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3.幼馴染は俺のヨメ
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「それじゃLINEで招待送るから、それからゲームにログインしてくれる?」
「LINEのアカウントになるぞ、それじゃ。本名でログインしろってか?」
「俺はトールで、コイツはショータで登録してるが?LINEのアカウントは姓も名も有り?」
「いや、俺は『アキラ』としか。フム、それじゃ
…ログインしたぞ」
スマホ画面に『ロボット・マッチング・バトルアリーナ』のタイトル画面が現れる。
『ようこそ、ロボット・バトルの世界へ』
『先ずはオーナー登録です』
「オーナー?」
「この世界では俺達はロボットのオーナー兼バトラーなんだ。組み上げメインのゲームだから『オーナー』の側面が強いんだよ」
登録…って名前は兎も角、クラン?
「このクランって?」
「他のゲームで言うところのギルド…或いはチームかな。年一回クラン対抗戦もあるんだ。今迄2人だったから俺達もクランに属してなかったんだけど4人なら。それもお願い出来るかい。因みに俺の機体名は『ナイトメア』でショータが『ユニコーン』なんだ」
「それじゃアタシは『ペガサス』にする!アキラは?」
「馬縛りかよ。フム。…それじゃ『ダークホース』とでもしとこうかな」
「サンキュー。よし、クラン名は『サラブレッド』で」
「ねぇ。それより『スレイプニル』にしよ」
満面の笑みだが圧がキツいよ、夏希。
結局、『スレイプニル』に決まった。クランリーダーはトールという事で。
「よっしゃ!で、機体製作だけど…」
「あ、悪りぃ。俺用事あんだわ。チュートリアル見ながら家で組むよ」
スマホをポッケに入れて鞄を背にする。
「あ、待って。それじゃトール君、ショータ君。また明日」
当然夏希もスマホを鞄に入れた。…はいいが、何故腕を組む?おま、むにゅってやばいから当てるな!擦り付けるな‼︎
「おい?」
「用事に付き合え。そう言ったわよね」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「くっそ~、リア充爆発しろ~!」
「…いいなぁ」
ショータ、それ心の声が表に出てる。
ま、俺もおんなじだけど…。
でも、あの悠木夏希をメンバーに入れたぞ!
「でも星宮君。あまり迷わず参加してくれたね」
「ああ。俺も意外だった。説得アレコレ考えてたけどね。こうなるとプラモ泣く泣く断念したって噂、マジっぽいな」
「小学生で『オレのロボ選手権』で入賞したってのもホントって事?」
「だとしたら、アイツはハマるぜ。くぅ~、どんなロボット組み上げるかな?何かコッチまでワクワクしてくんぞ!」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
おフクロの自転車を代わりに自転車屋で受け取った俺達は、そのままスーパーへ。
親父は商社マン。単身赴任で北海道だし、おフクロは今日夜勤って言ってた。つまり明日迄帰って来ない。夜飯確保の為、スーパーへ買い物。
「何食べる?明日の分までって事なら定番のカレーになるけど?」
「あ、それで頼むわ。出来れば辛口にして欲しいけど」
「アタシも食べるから中辛。何1人で食べようとしてるの?」
チャリンコ駐輪場に置いてスーパーの中へ。
肉多めとかニンジン減らせとか。
側から見たら夫婦の会話なんだろうなぁ。その事、否定はしない。
俺のおフクロは女医だ。内科医で当直夜勤もあるから昼過ぎから翌朝まで不在って事はよくある。その度に夏希が夕飯作ってくれる。
4姉妹の母たる節子おばさんが、料理が趣味って事もありプロ顔負けの美味さ。姉の春香さんもだが夏希もおばさんの薫陶よろしくメチャクチャ料理が上手い。味も手際もプロ級。俺の手伝いって言うか手出しは最早邪魔レベル。それに「俺のヨメ」を自認する夏希はウチで家事する事が嬉しいみたいで、料理は勿論掃除や洗濯もしょっちゅうやってくれる。
流石にお泊まりはしないものの、合鍵持ってて出入り自由。もう、両家公認のヨメ。人の世話焼き大好きなのでちょい鬱陶しい事もあるけど、実際助かってるのは事実。感謝はしてるんだ。
「よし。後は煮込んで。ね、機体作り、何処迄やってる?」
「あれから全然。先にやるのもどうかと思うし」
リビングのソファに向かい合わせで座ると、俺達は、再びゲーム画面を起動させた。
「LINEのアカウントになるぞ、それじゃ。本名でログインしろってか?」
「俺はトールで、コイツはショータで登録してるが?LINEのアカウントは姓も名も有り?」
「いや、俺は『アキラ』としか。フム、それじゃ
…ログインしたぞ」
スマホ画面に『ロボット・マッチング・バトルアリーナ』のタイトル画面が現れる。
『ようこそ、ロボット・バトルの世界へ』
『先ずはオーナー登録です』
「オーナー?」
「この世界では俺達はロボットのオーナー兼バトラーなんだ。組み上げメインのゲームだから『オーナー』の側面が強いんだよ」
登録…って名前は兎も角、クラン?
「このクランって?」
「他のゲームで言うところのギルド…或いはチームかな。年一回クラン対抗戦もあるんだ。今迄2人だったから俺達もクランに属してなかったんだけど4人なら。それもお願い出来るかい。因みに俺の機体名は『ナイトメア』でショータが『ユニコーン』なんだ」
「それじゃアタシは『ペガサス』にする!アキラは?」
「馬縛りかよ。フム。…それじゃ『ダークホース』とでもしとこうかな」
「サンキュー。よし、クラン名は『サラブレッド』で」
「ねぇ。それより『スレイプニル』にしよ」
満面の笑みだが圧がキツいよ、夏希。
結局、『スレイプニル』に決まった。クランリーダーはトールという事で。
「よっしゃ!で、機体製作だけど…」
「あ、悪りぃ。俺用事あんだわ。チュートリアル見ながら家で組むよ」
スマホをポッケに入れて鞄を背にする。
「あ、待って。それじゃトール君、ショータ君。また明日」
当然夏希もスマホを鞄に入れた。…はいいが、何故腕を組む?おま、むにゅってやばいから当てるな!擦り付けるな‼︎
「おい?」
「用事に付き合え。そう言ったわよね」
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「くっそ~、リア充爆発しろ~!」
「…いいなぁ」
ショータ、それ心の声が表に出てる。
ま、俺もおんなじだけど…。
でも、あの悠木夏希をメンバーに入れたぞ!
「でも星宮君。あまり迷わず参加してくれたね」
「ああ。俺も意外だった。説得アレコレ考えてたけどね。こうなるとプラモ泣く泣く断念したって噂、マジっぽいな」
「小学生で『オレのロボ選手権』で入賞したってのもホントって事?」
「だとしたら、アイツはハマるぜ。くぅ~、どんなロボット組み上げるかな?何かコッチまでワクワクしてくんぞ!」
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おフクロの自転車を代わりに自転車屋で受け取った俺達は、そのままスーパーへ。
親父は商社マン。単身赴任で北海道だし、おフクロは今日夜勤って言ってた。つまり明日迄帰って来ない。夜飯確保の為、スーパーへ買い物。
「何食べる?明日の分までって事なら定番のカレーになるけど?」
「あ、それで頼むわ。出来れば辛口にして欲しいけど」
「アタシも食べるから中辛。何1人で食べようとしてるの?」
チャリンコ駐輪場に置いてスーパーの中へ。
肉多めとかニンジン減らせとか。
側から見たら夫婦の会話なんだろうなぁ。その事、否定はしない。
俺のおフクロは女医だ。内科医で当直夜勤もあるから昼過ぎから翌朝まで不在って事はよくある。その度に夏希が夕飯作ってくれる。
4姉妹の母たる節子おばさんが、料理が趣味って事もありプロ顔負けの美味さ。姉の春香さんもだが夏希もおばさんの薫陶よろしくメチャクチャ料理が上手い。味も手際もプロ級。俺の手伝いって言うか手出しは最早邪魔レベル。それに「俺のヨメ」を自認する夏希はウチで家事する事が嬉しいみたいで、料理は勿論掃除や洗濯もしょっちゅうやってくれる。
流石にお泊まりはしないものの、合鍵持ってて出入り自由。もう、両家公認のヨメ。人の世話焼き大好きなのでちょい鬱陶しい事もあるけど、実際助かってるのは事実。感謝はしてるんだ。
「よし。後は煮込んで。ね、機体作り、何処迄やってる?」
「あれから全然。先にやるのもどうかと思うし」
リビングのソファに向かい合わせで座ると、俺達は、再びゲーム画面を起動させた。
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