世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~

けいこ

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私を見てほしい~もみじside~

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私は入会を済ませ、直江先生のクラスに入ってレッスンを受けた。


まあまあかな。
直江先生が爽やかで素敵だから良しとしよう。
この肉体美、どう表現したら読者に伝わるだろう。
こんな男性と絡みあうシーンとか、想像するだけでワクワクする。


一通り、レッスンが終わり、私はロッカーに向かった。
中に入ると、同じクラスのおばさん達がワイワイ騒いでいた。
こういうの苦手、さっさと着替えて帰ろ。


「それにしてもいっこうに涼平先生に彼女できないわよね~」


「私達が推せる女の子もいないし、本当に双葉ちゃん、何で急に辞めちゃったのかしらね」


双葉?
今、双葉って言った?


「あの……すみません。双葉さんって誰ですか?」


「ああ、もみじちゃん。もう3年になるかしら。ここに来てた双葉ちゃんっていう子がいてね。涼平先生の目がいつもよりキラキラしてたから、つい私達も応援したくなって、双葉ちゃんに涼平先生と仲良くしてほしいってお願いしたの」


「双葉さんって、苗字は?」


まさか……嘘でしょ?   
別人だよね?


「確か、松雪さんだったわね。綺麗な名前だから覚えてたの。でも、1回きりで連絡がないまま辞めちゃって。あんな可愛くて良い子なかなかいないのにね」


「そんなんですか……へえ、松雪ね……」


双葉もこのスイミングスクールに来てたなんて。
理仁さんや涼平先生とも知り合いだったんだね。
「灯り」で出会ったただの知り合いみたいに言ってたけど……
しかも、こんなおばさん達にまで気に入られて。


「そうね、松雪 双葉ちゃんだったわね。ほんとにどうしちゃったのかしらね。私、2人が恋人同士になったら、涼平先生を諦めてもいいと思ってたのに」


「いやだ、諦める前に相手にもされてないわよ~」


「あらやだ、そりゃそうね」


ああ、最低。
おばさん達のバカな笑い声、嫌いだわ~。
涼平先生の目がキラキラしてたって?   
そんなのただの気のせいでしょ?
でも、何だかすごく腹立たしい。


私は、この嫌なおばさん達から早く逃げ出したくて、急いで着替えを済ませ、さっさとスクールをあとにした。
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