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脅迫状の犯人の告白
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赤田さんは、必死に言った。
きっと佐々木先生のこと、演劇部の顧問として慕ってたんだな…
『その部員っていうのは…中島 真由さんだよ』
『え!真由が?』
赤田さん、かなり驚いてる。
『ああ。中島さんは最近先生と部室に残ることが多かった…とも聞いたんだけど…』
『…それは…佐々木先生が、今回の劇の脚本に「ナレーション」を入れた方がいいと思うからって急に提案してくれて。声がよく通る真由にナレーションを頼んでました。追加する内容を練習が終わってから一緒に考えようって…「数回」残ってたのは知ってます』
『佐々木先生が中島さんを叱る程、ナレーションに力を入れてたということ?』
私が言うと、
『でも…そんなことで先生が真由を叱るとは思えないです。真由は私と違ってちゃんとしてるし、優等生なんです。それに、真由と私は部長と副部長ですから、何か叱られたりしたら話してくれたと思うんですが…』
と、答えてくれた。
『3人に佐々木先生のことを取材と言って聞いた時、僕は中島さんからとても「不快な何か」を感じた。無理に笑おうとしてる顔が不自然で。なぜそんな風な態度になったのか…』
そっか…
凛音は、あの時それを感じとっていたんだ…
私は全然わからなかったのに…
『ねえ、じゃあまさか…佐々木先生と中島さん、放課後の2人に何かあったっていうの?』
私は、急に嫌な予感がした。
『何かって何なんですか?佐々木先生も真由も…2人とも本当に一生懸命劇のために頑張ってたのに…』
赤田さんの思い、わかるよ…
『…いつもあまり脚本に参加しない佐々木先生が、今回はなぜか積極的だった。そして、途中ナレーションを入れたいと言い、中島さんを自ら指名した。みんなは、クラブ活動が終わると普段から急いで帰るし、もしかして…中島さんと2人きりになるチャンスを…狙っていたのかも知れない』
きっと佐々木先生のこと、演劇部の顧問として慕ってたんだな…
『その部員っていうのは…中島 真由さんだよ』
『え!真由が?』
赤田さん、かなり驚いてる。
『ああ。中島さんは最近先生と部室に残ることが多かった…とも聞いたんだけど…』
『…それは…佐々木先生が、今回の劇の脚本に「ナレーション」を入れた方がいいと思うからって急に提案してくれて。声がよく通る真由にナレーションを頼んでました。追加する内容を練習が終わってから一緒に考えようって…「数回」残ってたのは知ってます』
『佐々木先生が中島さんを叱る程、ナレーションに力を入れてたということ?』
私が言うと、
『でも…そんなことで先生が真由を叱るとは思えないです。真由は私と違ってちゃんとしてるし、優等生なんです。それに、真由と私は部長と副部長ですから、何か叱られたりしたら話してくれたと思うんですが…』
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『何かって何なんですか?佐々木先生も真由も…2人とも本当に一生懸命劇のために頑張ってたのに…』
赤田さんの思い、わかるよ…
『…いつもあまり脚本に参加しない佐々木先生が、今回はなぜか積極的だった。そして、途中ナレーションを入れたいと言い、中島さんを自ら指名した。みんなは、クラブ活動が終わると普段から急いで帰るし、もしかして…中島さんと2人きりになるチャンスを…狙っていたのかも知れない』
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