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2.誘われたゲームアプリ
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初戦突破!
次は30分後だ。この間に実体弾と燃料の補給と各部チェックして修理。
実際やるのはギドルと言うゲーム内コインの消費。勝ったので賞金が出ているから問題無し。
ついでに酒場の噂話もチェック。
オット。Za-98で重量級を破ったって評判になってるよ、俺。
そんなに使えない機体かなぁ?
ハマって組むとまだまだ強く出来そうなんだぜ。
って言うか、ここ迄ハマるなんてな。
誘ってくれて感謝。今なら思うわ。
最初は面倒くさいとしか思わなかったんだ…。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「星宮!頼みがある‼︎」
放課後、俺はいきなり呼び止められた。
あ、そういえばまだ名乗ってなかったか?
俺の名前、星宮明。高校1年生。
で、俺を呼び止めたのは同じクラスのメガネの秀才肌、日高透と2枚目陽キャラの駿河颯太。
入学して2週間。まだまだ打ち解けてる訳じゃない。が俺を呼び止めたのはこの学校じゃ珍しい同じ中学のトールとショータだ。尤も同じクラスになった事は無かったが。
「頼み?俺に?お前が?」
「このゲーム、やんね?」
スマホの画面を見せる。
『ロボット・マッチング・バトルアリーナ』のタイトル画面。
「『ロボット・マッチング・バトルアリーナ』?アレだろ、対戦ゲーム。お前左手不自由な俺を誘うか?」
俺の左手は義手だ。
ガキの頃の事故で肘から先がグシャグシャになり切除するしかなかった。以来マネキンみたいな手を装着している。この学校の通学鞄は背負えるタイプなので問題無し。
「ああ、コイツは対戦ゲームだけどアクションゲームじゃ無い。殆どオートバトルだ」
「はあ?それの何が面白いんだ」
「コイツはロボットを組み上げるゲームなんだ。どれだけ強い、勝てるロボットを組み上げる事が出来るか。ハマるとサイコーなゲームだぜ」
「誘う相手を間違えてないか?ロボットなら俺より」
「ああ、誘った。そしたらお前と一緒ならって言うんだ!チックショー、流石南中学のリア充ヤロウ」
何だ?アイツに気があったのか?
リア充って言われるのは、俺の幼馴染~悠木夏希の所為だ。お隣の4姉妹の2番目で同じ歳。幼稚園から一緒のクサレ縁。姉の春香さんは大学生で双子の妹達~秋江ちゃんと冬乃ちゃんは小学生。美人姉妹で結構有名。
夏希も容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能って言う今時アニメやマンガでも珍しい程の最強美少女の幼馴染。にも関わらず『ザンネン系』って言われるのは半端ないロボットオタクだから。
ロボットアニメって、熱血主人公だったりライバルの屈折した美形とか、女子受けするキャラも結構多い。が、夏希は兎に角ロボット本体が好き。部屋にはロボットフィギュアやナントカ合金とかが並んでるし、鞄にぶら下がってるのもロボットそのもののキーホルダー。デフォルメってヤツ?頭デッカチで目がマンガチックになってる。
ロボットアニメを観る為に帰宅部だったと言う筋金入り。勿論全て録画済み。
で、クサレ縁だから小学生の頃から俺のヨメ呼ばわり。しかもコイツ、全く否定してねぇ。
気にすんな、って言ってんだが…。
俺の左手、コイツを庇ってクルマに轢かれて。以来「アタシがアキラの手になる!」ってベッタリ。少し鬱陶しいものの、夏希に好意を持ってるし、ヨメを俺も否定してない。かくしてクラス処か中学校でも有名なリア充呼ばわりになってた。
「なので星宮君、頼めないかな。今キャンペーンもやってて、誘った方にもボーナスガチャ券があるんだ」
おっと、初めてショータの声を聴いたよ。
「ほお?俺と夏希が入るとお前ら2人にボーナスがあるってか?」
「ああ。S Rの武器ガチャ券だから是非とも手に入れたいんだ」
「俺らのメリットは」
「キャンペーン中だから、ソッチも武器ガチャ券と機体購入用チケットがある。今なら取っ付き易いんだ」
フム。そう言えば夏希いないな。
いつも「帰るよー」って直ぐ来るのに。あ、アイツ今日は日直か。じゃもうすぐ帰って来るな。
「アキラ、帰るよー、って貴方達?」
言った側から、教室へ帰って来た途端。
「ああ、悠木さん」
何照れてんだよ。ま、確かにグラビアに載ってそうな美少女なんだよなぁ、夏希は。
「わかった、やろう。夏希もいいんだろ?」
「え?マジ?アキラ、ホントにいいの?」
「その顔、マジ、やりたいゲームなんだな」
男ならイチコロな笑顔だな、それ。
次は30分後だ。この間に実体弾と燃料の補給と各部チェックして修理。
実際やるのはギドルと言うゲーム内コインの消費。勝ったので賞金が出ているから問題無し。
ついでに酒場の噂話もチェック。
オット。Za-98で重量級を破ったって評判になってるよ、俺。
そんなに使えない機体かなぁ?
ハマって組むとまだまだ強く出来そうなんだぜ。
って言うか、ここ迄ハマるなんてな。
誘ってくれて感謝。今なら思うわ。
最初は面倒くさいとしか思わなかったんだ…。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「星宮!頼みがある‼︎」
放課後、俺はいきなり呼び止められた。
あ、そういえばまだ名乗ってなかったか?
俺の名前、星宮明。高校1年生。
で、俺を呼び止めたのは同じクラスのメガネの秀才肌、日高透と2枚目陽キャラの駿河颯太。
入学して2週間。まだまだ打ち解けてる訳じゃない。が俺を呼び止めたのはこの学校じゃ珍しい同じ中学のトールとショータだ。尤も同じクラスになった事は無かったが。
「頼み?俺に?お前が?」
「このゲーム、やんね?」
スマホの画面を見せる。
『ロボット・マッチング・バトルアリーナ』のタイトル画面。
「『ロボット・マッチング・バトルアリーナ』?アレだろ、対戦ゲーム。お前左手不自由な俺を誘うか?」
俺の左手は義手だ。
ガキの頃の事故で肘から先がグシャグシャになり切除するしかなかった。以来マネキンみたいな手を装着している。この学校の通学鞄は背負えるタイプなので問題無し。
「ああ、コイツは対戦ゲームだけどアクションゲームじゃ無い。殆どオートバトルだ」
「はあ?それの何が面白いんだ」
「コイツはロボットを組み上げるゲームなんだ。どれだけ強い、勝てるロボットを組み上げる事が出来るか。ハマるとサイコーなゲームだぜ」
「誘う相手を間違えてないか?ロボットなら俺より」
「ああ、誘った。そしたらお前と一緒ならって言うんだ!チックショー、流石南中学のリア充ヤロウ」
何だ?アイツに気があったのか?
リア充って言われるのは、俺の幼馴染~悠木夏希の所為だ。お隣の4姉妹の2番目で同じ歳。幼稚園から一緒のクサレ縁。姉の春香さんは大学生で双子の妹達~秋江ちゃんと冬乃ちゃんは小学生。美人姉妹で結構有名。
夏希も容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能って言う今時アニメやマンガでも珍しい程の最強美少女の幼馴染。にも関わらず『ザンネン系』って言われるのは半端ないロボットオタクだから。
ロボットアニメって、熱血主人公だったりライバルの屈折した美形とか、女子受けするキャラも結構多い。が、夏希は兎に角ロボット本体が好き。部屋にはロボットフィギュアやナントカ合金とかが並んでるし、鞄にぶら下がってるのもロボットそのもののキーホルダー。デフォルメってヤツ?頭デッカチで目がマンガチックになってる。
ロボットアニメを観る為に帰宅部だったと言う筋金入り。勿論全て録画済み。
で、クサレ縁だから小学生の頃から俺のヨメ呼ばわり。しかもコイツ、全く否定してねぇ。
気にすんな、って言ってんだが…。
俺の左手、コイツを庇ってクルマに轢かれて。以来「アタシがアキラの手になる!」ってベッタリ。少し鬱陶しいものの、夏希に好意を持ってるし、ヨメを俺も否定してない。かくしてクラス処か中学校でも有名なリア充呼ばわりになってた。
「なので星宮君、頼めないかな。今キャンペーンもやってて、誘った方にもボーナスガチャ券があるんだ」
おっと、初めてショータの声を聴いたよ。
「ほお?俺と夏希が入るとお前ら2人にボーナスがあるってか?」
「ああ。S Rの武器ガチャ券だから是非とも手に入れたいんだ」
「俺らのメリットは」
「キャンペーン中だから、ソッチも武器ガチャ券と機体購入用チケットがある。今なら取っ付き易いんだ」
フム。そう言えば夏希いないな。
いつも「帰るよー」って直ぐ来るのに。あ、アイツ今日は日直か。じゃもうすぐ帰って来るな。
「アキラ、帰るよー、って貴方達?」
言った側から、教室へ帰って来た途端。
「ああ、悠木さん」
何照れてんだよ。ま、確かにグラビアに載ってそうな美少女なんだよなぁ、夏希は。
「わかった、やろう。夏希もいいんだろ?」
「え?マジ?アキラ、ホントにいいの?」
「その顔、マジ、やりたいゲームなんだな」
男ならイチコロな笑顔だな、それ。
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