじちゃんが憎いのは私でしょ?   だったら直接私に言って」


「双葉ちゃんに言っても、理仁さんに言っても、私の気持ちわかってくれないでしょ?   だから2人をいっぺんに困らせてやりたかったの」


「君は間違ってる!   結仁には何の罪もない。それに、どんなにつらいことがあっても誰かのせいにしてはいけない」


「あなた達には私の気持ちなんてわからない!」


もみじちゃんは、そう叫んで、頭を抱えた。


「悪いが警察に連絡する」


「け、警察!?」


もみじちゃんの顔色が一瞬にして変わった。


「今回君がしたことは許されるべきではない」


「そんな……だって……だって……」


「もみじちゃん。私も、自分の命より大切な結仁を勝手に連れ出したことは絶対許せない。でも……結仁が無事に戻ってきたから……警察には言わない」


「えっ?」


「だけど、もしも結仁に何かあったら……私はもみじちゃんをどうしてたかわからない」


「双葉……ちゃん……」


「双葉、本当にそれでいいのか?」


理仁さんの問いかけに、私は決意を持ってうなづいた。


「……うん。もみじちゃんを警察に突き出すのは嫌だから。どんなにひどいこと言われても、やっぱり……子どもの頃からずっと私を支えてくれた人だから。その恩は、忘れられない……」
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