面倒くさいロボットゲームアプリに誘われたら、ガッツリハマりました。勿論彼女もね。

ノデミチ

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25. とある馬鹿ップルの一時

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 おーい。

「ん?何?」

 リビングの奥。一応客間なんだけど。
 気がつけばクローゼットがあるんだ。



 殆ど下着姿の夏希が居て。

「お風呂洗ってたら、ちょっと濡れちゃって」

 リビングとは続き間になっている間取り。
 でも、仕切りと言うか襖というか。兎に角、リビングから丸見えで遮るモノなんてないから。冷蔵庫の麦茶でも飲もうと2Fの自室から降りてきたら、夏希が着替えてた。

「『きゃー、エッチ!』じゃないのかよ」
「今更?私、小さい頃に全て曝け出した覚えあるんだけど?」

 まぁ、小4だっけか?その辺りまでは一緒に風呂も入ってたな。ってか、その、小さい頃じゃなくても、その…。

「いや、その頃とは違うだろ?」
「なら、向こう向いてて!コッチ、ガン見してるじゃない‼︎」

 それもそうか。
 麦茶飲みつつ、後ろを向いて。

「着替え、あるんだ」
「うん、先日のお泊まりの時にね。もう、此処のクローゼット、私の服、入れてていいっておばさん言ってたモノ」

 マジかよ。

「肌着なんかもあるからねー。変な事、しないでね」
「うぉーい?」
「あ、でも溜まるって事なら言ってよね。その、私、拒まないから」

 だから、その照れた顔は反則。
 って、ヤベ、また、アイツの方を見てた。

 目を逸らした俺に、クスクスと笑いを堪え切れてない声がする。

「夏希?」
「ね、やっちゃう?」



 声は少しふざけた様で。でも顔は照れまくっていて。それでも足を開いた夏希は、そこを少しずらそうとして。

「お前なぁ」
「ごめん、引いた?」

 立ち上がって履いて。
 いや、またそんなカットパンツ。



 お袋は学会って言ってた。東京の大学で講義も含めて3日程出張だって。
 だからまたアイツの世話になるんだけど。

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 例の盆前、誕生日前後の同棲新婚生活。

「早いかもしれない。その、焦ってるんじゃないけど…、でも、こういう状況じゃない⁉︎ その、何も無いの、段々…、不安に思って…、ね、アキラ」



「ッタク。俺の理性、思いっきりぶっ飛ばしやがって。夏希、覚悟しろよ」

 俺も覚悟決めた。

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 身も心も全て俺のモノになった夏希は、気合いっていうか、その、何もかもが充実してるらしくって。
 例のゲームもだけど、勉強もスポーツも最強美少女らしさをたっぷりと発揮して。

 で、俺ンチで2人っきりの時はちょいエロに甘えてくる様にもなって。



「で、今夜何食べたい?ア・タ・シ?」
「やめろよ、春香さんじゃあるまいし」

 あざとさにかけては流石というしかない春香さんだけど、誤解されない様に言えば、春香さんの彼氏は高校の時から付き合ってる初彼で、今は遠距離恋愛中。
 高校卒業後、東京で就職した彼氏さん未来の義兄は、実直無骨でちょっと不器用で。
 春香さんは、偶に会いに行ってる。
 あの真っ赤なポルシェだったり、電車だったり。

「変わんないよ、私とお姉ちゃん」

 まぁ、見た目は兎も角、思考や行動パターンはマジで変わんないよね。その意味では、下に後2人いるんだぜ?この小悪魔美少女姉妹。

 怖。
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