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獣人王国ゲゥドーン
11. 魔性の女?
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ウィルザード帝国エンテロブル冒険者ギルド。
いつも通り受付や事務作業をやっていた受付嬢の私の所へ、ダークハーフエルフの少女がやって来る。
「あれ?カノンさん、お一人ですか?」
「まぁね。サラやリーファはまだゲゥドーンにいるよ。色々あるみたいだけど、私はちょっと帰る用事が出来てね」
「あの、リーファがゲゥドーンの王子様に求婚されたと言うのは…」
「うん、ホント。もう国賓級の大歓迎だったしね」
「じゃあ、向こうに住み着くかもって話は?」
私達の、このやり取りに尾鰭がついて。
エンテロブルから光の速さで帝国中に広まってしまって。
実は、この時カノンは確かに否定していたの。
「は?それは無いよ」
でも「リーファがゲゥドーンへ移る」と言う噂が一人歩きしてしまった。
何せ、王子からの求婚だ。
普通なら冒険者稼業から足を洗っても不思議はない。玉の輿はいつだって女性の夢なのだから。
「ぐすん。リーファちゃあん」
彼女は自身に無頓着な処があって、『そこそこの容姿』と妙に自己評価が低かった。年齢的なものもあり、またサラが金髪美少女なのもあっての自己評価の低さだったのだが、「リーファはサラに劣らぬ可憐な美少女」と言うのが、周りの一般的な評価であり、2人の不在はエンテロブルギルドから大輪の花が失われたも同然で。
「…リーファ」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
そんな事になっているとは露知らず。
私達は、未だゲゥドーン王国に滞在中です。
グラン王子と共にゲゥドーン王国へ来た私達は、熱狂的な大歓迎を受けたんだ。
「私だけ場違いじゃない?」
ハーフとは言え妖魔族のカノンは、魔導魔法が苦手で精霊魔法が使えない獣人と種族特性も相まって、少し距離を置かれる感じになっちゃって。
「それは私も同じだと思うよ」
神聖属性魔法も実は変わらない。獣人にとって苦手な特性となってる。
と言うのも、『銀魔狼』の様な聖属性魔物がいる訳で。その属性の魔物は、確かに珍しいんだけど他にも数種類いるから。
まぁ、獣人が基本的にパワー主体の脳筋バカなのは間違いないんだ。中にはキツネ族みたいに筋力ではなくて敏捷性と器用度が優れている属性もいるけど。それでもサラだって人族に比べれば充分筋力は高い。
比較対象の問題だね。
王宮謁見の間で、私は国王ゼロムス=ダイタス陛下に謁見しました。今回は冒険者として鎧姿に銀の短槍を背にしての謁見です。
「陛下におかれてはご機嫌麗しく。ウィルザード帝国エンテロブルギルド所属の冒険者リーファと申します」
「同じく、エンテロブルギルド所属のサラでございます」
カノンは謁見には参加せず、街中で買い物をしてた。一応、招待されたのが獣人2名という形だったもので、2人して跪き蹲踞の礼をとる。
「『銀の聖女』殿、よくぞ来られた。サラ殿も。貴女方は帝国の冒険者だが、この国にとっても英雄とも呼べる方々だ。我々は心から歓迎する」
「「有り難き幸せ」」
「貴女のお陰で帝国が動きました。また主神の愛娘とも言える『銀の聖女』が獣人である事は、我々獣人は魔物に非らずと言う何よりの証となる。帝国最高教会もその旨宣言されました。我々を魔物と一方的に断じた西方諸国の言いがかりと2大国たるウィルザード帝国が発した意味は大きい。それもこれも貴女の存在あればこそ、なのですよ。申し遅れました。私はゲゥドーン王国王太子クラフトと申します」
グラン王子とは違う精悍さがあるのは、これはやっぱり年齢差だよね。
謁見から歓迎式典。
とは言え、それ程堅苦しいモノじゃなくて殆ど立食パーティ。
ゲゥドーン王国は、国土の狭さもあって、基本王族の全土統治で有り、貴族籍は宰相の公爵位しかいない。で、それも国王の親族とか。
帝国とは規模が違うって事、実感するでしょ。
「それでは?」
「はい。物心ついた時には1人で生きていく事になってて。だから親の顔も知らないですし」
そう答えるしか無い。
何せ6歳児の姿で転生してるから。
「でも赤子の頃は」
「その頃は親も居たと思うんですが、何かうろ覚えなんです」
そういう設定でいくしかない。
「よくぞ、帝国で生まれたなって。悪運強いんだと思います」
西方諸国へロラン7世が宣言した「獣人で帝国ギルド証を持つ者は我が帝国の臣民である。害する者は相応の報いを持って対応しよう」という言葉は、結局初代父祖ロラン1世の「この地に住まう者は、皆我が庇護すべき臣民である」に端を発している。2等だろうが平民臣民にかわりはない。
つまり、帝国は借金奴隷を認めてない。
犯罪奴隷のみだ。奴隷札には犯罪歴と刑期が記載されていて偽造は出来ない。
だから森で獣人を拉致し奴隷として売りに出そうとするのは犯罪になるんだ。
そんな地に生まれたのは、運が良いって事だよね。
更に帝国は、お役人がスラムに来て仕事を斡旋する。まぁ苦役に近いけど、やれば必ず日銭が稼げる訳で。
そんなこんなで6歳まで生きて、ある日王太子一行に出会った事で人生一変したんだ。
私は聖宝武具を手にする機会を得、聖女と呼ばれる事になった。
「そして『銀の聖女』となった…、中々波瀾万丈な人生ですね」
「まぁ、生きていればこそ、そう笑えるんですけどね」
「私と出会ったのも、その頃だよね」
サラも森での独り暮らしで。
でも、あの森は獣人のガキでも食っていける様な実りがあった。反面、そんなガキを喰う魔物もいたけど。
「銀の短槍は子供の力でも大概の魔物を屠る力になったんです」
瘴気竜に打ち勝ったのだって銀の短槍のお陰だ。
「聖女の資質、実力も凄いと聴いていますよ」
実際、ゲゥドーン王国は『銀の聖女』の助力を求めて帝国へ来たんだから、その噂恐るべし。
「ならばこそです。この国で暮らしませんか?出来ればわが伴侶になって欲しいのです」
流石に即答出来ないよ。
サラ曰く、その日の夜の宿の一室で。
「これで3人の殿下に告られてない?」
「いや、レン様からは…」
「態度バレバレでしょう。薄々わかってるくせに」
「…私、魔性の女?」
「色気も無けりゃ、ガラだって悪ィのにね」
ほっとけ。
いつも通り受付や事務作業をやっていた受付嬢の私の所へ、ダークハーフエルフの少女がやって来る。
「あれ?カノンさん、お一人ですか?」
「まぁね。サラやリーファはまだゲゥドーンにいるよ。色々あるみたいだけど、私はちょっと帰る用事が出来てね」
「あの、リーファがゲゥドーンの王子様に求婚されたと言うのは…」
「うん、ホント。もう国賓級の大歓迎だったしね」
「じゃあ、向こうに住み着くかもって話は?」
私達の、このやり取りに尾鰭がついて。
エンテロブルから光の速さで帝国中に広まってしまって。
実は、この時カノンは確かに否定していたの。
「は?それは無いよ」
でも「リーファがゲゥドーンへ移る」と言う噂が一人歩きしてしまった。
何せ、王子からの求婚だ。
普通なら冒険者稼業から足を洗っても不思議はない。玉の輿はいつだって女性の夢なのだから。
「ぐすん。リーファちゃあん」
彼女は自身に無頓着な処があって、『そこそこの容姿』と妙に自己評価が低かった。年齢的なものもあり、またサラが金髪美少女なのもあっての自己評価の低さだったのだが、「リーファはサラに劣らぬ可憐な美少女」と言うのが、周りの一般的な評価であり、2人の不在はエンテロブルギルドから大輪の花が失われたも同然で。
「…リーファ」
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そんな事になっているとは露知らず。
私達は、未だゲゥドーン王国に滞在中です。
グラン王子と共にゲゥドーン王国へ来た私達は、熱狂的な大歓迎を受けたんだ。
「私だけ場違いじゃない?」
ハーフとは言え妖魔族のカノンは、魔導魔法が苦手で精霊魔法が使えない獣人と種族特性も相まって、少し距離を置かれる感じになっちゃって。
「それは私も同じだと思うよ」
神聖属性魔法も実は変わらない。獣人にとって苦手な特性となってる。
と言うのも、『銀魔狼』の様な聖属性魔物がいる訳で。その属性の魔物は、確かに珍しいんだけど他にも数種類いるから。
まぁ、獣人が基本的にパワー主体の脳筋バカなのは間違いないんだ。中にはキツネ族みたいに筋力ではなくて敏捷性と器用度が優れている属性もいるけど。それでもサラだって人族に比べれば充分筋力は高い。
比較対象の問題だね。
王宮謁見の間で、私は国王ゼロムス=ダイタス陛下に謁見しました。今回は冒険者として鎧姿に銀の短槍を背にしての謁見です。
「陛下におかれてはご機嫌麗しく。ウィルザード帝国エンテロブルギルド所属の冒険者リーファと申します」
「同じく、エンテロブルギルド所属のサラでございます」
カノンは謁見には参加せず、街中で買い物をしてた。一応、招待されたのが獣人2名という形だったもので、2人して跪き蹲踞の礼をとる。
「『銀の聖女』殿、よくぞ来られた。サラ殿も。貴女方は帝国の冒険者だが、この国にとっても英雄とも呼べる方々だ。我々は心から歓迎する」
「「有り難き幸せ」」
「貴女のお陰で帝国が動きました。また主神の愛娘とも言える『銀の聖女』が獣人である事は、我々獣人は魔物に非らずと言う何よりの証となる。帝国最高教会もその旨宣言されました。我々を魔物と一方的に断じた西方諸国の言いがかりと2大国たるウィルザード帝国が発した意味は大きい。それもこれも貴女の存在あればこそ、なのですよ。申し遅れました。私はゲゥドーン王国王太子クラフトと申します」
グラン王子とは違う精悍さがあるのは、これはやっぱり年齢差だよね。
謁見から歓迎式典。
とは言え、それ程堅苦しいモノじゃなくて殆ど立食パーティ。
ゲゥドーン王国は、国土の狭さもあって、基本王族の全土統治で有り、貴族籍は宰相の公爵位しかいない。で、それも国王の親族とか。
帝国とは規模が違うって事、実感するでしょ。
「それでは?」
「はい。物心ついた時には1人で生きていく事になってて。だから親の顔も知らないですし」
そう答えるしか無い。
何せ6歳児の姿で転生してるから。
「でも赤子の頃は」
「その頃は親も居たと思うんですが、何かうろ覚えなんです」
そういう設定でいくしかない。
「よくぞ、帝国で生まれたなって。悪運強いんだと思います」
西方諸国へロラン7世が宣言した「獣人で帝国ギルド証を持つ者は我が帝国の臣民である。害する者は相応の報いを持って対応しよう」という言葉は、結局初代父祖ロラン1世の「この地に住まう者は、皆我が庇護すべき臣民である」に端を発している。2等だろうが平民臣民にかわりはない。
つまり、帝国は借金奴隷を認めてない。
犯罪奴隷のみだ。奴隷札には犯罪歴と刑期が記載されていて偽造は出来ない。
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そんな地に生まれたのは、運が良いって事だよね。
更に帝国は、お役人がスラムに来て仕事を斡旋する。まぁ苦役に近いけど、やれば必ず日銭が稼げる訳で。
そんなこんなで6歳まで生きて、ある日王太子一行に出会った事で人生一変したんだ。
私は聖宝武具を手にする機会を得、聖女と呼ばれる事になった。
「そして『銀の聖女』となった…、中々波瀾万丈な人生ですね」
「まぁ、生きていればこそ、そう笑えるんですけどね」
「私と出会ったのも、その頃だよね」
サラも森での独り暮らしで。
でも、あの森は獣人のガキでも食っていける様な実りがあった。反面、そんなガキを喰う魔物もいたけど。
「銀の短槍は子供の力でも大概の魔物を屠る力になったんです」
瘴気竜に打ち勝ったのだって銀の短槍のお陰だ。
「聖女の資質、実力も凄いと聴いていますよ」
実際、ゲゥドーン王国は『銀の聖女』の助力を求めて帝国へ来たんだから、その噂恐るべし。
「ならばこそです。この国で暮らしませんか?出来ればわが伴侶になって欲しいのです」
流石に即答出来ないよ。
サラ曰く、その日の夜の宿の一室で。
「これで3人の殿下に告られてない?」
「いや、レン様からは…」
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