転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚

ノデミチ

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第3章 テイマーが大人気

23. 地下水道に巣くうモノ

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 『赤斑病』の原因とも言えるネズミが街中に増えた理由。それを調べる為に地下水道に潜ったロック達。
 何者かによって、高エネルギーの餌 ~ 果実がばら蒔かれていることに気付く。

 「ロック君?」
 「これ、随分栄養分を高めています。そこ辺りから採ってきた果実ではなさそうです」

 ネズミの食い残し。表面は干からびかけているのに、割ってみると妙に瑞瑞しく、甘い香りが漂う。

 「チュ? チ、チュウ、チュウ」

 香りに誘われて、覗き込んでは人間を見て逃げるネズミ達。
 「水分も多く、しかも結構長持ちしますね。人為的に作ったんだ」

 ロックは遺伝子組み換えを思い付く。それとも錬金術の1つ? 僕みたいな転生者がいる? でも、遺伝子組み換え技術はあっても設備は? やっぱり無理だよな。となると錬金術…か。
 再び『黒き大賢者』の錬金術ノートを思い出す。

 ある! リンゴ…じゃないや、ナプリンの実にスライムを掛け合わせた、何時までも瑞瑞しい果実を創る錬金術。でも、あれは最終的には…?

 「ロック君?」
 果実を見て考え込んだロックに、不思議そうに声をかける、ネルエルの冒険者、シーフのアージェ。

 「ジッチャンのノートに、似た物があるんです。ナプリンとスライムをくっつけた新果実。やたら水分の多い、何時までも瑞瑞しい物を目指した…、果実農家に頼まれて誰だったっけ? 創った人がいるんです。でも、あれは最終的に魔物化しました…。まさか!?」

 ロックとアージェは顔を見合わせる。
 「1回帰ります。シーマさんとこの事を確認したい」
 「そうね」


 「『ガブナプリ』? ナプリンとスライムをくっつけた?」
 信じられないという思いのシーマ。
 「最初は瑞瑞しさが続くナプリンなんです。段々魔物化していく。最終的には人を襲う、噛み付く果実になってしまう。しかも木の方も『トレント』みたいに動き出してしまう」
 「まさか? でも、辻褄が合うわね」
 「はい。最初は栄養価の高いナプリンの果実。でも、段々魔物化して、逆にネズミを襲い出した。ナプリンを食べて爆発的に増えたネズミは、襲われて街中に逃げ出した」
 「地下水道に、その『ガブナプリ』がいる可能性がある訳ね。直ぐに地下水道に潜っている冒険者に知らせて! 錬金術による信じられない魔物がいるかもって。ね、ロック君。こいつのランクは?」
 「EかDだったと。実だけならまだしも幹が、木そのものが動きますので」
 「意外に高いわ。直ぐに危険を知らせなくては」
 連絡役のシーフやレンジャーが飛び出していく。
 「貴重な情報だわ。ロック君、本当に貴方がいてくれて良かった。これも『黒き大賢者』の作?」
 「いえ。思い出しました。ハーキントさんだ! だから、この街にいるんだ!」
 「ハーキント?  果実の品種改良に多大な貢献をした錬金術師ね。イーノ村の出身で、この辺りを王国有数の穀倉地帯にした人。それが何で?」
 「ナプリンだから、実が生るようになるまで8年はかかります。魔物化したから処分した筈なのに。もう1度育て直した?改良したけど変わらなかった…。まさか、引っ込みがつかなくなった?」
 「成る程。言うに言えなくなり、段々魔物化していくけど、ほっておかれた…。もう正解みたいなモノね」
 そこへ連絡役のシーフが駆け込んで来る。
 「シーマさん! 木が! 地下水道に凄い巨木があって、そいつと『オーガの大剣』が戦ってます!!」
 「ビンゴ!」
 ギルドにいた冒険者の1人が呟く。
 「『オーガの大剣』? という事は西のCブロック。下水道の最終処理場に近い。確かに人は近寄らないけど、処理場なのだから、街の役人は点検に行っている筈。そんな巨木を気がつかなかったと言うの? それとも、この数年間点検に行っていないとか!?」
 シーマの声が、荒く大きくなっていく。確認にきていた役人達は身を竦ませてしまう。

 「僕も行きます。地下にいる内に倒さないと」
 ロックは飛び出す。
 「案内するわ! ついて来て!!」
 アージェも飛び出して、ロックを追い抜き先導する。


 地下下水道、最終処理場。
 その少し手前に、一端下水を溜め込む巨大なプールがある。その縁に掛かる所からプールの1/4程の辺りに巨木魔物『ガブナプリ』があった。
 枝が生い茂り、実が数えきれないくらいなっている。その実1つ1つにスライムの様な眼と口があり、スライムとは違う牙を持っていた。
 その実に襲われ、倒れてのたうち回っている『オーガの大剣』のメンバー。

 「は? こんなに大きいの?」
 「アージェさん、先導ありがとうございます。このプールは、下水ですよね? リントが毒液使っても大丈夫ですよね?」
 上水道設備ならば手の出しようが無い処だった。
 下水なら?!
 「『モンスターハウス』、ジンライ、リント、頼める?」
 空間から出てくるアイスフォックスとポイズンスライム。
 「ピッキ、ピッキー!」
 「コーン【成る程、トレント種か?】」
実を鉄砲玉の様に打ち出し攻撃してくる『ガブナプリ』。その実が、更に噛み付こうと牙を剥く!
 「コーン!【させぬ! 食らえ】」
ブリザード・ブレスを吐くアイスフォックス、ジンライ。実は、流石に凍り付いて粉々になる。その隙に近付き、根に貼り付くポイズンスライム、リント。

 ジュワ。シュウシュウ。

 リントが貼り付いている根が、腐って溶け落ちていく。

 ギィヤアアアア!

 まるで悲鳴のような音が響く。巨木過ぎて動きが緩慢だ。その間にも根に貼り付きながら腐蝕溶解液を噴き出しているリント。
 根に向けて実を打ち出そうとするも、そのタイミングを狙いブリザード・ブレスを吐いて実を粉々にしていくジンライ。ロックも緩慢ながら振り回される枝を斬り落としていく。

 ズズーン。ドドン。
 根が腐り、巨体を支えきれなくなり横倒しになる『ガブナプリ』。実もほとんど落とされ、断末魔の叫びをあげ始める。

 「ジンライ!」
 「コーン!【砕け散れ、電撃!】」
 アイスフォックスの2本の角が白く輝く。離れるリントを見てから、電撃を発射する。

 バリバリバリバリ!

 電撃が数箇所、『ガブナプリ』の幹を打ち付け、

 バキッ!バキバキ!

 幹はそこから割れてしまう。と、角を白光させながら割れた幹のある1点を目指し飛び込むジンライ。割れ目に光らせながら角をねじ込む。

 パリン。

 魔核の割れる音。これが粉砕されてしまうと、最早魔物ではなくなってしまう。
 『ガブナプリ』は、只の大木になった。

 「コーン!【全て消えな】」
 ブリザード・ブレスで、全ての実を粉々にするジンライ。1つでも残り、また発芽してしまえば10年後位に魔物化してしまう。

 「ありがとう、ジンライ。リントもご苦労様」
 満足気に空間に帰っていく2頭。アイスフォックスは兎も角、ポイズンスライムも満足している得意気な表情に見えてしまうから不思議だ。
 「凄い! 確かにアイスフォックスはAランクの魔物だけど、こんなにも一方的に倒せるの?」
 アージェは目を丸くする。結局ジンライもリントも、全く『ガブナプリ』の攻撃を受けず、無傷で戦闘を終えた。ロックと、その従魔でカタがついてしまった。

 「もういませんよね?」
 「……」
 ロックの問いに、下水設備から無言で出てくる1人の男。錬金術師ハーキント。彼が創った魔物のせいで、ネズミの大量発生が起き、それが病魔を発生させ、街1つ滅亡しかけた。
 「病魔の根絶って大変です。魔物化する前に、何とかならなかったんですか? ハーキントさん!」
 「ロック…。ククク。あの『黒き大賢者』の弟子の手を借りねばならなかったか…。コルニクス。私はやはり愚か、と言うべきなのだな…」
 「気付かれなかったのは何故?」
 「私も高名な錬金術師だ。役人位になら多少の顔がきく。抑え込めていた…。全く、己のプライドを…、改良に失敗した事を認められなかった。所詮、その程度、と言うことか…」
 「間に合って、本当に安楽死や焼き払いって事にならなくて良かったです。あんなの、もう沢山です」
 そう言うと、ロックはその場から立ち去っていく。
 「? ロック君? えーと、ハーキントさん? この騒動を起こした元凶。そう判断していいのですよね?」
 「あぁ、間違いない。ライバルの弟子に正してもらった情けない男だ」

 アージェがネルエル・ギルドに『ガブナプリ』を倒し元凶たる錬金術師を捕まえた報告を行い、ホッとするシーマ。後はネズミの駆除と、明日の夜明けをもって再発がなければ完治が確定する。勿論、ハーキントに丸め込まれ、病魔の被害を増やす事になった役人も調べあげられた。

 礼を言おうと、連絡オーブを起動するシーマ。
 「ネルエルのギルドよりアゥゴーのギルドへ。こちらシーマ、ルミナ、聞こえて?」
 「こちらアゥゴー、ルミナ。うん、こんなに早く連絡が来るなんて。もう解決したの?」
 「ほぼね。明日の夜明けをもって再発がなければ完治と言えるらしいけど。原因もわかったし。貴女の所のロック君のお蔭。本当にありがとう、ルミナ」
 「原因も? じゃあ、病魔根絶までやっちゃったの?あの子」

 シーマは全てを語る。特効薬の事。ネズミが病魔を持つ事。大元の、原因たる『ガブナプリ』という錬金術で創られてしまった魔物の事。その魔物を、ロックの従魔達が倒してくれた事。魔物を創った錬金術師を捕まえた事。それをわざと見逃した役人の捕縛。

 「もう私達はアゥゴーに足を向けて眠れないわね。フフ。本当にありがとう。戦闘力だけじゃないわ。観察力、分析力、知識。流石は『黒き大賢者』の弟子ね」
 「それにしても、よくもまぁ。うん、病魔が相手だからね。ロックにとっては仇とも言えるし」
 「仇? え? 病魔が?」
 「あの子、タラム村の生き残りなの。だから今回の依頼は、辛い過去を呼び起こす事になった。大人達の欲望による理不尽な病魔。とても酷な事になってしまったけど、でもあの子の、弟子としての知恵、知識が必要だった。これは…、帰ってきたら少し優しくしてあげてね」
 「タラム村? そんな…!」

 3年前、病魔の為に病人と共に焼き払われた村。
 だから、あれ程安楽死や焼き払いを回避しようと!

 「村の生き残りって? 今あの子幾つ? 焼き払われた時幾つだったの?」
 「11歳よ。だから、あの時は8つ。それから3年、あの子は1人で村に住み続けた」
 「え…!?」
 「去年位からかな。森で魔物に襲われた人々を助けて、街迄送ってくれるようになってね。凄腕の子供がいるって噂になって…」
 「……」
 「オークに奴隷商人の馬車が襲われ、女奴隷を連れ去られた時に彼が来て助けてくれたの。トライギドラスやビッグスライムを連れて、とんでもない剣と魔法を使ってね。噂以上の規格外の実力。慌てて特例でギルドに加入させたのよ」
 「そうか、11歳。本来ならばまだギルドに加入出来る年齢では無い」
 「その後はもう国中の評判だから知っているわよね」

 獣魔兵器を倒して法王国の陰謀を食い止め、彼の国との戦争では、ほぼ彼の活躍で勝敗を決めてしまった。もう国中で知らない者はいないとさえ言える凄腕のテイマー。今、最も人気が高い冒険者。

 「病魔が仇…、焼き払われた村でたった1人で」
 「あ、今は彼女というかお嫁さんと言うべきパートナーと一緒にいるわ。幼いながらもアツアツの、微笑ましいカップルよ」
 やっと笑みを見せるルミナ。それを聞いてシーマも少し安心する。
 「長く話しちゃったわね。フフ、魔晶石大丈夫? 貴女の謝意は確かに受け取りました。じゃあね」
 「えぇ。本当にありがとう、ルミナ。通信終わり」

 翌朝、熱が下がり赤斑も消えた人々が再発する事は無く、ネルエル・ギルドは役場詰所と連名で『赤斑病』の完治を宣言する。
 不治の病である『赤斑病』の原因と特効薬は、世界中に驚きをもって迎えられた。ロックは、無条件で特効薬の製法を公表したのである。
 英雄である『輝竜』の名は、再び国中は勿論、世界中に響き渡った。


 リルフィンと共にアゥゴーに帰ってきたロックは、街中の大歓迎を受ける。
 「な、え? 何?」
 とんでもない事を簡単にやり遂げる割には、目立つ事が苦手な引き籠り体質のロックは、この熱烈歓迎振りに呆然としてしまう。この辺りが『田舎者のガキ』と言われる所以であり、また、国中の好感を呼ぶ理由でもあった。

 そして、ロックはアルナーグ辺境伯から呼ばれ、ギルドは勿論王国からも報奨が出る事と、爵位叙勲の話が有る事を聞かされるのだった。
 「騎士叙勲ですか?」
 「あぁ。先の戦争の貢献も考慮すると、准男爵、いや男爵の可能性もある」
 「そんな、まさか?」
 「それだけ貢献度が大きいし、君の実力をこの国のモノとしたい訳だ。多分領地を持たない法衣貴族扱いだと思うけどね」
 「叙勲は…、どうしよう。断っちゃダメですか?」
 「だと思った。実はウィリス王太子も『ロック君は断るよね』って言っていてね。でも報奨金は凄い事になるよ?」
 「まだ、そっちの方が。僕が他国に行くのを嫌がっているんですよね」
 「まぁね。その気持ちはわかるよね?」
 「従魔達の戦力。トライギドラス、ですよね?」
 「君自身の戦力もあるよ。もう少し自分に自信を持ち給え」
 ため息つきつつ苦笑するアルナーグ辺境伯。
 横でリルフィンやルミナも頷いている。
 「僕? でも、今回の『ガブナプリ』もほぼ従魔達だけで倒してます。僕は…」
 「戦争で敵の獣魔兵器を袈裟斬りにしたのは誰だっけ? トライギドラスもナイツスライムも、君がいるから従魔として、まぁ、国中の人気モノになっている訳だから」

 本来はAランクという天災級の魔物であるトライギドラスがマスコットの木彫や竹細工になってしまっているのは、パレードでの曲芸飛行のせいだと誰もが声を大にして言える。

 「とんでもない事を簡単にやり遂げる割には、それが前人未到ってわかってくれないのよね。ロック君、実は天然?」
 ルミナのため息に頷いてしまうリルフィン。

 キョトン?

 やっぱりわかっていないロックだった。

 「まあ、爵位とかではなくて、君が納得して受け取るような、何か特例的なものを考えて奏上しておくよ」


 タラム村に帰ってきて、やっと寛げる形の2人。

 ムギュ。
 「うわぁん? えと、何?」
 「イーノ村で、1人にしてごめん。2度も襲われたね」
 「でも、スライが、レツが、キーノがいた。えーと、ロック?」
 ムギュギュ。
 「色々ありすぎてさ。少し甘えさせてくれると嬉しい」

 ポスン。
 ベッドに倒れ込む2人。と言うか、ロックがリルフィンを押し倒し、上に載っかる形になった。
 「…、ロック?」
 「今だけ…」

 ムギュ。
 今度はリルフィンが、ロックを抱きしめる。

 「リルフィン?」
 「私、お嫁さんだから…。何時甘えられても嬉しいから…。まだ大人の身体じゃないから、慰めるの、出来ないけど…」
 「充分慰めてもらってる。ありがとう、リルフィン」

 『ロック、やっぱり理不尽な病魔の、今回の依頼はキツかったんだ』
 甘えてくる最愛の少年の重みを身体全体に感じ、リルフィンは、お約束の瞬間ボイラーに成りながらも幸せだった。ロックもまた、柔らかく暖かい少女の身体を感じて、自分の側にいてくれる、支えてくれる存在がいる事の幸せを思う存分に味わっていた。

 「やっぱ、リルフィンがいないとダメだなぁ。暖かいし柔らかいし。何かホッとする…」
 「クスクス、何かくすぐったい。って言うか、ロックのエッチ」

 ボイラーの様に真っ赤な2人。
 でも、とても幸せな時間。抱き合って、笑い合って。
 「離さないからね。ずっと側にいてね、リルフィン」
 「離れないから。側にいさせてね。いつか、本当にロックのお嫁さんになって、ロックの赤ちゃんのママになりたいな」

 クスクス。
 疲れたのか、そのまま眠りにつくロック。不意に大きくなる重み。リルフィンは、ゆっくりと静かにベッドから抜け出す。

 「本当に、私、幸せな女だなぁ…」
 ロックに布団をかけてあげて、その頬にキスするリルフィン。
 「おやすみなさい、ロック」


 『赤斑病』の原因究明と特効薬を造り上げた功績を称え、ロックに、王城にて報奨を与えると発表されたのは数日後である。
 爵位叙勲の噂が流れ、ロックの回りは再び騒がしくなっていくのである。
 
 
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