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脅迫状の犯人の告白
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赤田さんは、本当に申し訳なさそうに話した。
何も悪くないのに…
『ううん。脅迫状なんて怖い思いさせて本当にごめんね。みんなに迷惑をかけてしまって…悪いのは全部私だから…』
『中島さんは悪くないよ。中島さんも赤田さんも…そして小川君も…みんな苦しんでた被害者なんだから。小川君もね、あなたをかばって、自分が先生を突き落としたんだって…そう名乗り出たんだよ』
私の話を聞いて、中島さんはまた涙を流した。
『そんな…小川君まで…本当にごめんなさい』
小川君は、首を横に何度も振った。
『中島さんは…佐々木先生を階段から突き落としたの?』
聞にくいことを、凛音が聞いてくれた。
『いえ!私は…そんなことしてません』
凛音は、しばらく中島さんを見つめた。
わざとそんな質問をしたんだ…中島さんの素直な反応を見るために。
『私…あの日…』
中島さんは頑張って話そうとしたけど、何かに怯えてるようだった。
『もう言わなくていいよ』
たまらなくなったのか、小川君が言った。
『大丈夫…全部、みんなに聞いてもらいたい。私、先生が階段から落ちた日の放課後、やっぱりちゃんと脅迫をやめてもらうようにお願いしようと思いました。脅迫状も出していたし、劇が中止になることを願って。そしたら…お金も出せないのに万引きを黙ってて欲しいなんてふざけるなって…突然、私に襲いかかってきて…「キスされそう」になって…でも、その時先生の携帯に電話がかかってきて、その隙に私は部室から逃げ出しました』
その告白に…愕然とした。
ここにいる全員が同じ気持ちだろう。
『…許せない。本当にごめんね、真由。私がちゃんと話しを聞いてあげてたら…』
『ううん、私が菜摘に全て話していたら…こんなことにはならなかったのに…ごめんね。どうしても…言えなかったの…小川君もごめんね』
何も悪くないのに…
『ううん。脅迫状なんて怖い思いさせて本当にごめんね。みんなに迷惑をかけてしまって…悪いのは全部私だから…』
『中島さんは悪くないよ。中島さんも赤田さんも…そして小川君も…みんな苦しんでた被害者なんだから。小川君もね、あなたをかばって、自分が先生を突き落としたんだって…そう名乗り出たんだよ』
私の話を聞いて、中島さんはまた涙を流した。
『そんな…小川君まで…本当にごめんなさい』
小川君は、首を横に何度も振った。
『中島さんは…佐々木先生を階段から突き落としたの?』
聞にくいことを、凛音が聞いてくれた。
『いえ!私は…そんなことしてません』
凛音は、しばらく中島さんを見つめた。
わざとそんな質問をしたんだ…中島さんの素直な反応を見るために。
『私…あの日…』
中島さんは頑張って話そうとしたけど、何かに怯えてるようだった。
『もう言わなくていいよ』
たまらなくなったのか、小川君が言った。
『大丈夫…全部、みんなに聞いてもらいたい。私、先生が階段から落ちた日の放課後、やっぱりちゃんと脅迫をやめてもらうようにお願いしようと思いました。脅迫状も出していたし、劇が中止になることを願って。そしたら…お金も出せないのに万引きを黙ってて欲しいなんてふざけるなって…突然、私に襲いかかってきて…「キスされそう」になって…でも、その時先生の携帯に電話がかかってきて、その隙に私は部室から逃げ出しました』
その告白に…愕然とした。
ここにいる全員が同じ気持ちだろう。
『…許せない。本当にごめんね、真由。私がちゃんと話しを聞いてあげてたら…』
『ううん、私が菜摘に全て話していたら…こんなことにはならなかったのに…ごめんね。どうしても…言えなかったの…小川君もごめんね』
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