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10.改造だぜ!
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「毎度!御用はなんでっか?」
レアパーツチケットを使ったら、隠し工房の画面になったんだ。
ロボットを組むのは個人のガレージ。
パーツを買って組み上げるんだけど、今迄の武器屋、機体ショップ、オプションパーツ店に加え新しい工房が使える様になってた。
レアチケットが無くなったら消えてしまったので、今はまだこの工房を自在に使える訳じゃ無さそう。
選択肢からジェネレーターを選ぶ。
『M-XR-G』。
今迄のジェネレーターと同じく最低燃費でパワーゲインが3倍ってスーパーレアなパーツ。コインはかなり掛かるみたいだけど、今回はチケットで購入出来る。
次に武器。
色々悩んだ末に、右手のマシンガンをSG-36にグレードアップした。1000発撃てて威力2倍。
こんなものかな。
工房から出ようと思ったら、不意に呼び止められる。
「機体を改造しまへんか?」
何で似非関西弁なんだろ?
それはさておき、10,000コイン出せば機体をバージョンアップ出来るんだと。
但し改造期間が必要なので、次月の大会のエントリーは出来ない。つまりは1大会棒に振る。
Za-98の場合は、バーニアの強化と脚部にダッシュローラー、レーダーも強化出来る。
機動力のアップ。デカいかもしんない。
それ以上にレーダーの強化は大きい。ロックオンの範囲が拡がる。ミサイルだけじゃなく、ランチャー系もロックオン出来る様になる。
初大会のお陰でコインは充分ある。
そしてまだ俺は次月の大会にエントリーしてない。
「バージョンアップしますか?」
yes or no ?
"yes"
「毎度!これで貴方様の機体は『Za-98改』ですわ」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「次の大会なんだけど、ね、この3週目のにしない。武器機体制限無しのって此処だし」
「あ、今機体改造中。俺はエントリー出来ない」
「は?なにそれ」
俺はレアチケットで出現した隠し工房の事を話した。
「ええ?いいなぁ!じゃあ、只のZa-98じゃなくなる訳だ。3倍?じゃあ赤く塗って隊長機…」
「やらないよ」
「ノリ悪いなぁ?それはそうと、今度の週末、パパもママも法事でお婆ちゃんトコヘ行くみたい。日帰り無理っぽいから2泊するって」
「あれ?夏希行かないの?」
「金か月、休まないといけないもの。ガッコだよ。で女の子1人は怖いからアキラんち、泊まるね」
「ちょい待て。何で1人?それに今週末って、あぁ、やっぱり。お袋研修でいないわ。東京の大学病院で講師やるって言ってたから」
秋江ちゃんと冬乃ちゃん、小学生コンビは学校休んで一緒に行くって。春香さんは部活遠征らしい。だから夏希1人。
週末、夏希と2人ッキリ?
流石にヤバくね?
それをオジサンとオバサンに言ったら「何今更。あ、でもまだ孫は早いからキチンと避妊する事」って…。
ウチのお袋も「私もまだお婆ちゃんって呼ばれたくはないわねぇ」って、オイ!問題はそこだけかよ‼︎
結局、両家公認の週末同棲生活。
いや、まぁ2泊の事なんだけどね。
「お前はいいのかよ?」
「ね、アタシ、アキラを拒んだ事無いよ」
「この手を気にする事は…」
「バカ!アタシ、アキラだけだよ?ずっと…」
「あ、いや、その、俺も夏希しか見てないし、その、考えられないけど…」
流石に泣かれたら…、態度決めっきゃねぇし。
そして週末。
俺達は新婚気分を堪能したんだ。
翌月の大会にエントリーしなかった事。
またまた酒場の噂話で盛り上がったみたいだ。結構『スレイプニル』に問い合わせも有ったとか。
何せ白鳥先輩もトールに聞いて来たんだよ。
「何?もうアキラくん、出ないの?」
「何でも改造中らしいんです」
「は?1戦だけで機体改造?どういう事?」
レアチケット2枚貰えるのは、新人戦の17位の1人だけみたい。18~20位は1枚だけ。16位以上はトーナメント出場だから色々特典あるみたいだけど。
しかも隠し工房へ行けたとして、改造を打診されるのがまたレアな話なんだとか。酒場の噂話でも都市伝説に近い噂なんだと。
「事実だったって事。ホント、カレ持ってるわねぇ~」
無差別形式のこの大会、夏希は1勝2敗と負け越した。
初戦のみが集まる前大会と違い、Bgランカーとは言え何戦か経験している者達の大会だ。試合運びが上手いヤツもゴロゴロいて夏希の『ペガサス』はオーバーヒートの硬直状態に追い込まれての集中砲火を浴びた。
「もぉー!口惜しい‼︎」
「動き、直線過ぎない?もっと回り込むとか」
「だって、懐に飛び込んだらKATANAで大ダメージだもん」
高機動型の弊害。
バーニアの出力がデカい分、どうしても大回りになるみたい。確かに特性的には直線行動になるとは思うけど。
「夏希、模擬戦やろ」
実は"改"になってまだ実戦してないから。此処迄の改造機となるとサンプル機相手は何の意味も無くてさ。
「やだ」
「なんで?」
「今の私をボコるの?酷いよアキラ」
確かに。
ごめん、夏希。
レアパーツチケットを使ったら、隠し工房の画面になったんだ。
ロボットを組むのは個人のガレージ。
パーツを買って組み上げるんだけど、今迄の武器屋、機体ショップ、オプションパーツ店に加え新しい工房が使える様になってた。
レアチケットが無くなったら消えてしまったので、今はまだこの工房を自在に使える訳じゃ無さそう。
選択肢からジェネレーターを選ぶ。
『M-XR-G』。
今迄のジェネレーターと同じく最低燃費でパワーゲインが3倍ってスーパーレアなパーツ。コインはかなり掛かるみたいだけど、今回はチケットで購入出来る。
次に武器。
色々悩んだ末に、右手のマシンガンをSG-36にグレードアップした。1000発撃てて威力2倍。
こんなものかな。
工房から出ようと思ったら、不意に呼び止められる。
「機体を改造しまへんか?」
何で似非関西弁なんだろ?
それはさておき、10,000コイン出せば機体をバージョンアップ出来るんだと。
但し改造期間が必要なので、次月の大会のエントリーは出来ない。つまりは1大会棒に振る。
Za-98の場合は、バーニアの強化と脚部にダッシュローラー、レーダーも強化出来る。
機動力のアップ。デカいかもしんない。
それ以上にレーダーの強化は大きい。ロックオンの範囲が拡がる。ミサイルだけじゃなく、ランチャー系もロックオン出来る様になる。
初大会のお陰でコインは充分ある。
そしてまだ俺は次月の大会にエントリーしてない。
「バージョンアップしますか?」
yes or no ?
"yes"
「毎度!これで貴方様の機体は『Za-98改』ですわ」
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「次の大会なんだけど、ね、この3週目のにしない。武器機体制限無しのって此処だし」
「あ、今機体改造中。俺はエントリー出来ない」
「は?なにそれ」
俺はレアチケットで出現した隠し工房の事を話した。
「ええ?いいなぁ!じゃあ、只のZa-98じゃなくなる訳だ。3倍?じゃあ赤く塗って隊長機…」
「やらないよ」
「ノリ悪いなぁ?それはそうと、今度の週末、パパもママも法事でお婆ちゃんトコヘ行くみたい。日帰り無理っぽいから2泊するって」
「あれ?夏希行かないの?」
「金か月、休まないといけないもの。ガッコだよ。で女の子1人は怖いからアキラんち、泊まるね」
「ちょい待て。何で1人?それに今週末って、あぁ、やっぱり。お袋研修でいないわ。東京の大学病院で講師やるって言ってたから」
秋江ちゃんと冬乃ちゃん、小学生コンビは学校休んで一緒に行くって。春香さんは部活遠征らしい。だから夏希1人。
週末、夏希と2人ッキリ?
流石にヤバくね?
それをオジサンとオバサンに言ったら「何今更。あ、でもまだ孫は早いからキチンと避妊する事」って…。
ウチのお袋も「私もまだお婆ちゃんって呼ばれたくはないわねぇ」って、オイ!問題はそこだけかよ‼︎
結局、両家公認の週末同棲生活。
いや、まぁ2泊の事なんだけどね。
「お前はいいのかよ?」
「ね、アタシ、アキラを拒んだ事無いよ」
「この手を気にする事は…」
「バカ!アタシ、アキラだけだよ?ずっと…」
「あ、いや、その、俺も夏希しか見てないし、その、考えられないけど…」
流石に泣かれたら…、態度決めっきゃねぇし。
そして週末。
俺達は新婚気分を堪能したんだ。
翌月の大会にエントリーしなかった事。
またまた酒場の噂話で盛り上がったみたいだ。結構『スレイプニル』に問い合わせも有ったとか。
何せ白鳥先輩もトールに聞いて来たんだよ。
「何?もうアキラくん、出ないの?」
「何でも改造中らしいんです」
「は?1戦だけで機体改造?どういう事?」
レアチケット2枚貰えるのは、新人戦の17位の1人だけみたい。18~20位は1枚だけ。16位以上はトーナメント出場だから色々特典あるみたいだけど。
しかも隠し工房へ行けたとして、改造を打診されるのがまたレアな話なんだとか。酒場の噂話でも都市伝説に近い噂なんだと。
「事実だったって事。ホント、カレ持ってるわねぇ~」
無差別形式のこの大会、夏希は1勝2敗と負け越した。
初戦のみが集まる前大会と違い、Bgランカーとは言え何戦か経験している者達の大会だ。試合運びが上手いヤツもゴロゴロいて夏希の『ペガサス』はオーバーヒートの硬直状態に追い込まれての集中砲火を浴びた。
「もぉー!口惜しい‼︎」
「動き、直線過ぎない?もっと回り込むとか」
「だって、懐に飛び込んだらKATANAで大ダメージだもん」
高機動型の弊害。
バーニアの出力がデカい分、どうしても大回りになるみたい。確かに特性的には直線行動になるとは思うけど。
「夏希、模擬戦やろ」
実は"改"になってまだ実戦してないから。此処迄の改造機となるとサンプル機相手は何の意味も無くてさ。
「やだ」
「なんで?」
「今の私をボコるの?酷いよアキラ」
確かに。
ごめん、夏希。
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