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図書館での思い出
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『私のことも亜矢奈と呼んで下さい。私はいつか凛音様の「妻」になるんですから』
かなりの大胆発言。
「妻」になるなんて…そんなこと平気で言うからヒヤヒヤする。
凛音が…
いつか亜矢奈さんに洗脳されないか心配になる。
『いつも言うけど、院瀬見と結婚の約束をした覚えはないよ。親同士仲がいいし、まあ…君とは縁があるとは思ってるけどね』
縁がある…って…
それなら私と凛音の方がずっと「縁」が深いよ。
だって…
私達は、小学生の頃から一緒にいるんだから。
私が初めて凛音を見たのは、お互いが通う近所の大きな図書館だった。
「王子様」がいる!
って…本気で思ってしまった。
子ども心にドキドキして、わざと横に座ったり、ただ見てるだけで嬉しかった。
そのうち、ずっと観察してると気づいた。
凛音が読む本は、ほとんど「探偵小説」だってこと。
誰もが知ってるシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、ミス・マープルはもちろん、日本の金田一耕助や明智小五郎も…
読むスピードがとにかく早くて…
次から次へと読破していった。
そして、また同じ本を何度も読んで…
私は、探偵小説を読む真剣な姿に惹かれ、すっかり凛音の「ファン」になってしまってた。
声をかける勇気が出るまで時間はかかったけど…
「その本、次、私に貸してくれますか?」って頑張って話しかけた時、凛音は優しい笑顔で「こういう本好きなの?」って聞いてくれて。
正直、詳しくはなかったけど「はい」って嘘ついて…
それから、毎日図書館で一緒に探偵小説を読むようになった。
静かにただ本を読む。
だけど、私もだんだんその魅力にハマり…
ワクワクドキドキしながら、それを読むのが楽しみになっていった。
そして…
一緒に帰って…
かなりの大胆発言。
「妻」になるなんて…そんなこと平気で言うからヒヤヒヤする。
凛音が…
いつか亜矢奈さんに洗脳されないか心配になる。
『いつも言うけど、院瀬見と結婚の約束をした覚えはないよ。親同士仲がいいし、まあ…君とは縁があるとは思ってるけどね』
縁がある…って…
それなら私と凛音の方がずっと「縁」が深いよ。
だって…
私達は、小学生の頃から一緒にいるんだから。
私が初めて凛音を見たのは、お互いが通う近所の大きな図書館だった。
「王子様」がいる!
って…本気で思ってしまった。
子ども心にドキドキして、わざと横に座ったり、ただ見てるだけで嬉しかった。
そのうち、ずっと観察してると気づいた。
凛音が読む本は、ほとんど「探偵小説」だってこと。
誰もが知ってるシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、ミス・マープルはもちろん、日本の金田一耕助や明智小五郎も…
読むスピードがとにかく早くて…
次から次へと読破していった。
そして、また同じ本を何度も読んで…
私は、探偵小説を読む真剣な姿に惹かれ、すっかり凛音の「ファン」になってしまってた。
声をかける勇気が出るまで時間はかかったけど…
「その本、次、私に貸してくれますか?」って頑張って話しかけた時、凛音は優しい笑顔で「こういう本好きなの?」って聞いてくれて。
正直、詳しくはなかったけど「はい」って嘘ついて…
それから、毎日図書館で一緒に探偵小説を読むようになった。
静かにただ本を読む。
だけど、私もだんだんその魅力にハマり…
ワクワクドキドキしながら、それを読むのが楽しみになっていった。
そして…
一緒に帰って…
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