40 / 44
第二章『それは、確かな歴史』
第三十九話「呪術」
しおりを挟む
「ボルガーさんが着いたことですし、予定通り私たちはこれから初代魔王城の清掃に向かおうと思うんですが、よかったら皆さんもご一緒にどうですか?」
朝の食事を終え、一息ついたところでメルキドからそんな提案をされる。
「僕らも予定があるわけじゃなし嬉しい提案だね。でも、いいのかい?僕たちもついて行って。一応僕は勇者なんだけど」
「そんなこと、ここにいる時点で今更ニャ。それに魔王様の前で怪しい行動なんてできるはずないニャ」
どうやらアーニャは、自分たちの王への信頼が厚いらしい。だからと言って、初代魔王城という魔族にとって相当重要そうなところへ、俺たちのような部外者を入れていいのだろうか。
「あそこ、実はすっごく広くてウチらだけじゃ大変なのニャ」
前言撤回。ただ単に掃除が面倒だったらしい。客である俺たちにも手伝わせる気かこいつ。
「四天王...... あと一人は......?」
今まで静かに聞いていたイブがぽつりとつぶやく。
そういえば俺たちはまだ四人目に会っていない。メルキドの先の口ぶりからして、合流を待つのは、残るはボルガーのみだったようだ。ってことは既にこの街に来ているのか?
そんな予測を立てているとボルガーが何やら言いづらそうに、リリィーのことを一瞬チラ見して口を開く。
「その......、最後の一人はまだ見つかっていないのです。魔族の中には魔王の下につくことを強く反発する者も珍しくありませんので」
そういえば一世代前の四天王はリリィーが殺してしまったんだったか。
称号の発現が自己申告制であることから、新たな者を見つけ出すというのは難しいのだろう。意図して姿を現さないのであれば尚更か。
本来であれば総力をあげて探し出すのだろうが、リリィーにはそのつもりがないだろうし。
「それじゃあ、早く行きましょう。明日までには流石に終わらせたいわ」
「おい、嘘だろ。一日で終わらないのか」
「あはは、思ったより大変そうだね」
あまり気乗りしない俺とシオンの背中を、リリィーにぐいぐい押されながら、部屋の入口に追いやられる。
昔の話はあまり俺たちに聞かれたくないのか背中を押す力がやけに強い。
仕方なく俺とシオンはも素直に外へ向けて歩みを進める。
店を出ようとすると女将さんからお弁当を渡された。 連泊しているサービスとの事。有り難いので受け取っておく。
「それでどっちに行けばいい?」
リリィーに促され俺とシオンが先頭になってしまっていた。当然この辺りの土地勘は無いので誰か変わってほしい。
「こっちニャ。はぐれないようにしっかり付いてくるニャ~!」
アーニャが大きく手を挙げながら後ろ向きで俺たちの事を先導する。
遠足の先生か!
後ろ向きでもぶつかる事なく、全くブレない重心に関心するが、同時にその子どもっぽさに呆れる。
やけに上機嫌なアーニャが、今にも口笛でも鳴らしそうだ。
これは側から見たらサザ◯さん。なんて益体のない事を考えながら、俺も後をついていく。
成り行きで最後尾で殿を務める事になった。俺の横にはボルガーが巨体を揺らしながら歩いている。
俺たちの中では一番図体がでかいので、自分から後ろを歩くようにしている。
「なあボルガー、さっきの話をまた掘り返しして悪いんだが、大罪スキルは自分の罪の説明が見られるんだよな」
「え、ええ、そうです」
俺の質問に戸惑いながらも、間違いないと返すボルガー。しかし、その表情は今まで見てきた中でも一番酷い有様だった。
それほどまでに『大罪』というものは、ボルガーにとって人には知られたくないものらしい。
「安心しろ、お前のを聞き出そうって訳じゃない」
しかし、ボルガーには悪いが興味をの方が勝ってしまうのも確かだ。
「なら質問だ。お前はリリィーが大罪スキルを持ってると思うか?」
大罪スキルを持っているボルガーであれば、自身の罪と比較して判断できる。俺はそう考えた。
その質問にボルガーは目を見開き驚いた表情を見せる。どうやら予想外の質問だったようだ。
暫く眉間に皺を寄せ考えたボルガーは、前を進むリリィーを見ながら答える。
「わかりません。持っていてもおかしくは無いと思いますが、それにしては大罪スキルに浸食されている様子も見られません」
こんな質問をボルガーにしておいてなんだが答えは既に知っている。知りたかったのは大罪人と判定される基準。
俺は一度この世界に飛ばされて間もないころ、シオンとリリィー、それからイブにもステータスを見せてもらった事がある。
数は膨大だったが確かに大罪なんて物はなかった。
話によれば先代の魔王、四天王をリリィーは殺している。更には何人もの同族に手を掛けてしまったとも言っていた。
そして、シオンも勇者として魔族を数え切れない程倒して来たと聞く。
やはり単純に人殺しがトリガーとなっている訳では無いらしい。ボルガーもその考えに至っているみたいだしな。
では一体何が条件となっているのか。出来ればこの身体の特性を使って、積極的に狙って行きたい。
俺ならば副作用も他スキルと併用する事で抑え込めるはずだ。
そんな考察をしながなら歩くこと十分ちょっと。
気づけたのは偶々だった。様々な種族が物珍しく辺りを見回していると、街を行き交う人々に紛れて、フラフラと歩く怪しい人物を見つける。それが一人や二人ではない。
違和感を抱いたその直後、ちょうど前を向いたその時、先頭を歩くリリィーとイブに左右から何者かの腕が迫る。そいつらの動きは緩慢で、日常的なスピードに警戒は薄くなるが、その手には間違いなくナイフが握られていた。
「は?」
リリィーとイブは何故か気づいていない。すぐさま条件反射で動きだす。シオンも異常事態に察したようで俺ととも駆け出した。
四天王組も気づいたようだが、俺とシオンの方が動きが速い。俺はイブに迫っていた腕を短剣で斬り飛ばし、崩れた体勢のそいつに蹴りを入れてやる。
リリィーに迫っていた者には、シオンが同じような対処をしていた。
「ひゃっ!な、なに!?」
「......?」
ったく!この世界、エノラの件といい、昨日のメルキドといい、物事が急に進みやがる。
緩急つけ過ぎだろ!ジェットコースターみたいで酔うわ!
唐突な出来事に心の中で悪態を付きながら、蹴り飛ばしたそいつらを油断なく見据える。
「アアァァァ」
呻き声を発しながら、ユラユラと立ち上がるそいつらからは、まるで生気が感じられない。
腕を切断されたというのに平然としている。
「なんだこいつらは」
「アンデット......」
「アンデット?」
「呪術には死体を操つる者もあるのよ」
そういえば瘴気をエネルギーに、呪術なんてものが使えるんだったか。
「感知系の能力に引っかからないから......闇討ちには打って付け......」
イブの補足に軽く舌打ちする。
狙いはリリィーか?
「動きに反応する探知魔法は張ってたんだけど、この人込みじゃダメね」
狙われていたというのに動揺する事なくリリィーは肩をすくめる。
ユウキは知らなかったが、この世界で呪術はとてもマイナーだ。さらに、死者を勝手に操る『ネクロマンス』の呪術は忌み嫌われ、使い手は殆どいない。
だからこそ、アンデットによる不意打ちの対処法は、この世界では未だ確立していなかった。
イブとリリィーであれば、汎用性の高いスキルや魔法で事前察知が可能だ。
しかし、それを常に展開しているほどの労力を掛けるかと問われれば、それは否である。
単純に面倒くさいのだ。スキルも魔法も使うだけ疲労は溜まる。
まあそれも、二人とも不意打ちを食らっても死なない自信があったからこそではあるのだが。
「皆さん、気をつけてください。囲まれています」
メルキドが髪を蛇モードにしながら、臨戦態勢で周囲を警戒している。
先程まで街の人々に混じっていたのだろう。俺たちの周りにアンデットが寄ってくる。ご丁寧に服を着せられていて、パッと見では分からない。
ただ行き交うだけの人を、普段そんなに注視しないからな。今回に関しては駄弁ってたし。
「これが呪術なら、術者が近くいるはずニャ」
「一つ向こうの通りね。不意打ちが失敗したって分かったら、すぐ逃げていったわ」
リリィーが指を指しながら、呑気にそんな事を言う。
「アホか!もっと早く言え!」
(スキル《万有引力》《遠視》を発動しました)
急いで空中へ飛び上がり、リリィーの言っていた方向を確認する。
「放っておいていいわよ。狙いはどうせ私だもの」
ここで逃したら、滞在してる間ずっと狙われるじゃねーか。
何より言いたいことも言わず、やり逃げってのが気に入らねー。
目を凝らせば黒装束を身に纏った、如何にも怪しい奴が全速力で駆けていた。
「おー、分かりやすくてラッキー!」
(スキル《亜空間》《拘束》《操雷》を発動しました)
亜空間からそれぞれ一本ずつ、計四本の鎖が射出される。帝国に行くたびに趣味で集めていた武器の一つだ。実戦で使うのは初めてだから丁度いい。
こちらを振り返った黒装束が驚いたのか、一瞬立ち止まった。回避するつもりなのか、鎖に対して身構える。
「あ?」
(スキル《照準》《追尾》を獲得しました)
だというのにそいつはロクに動けないまま、あっさりと手足を縛られた。
おかげで、いとも簡単に新たなスキルが手に入る。
身体の強い魔族なら、回避や弾き返す等すると思い、電流も追加で流したのだが......。
よくよく考えれば、魔族にだって後衛特化で身体能力が低い奴もいるかも知れない。
ついついリリィー基準で考えてしまっていたが、これは......
ヤッちまったか?
感電したそいつの絶叫が街中で木霊した。
朝の食事を終え、一息ついたところでメルキドからそんな提案をされる。
「僕らも予定があるわけじゃなし嬉しい提案だね。でも、いいのかい?僕たちもついて行って。一応僕は勇者なんだけど」
「そんなこと、ここにいる時点で今更ニャ。それに魔王様の前で怪しい行動なんてできるはずないニャ」
どうやらアーニャは、自分たちの王への信頼が厚いらしい。だからと言って、初代魔王城という魔族にとって相当重要そうなところへ、俺たちのような部外者を入れていいのだろうか。
「あそこ、実はすっごく広くてウチらだけじゃ大変なのニャ」
前言撤回。ただ単に掃除が面倒だったらしい。客である俺たちにも手伝わせる気かこいつ。
「四天王...... あと一人は......?」
今まで静かに聞いていたイブがぽつりとつぶやく。
そういえば俺たちはまだ四人目に会っていない。メルキドの先の口ぶりからして、合流を待つのは、残るはボルガーのみだったようだ。ってことは既にこの街に来ているのか?
そんな予測を立てているとボルガーが何やら言いづらそうに、リリィーのことを一瞬チラ見して口を開く。
「その......、最後の一人はまだ見つかっていないのです。魔族の中には魔王の下につくことを強く反発する者も珍しくありませんので」
そういえば一世代前の四天王はリリィーが殺してしまったんだったか。
称号の発現が自己申告制であることから、新たな者を見つけ出すというのは難しいのだろう。意図して姿を現さないのであれば尚更か。
本来であれば総力をあげて探し出すのだろうが、リリィーにはそのつもりがないだろうし。
「それじゃあ、早く行きましょう。明日までには流石に終わらせたいわ」
「おい、嘘だろ。一日で終わらないのか」
「あはは、思ったより大変そうだね」
あまり気乗りしない俺とシオンの背中を、リリィーにぐいぐい押されながら、部屋の入口に追いやられる。
昔の話はあまり俺たちに聞かれたくないのか背中を押す力がやけに強い。
仕方なく俺とシオンはも素直に外へ向けて歩みを進める。
店を出ようとすると女将さんからお弁当を渡された。 連泊しているサービスとの事。有り難いので受け取っておく。
「それでどっちに行けばいい?」
リリィーに促され俺とシオンが先頭になってしまっていた。当然この辺りの土地勘は無いので誰か変わってほしい。
「こっちニャ。はぐれないようにしっかり付いてくるニャ~!」
アーニャが大きく手を挙げながら後ろ向きで俺たちの事を先導する。
遠足の先生か!
後ろ向きでもぶつかる事なく、全くブレない重心に関心するが、同時にその子どもっぽさに呆れる。
やけに上機嫌なアーニャが、今にも口笛でも鳴らしそうだ。
これは側から見たらサザ◯さん。なんて益体のない事を考えながら、俺も後をついていく。
成り行きで最後尾で殿を務める事になった。俺の横にはボルガーが巨体を揺らしながら歩いている。
俺たちの中では一番図体がでかいので、自分から後ろを歩くようにしている。
「なあボルガー、さっきの話をまた掘り返しして悪いんだが、大罪スキルは自分の罪の説明が見られるんだよな」
「え、ええ、そうです」
俺の質問に戸惑いながらも、間違いないと返すボルガー。しかし、その表情は今まで見てきた中でも一番酷い有様だった。
それほどまでに『大罪』というものは、ボルガーにとって人には知られたくないものらしい。
「安心しろ、お前のを聞き出そうって訳じゃない」
しかし、ボルガーには悪いが興味をの方が勝ってしまうのも確かだ。
「なら質問だ。お前はリリィーが大罪スキルを持ってると思うか?」
大罪スキルを持っているボルガーであれば、自身の罪と比較して判断できる。俺はそう考えた。
その質問にボルガーは目を見開き驚いた表情を見せる。どうやら予想外の質問だったようだ。
暫く眉間に皺を寄せ考えたボルガーは、前を進むリリィーを見ながら答える。
「わかりません。持っていてもおかしくは無いと思いますが、それにしては大罪スキルに浸食されている様子も見られません」
こんな質問をボルガーにしておいてなんだが答えは既に知っている。知りたかったのは大罪人と判定される基準。
俺は一度この世界に飛ばされて間もないころ、シオンとリリィー、それからイブにもステータスを見せてもらった事がある。
数は膨大だったが確かに大罪なんて物はなかった。
話によれば先代の魔王、四天王をリリィーは殺している。更には何人もの同族に手を掛けてしまったとも言っていた。
そして、シオンも勇者として魔族を数え切れない程倒して来たと聞く。
やはり単純に人殺しがトリガーとなっている訳では無いらしい。ボルガーもその考えに至っているみたいだしな。
では一体何が条件となっているのか。出来ればこの身体の特性を使って、積極的に狙って行きたい。
俺ならば副作用も他スキルと併用する事で抑え込めるはずだ。
そんな考察をしながなら歩くこと十分ちょっと。
気づけたのは偶々だった。様々な種族が物珍しく辺りを見回していると、街を行き交う人々に紛れて、フラフラと歩く怪しい人物を見つける。それが一人や二人ではない。
違和感を抱いたその直後、ちょうど前を向いたその時、先頭を歩くリリィーとイブに左右から何者かの腕が迫る。そいつらの動きは緩慢で、日常的なスピードに警戒は薄くなるが、その手には間違いなくナイフが握られていた。
「は?」
リリィーとイブは何故か気づいていない。すぐさま条件反射で動きだす。シオンも異常事態に察したようで俺ととも駆け出した。
四天王組も気づいたようだが、俺とシオンの方が動きが速い。俺はイブに迫っていた腕を短剣で斬り飛ばし、崩れた体勢のそいつに蹴りを入れてやる。
リリィーに迫っていた者には、シオンが同じような対処をしていた。
「ひゃっ!な、なに!?」
「......?」
ったく!この世界、エノラの件といい、昨日のメルキドといい、物事が急に進みやがる。
緩急つけ過ぎだろ!ジェットコースターみたいで酔うわ!
唐突な出来事に心の中で悪態を付きながら、蹴り飛ばしたそいつらを油断なく見据える。
「アアァァァ」
呻き声を発しながら、ユラユラと立ち上がるそいつらからは、まるで生気が感じられない。
腕を切断されたというのに平然としている。
「なんだこいつらは」
「アンデット......」
「アンデット?」
「呪術には死体を操つる者もあるのよ」
そういえば瘴気をエネルギーに、呪術なんてものが使えるんだったか。
「感知系の能力に引っかからないから......闇討ちには打って付け......」
イブの補足に軽く舌打ちする。
狙いはリリィーか?
「動きに反応する探知魔法は張ってたんだけど、この人込みじゃダメね」
狙われていたというのに動揺する事なくリリィーは肩をすくめる。
ユウキは知らなかったが、この世界で呪術はとてもマイナーだ。さらに、死者を勝手に操る『ネクロマンス』の呪術は忌み嫌われ、使い手は殆どいない。
だからこそ、アンデットによる不意打ちの対処法は、この世界では未だ確立していなかった。
イブとリリィーであれば、汎用性の高いスキルや魔法で事前察知が可能だ。
しかし、それを常に展開しているほどの労力を掛けるかと問われれば、それは否である。
単純に面倒くさいのだ。スキルも魔法も使うだけ疲労は溜まる。
まあそれも、二人とも不意打ちを食らっても死なない自信があったからこそではあるのだが。
「皆さん、気をつけてください。囲まれています」
メルキドが髪を蛇モードにしながら、臨戦態勢で周囲を警戒している。
先程まで街の人々に混じっていたのだろう。俺たちの周りにアンデットが寄ってくる。ご丁寧に服を着せられていて、パッと見では分からない。
ただ行き交うだけの人を、普段そんなに注視しないからな。今回に関しては駄弁ってたし。
「これが呪術なら、術者が近くいるはずニャ」
「一つ向こうの通りね。不意打ちが失敗したって分かったら、すぐ逃げていったわ」
リリィーが指を指しながら、呑気にそんな事を言う。
「アホか!もっと早く言え!」
(スキル《万有引力》《遠視》を発動しました)
急いで空中へ飛び上がり、リリィーの言っていた方向を確認する。
「放っておいていいわよ。狙いはどうせ私だもの」
ここで逃したら、滞在してる間ずっと狙われるじゃねーか。
何より言いたいことも言わず、やり逃げってのが気に入らねー。
目を凝らせば黒装束を身に纏った、如何にも怪しい奴が全速力で駆けていた。
「おー、分かりやすくてラッキー!」
(スキル《亜空間》《拘束》《操雷》を発動しました)
亜空間からそれぞれ一本ずつ、計四本の鎖が射出される。帝国に行くたびに趣味で集めていた武器の一つだ。実戦で使うのは初めてだから丁度いい。
こちらを振り返った黒装束が驚いたのか、一瞬立ち止まった。回避するつもりなのか、鎖に対して身構える。
「あ?」
(スキル《照準》《追尾》を獲得しました)
だというのにそいつはロクに動けないまま、あっさりと手足を縛られた。
おかげで、いとも簡単に新たなスキルが手に入る。
身体の強い魔族なら、回避や弾き返す等すると思い、電流も追加で流したのだが......。
よくよく考えれば、魔族にだって後衛特化で身体能力が低い奴もいるかも知れない。
ついついリリィー基準で考えてしまっていたが、これは......
ヤッちまったか?
感電したそいつの絶叫が街中で木霊した。
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
腐った伯爵家を捨てて 戦姫の副団長はじめます~溢れる魔力とホムンクルス貸しますか? 高いですよ?~
薄味メロン
ファンタジー
領地には魔物が溢れ、没落を待つばかり。
【伯爵家に逆らった罪で、共に滅びろ】
そんな未来を回避するために、悪役だった男が奮闘する物語。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界でスローライフを満喫
美鈴
ファンタジー
タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です!
※カクヨム様にも投稿しております
※イラストはAIアートイラストを使用
職種がら目立つの自重してた幕末の人斬りが、異世界行ったらとんでもない事となりました
飼猫タマ
ファンタジー
幕末最強の人斬りが、異世界転移。
令和日本人なら、誰しも知ってる異世界お約束を何も知らなくて、毎度、悪戦苦闘。
しかし、並々ならぬ人斬りスキルで、逆境を力技で捩じ伏せちゃう物語。
『骨から始まる異世界転生』の続き。
地蔵が行く! ~異世界で奇跡を起こすぶらり旅~
猫目 しの
ファンタジー
私は名のない地蔵である。
昔は日本に住んでいた私であるがある日の地震で死んでしまった。
そして、私は転生したのだ……地蔵にと。
日本での私の記憶はない。
私の家族のことも、友達のことも、私自身のことも。
だけど、それでいいのだ。
私は地蔵、神様に依頼され奇跡を起こす地蔵である。
イラスト製作者:天舞美羽 様
※小説家になろう、にも転載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる