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自由奔放な少女達
10. 殿下は…、バレバレだ!
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「君達は臣下でも無いから。ただ獣人同士として」
そう言ってグラン王子は抱き留めの型をとって。先ず私が、そしてサラが抱き合って。
「よろしく」
「「よろしくです」」
離れると、同じテーブルに座って。
「ぜひ君達をゲゥドーンへ招待したいんだけど」
「光栄です」
「喜んで」
王子の招待、受けねば非礼に当たります。
『元気っ娘』はグラン王子の帰路に付随して、ゲゥドーン王国へ行く事になりました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「な、は?リーファが抱き合って?」
グラン王子をリーファ達に引き合わせ、彼と共にゲゥドーン王国へ向かった事を、オレははレン殿下へ報告する。
案の定、殿下はリーファ達がグラン王子に示した親愛の状況に、多少衝撃を受けている様子。
「リーファが?抱き合って?」
「殿下?」
「殿下。それは意味合いが違いますよ。団長も揶揄うのはお止めなさいな」
「ちっ」
流石に魔法の師であるライラ=カント魔導師は知ってたか。それにリーファの事もよく知ってたな。何せ、リーファを『銀魔狼』と鑑定したのは導師だしな。
「意味合い?」
「殿下。親愛で抱き合ったのではありません。獣人の、特にイヌ系族特有の習性ですよ」
「は?」
「鼻先を近付け、匂いを嗅ぎ合うのです。『今後ともよろしく』との意味合いを込めて。リーファ殿は勿論サラ殿も大きく言えばイヌ系族ですからね」
カント導師は、己が頸筋を指し示す。
「此処に鼻先を持ってきます。抱き合って見えるのも当然ですよ」
リーファは狼族でサラはキツネ族だ。
グラン王子は獅子族だから、大きく言えばネコ系族だが、多分2人に合わせたんだろう。
っと、ヤバいか?ニヤニヤしているのがバレた。
「つまり私を揶揄った訳だ」
「あまり人に見せられる御姿じゃありませんでしたなぁ、殿下。特にカチュア様は」
「ほう。まだ揶揄い続けると」
ゴホン。
導師の咳払い。
「殿下、それよりもリーファ殿がゲゥドーンに住み着く事の可能性を考える事が先では?」
「は?」
「彼の地は、獣人達にとって住み良い地であるが故に、ゲゥドーンを建国したのですから」
「それは…」
あぁ。
その可能性は無いと思えるんだがなぁ。
と、そこへ。
「殿下。ヴェルダート侯爵令嬢がお見えです」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「御尊顔を拝し…」
「今は公式の場では無い。ここにいるのは私の側近だよ、カチュア」
確かにまだ内定の話だ。
だが、彼女との婚約は最早決定事項だ。それを抜きにしても私とカチュアが恋仲だと言うのは変わらない。
「今日は特別授業の日だったか?」
「そうです。あの、リーファ様がゲゥドーンへ行かれたと言うのは本当なのでしょうか?」
「あぁ。先日の返礼にグラン王子が訪問されている。直接あって礼がしたいという要望もあり、ダスカーがエンテロブルへ案内していたんだが」
「グラン殿下が正式に『銀の聖女』殿を招待されたのです。現時点で何の依頼も受けていなかった『元気っ娘』は、断るのも非礼と、その招待を受けグラン殿下と共にゲゥドーンへ赴かれました」
ライラ導師が私の言葉尻を受けて説明する。
「では1月程の滞在でしょうか。今年の豊作祭の招待状をもってきたのですが」
もう、そんな時期か。
ヴェルダート侯爵領は帝国きっての穀倉地帯だ。
収穫時には、天の恵みに感謝して祭りが催される。大地の精霊神ジアードは豊穣の神としての側面があり、母なる大地への感謝を込めて、豊作祭が行われるのだ。
「ギリギリか?いや、厳しいか?」
ダスカーも首を捻る。
おそらく、間に合わない。それ以上に、向こうに住み着くかもしれない。
「それは無いと思いますよ、殿下」
カチュアが自信満々に答える。
「何故だ」
「リーファ様達が、何の挨拶もなく拠点を変える筈がありませんもの。冒険者は、拠点のギルドに在籍する事で自身を証明し得るのです。何の挨拶も無く拠点を移動しては、自己の証明と信用を失いかねませんわ」
「あ…」
確かに。そんな事になれば、もう冒険者稼業を続ける事等不可能だ。
「ゲゥドーンの王子妃となるのならば、冒険者の信用を失っても」
「ライラ導師、リーファ様はそれで良くともサラ様カノン様はどうされると?そしてリーファ様が、仲間の事を何も考慮されない方だとお思いですか?」
それもあり得ない。
彼女は自分の事は無頓着でも仲間の事はとても気を使う。
「殿下。それに嬢ちゃんは貴族のしがらみを面倒くさいと思っていそうです。ましてや王族なんて」
う…。
それもそうか。
例え側室としても皇家に嫁いではくれそうも無いし…、いや、何を言ってんだ。
グラン王子が、例え求婚をしたとしても…、彼女は応じないだろうし。
ある意味、この心配は的中して。
リーファは第2王子グランだけではなく、王太子クラフトからも、求婚されてしまったと聞いた。
「リーファがゲゥドーンの王太子妃に?」
応じないよね、リーファ。
そう言ってグラン王子は抱き留めの型をとって。先ず私が、そしてサラが抱き合って。
「よろしく」
「「よろしくです」」
離れると、同じテーブルに座って。
「ぜひ君達をゲゥドーンへ招待したいんだけど」
「光栄です」
「喜んで」
王子の招待、受けねば非礼に当たります。
『元気っ娘』はグラン王子の帰路に付随して、ゲゥドーン王国へ行く事になりました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「な、は?リーファが抱き合って?」
グラン王子をリーファ達に引き合わせ、彼と共にゲゥドーン王国へ向かった事を、オレははレン殿下へ報告する。
案の定、殿下はリーファ達がグラン王子に示した親愛の状況に、多少衝撃を受けている様子。
「リーファが?抱き合って?」
「殿下?」
「殿下。それは意味合いが違いますよ。団長も揶揄うのはお止めなさいな」
「ちっ」
流石に魔法の師であるライラ=カント魔導師は知ってたか。それにリーファの事もよく知ってたな。何せ、リーファを『銀魔狼』と鑑定したのは導師だしな。
「意味合い?」
「殿下。親愛で抱き合ったのではありません。獣人の、特にイヌ系族特有の習性ですよ」
「は?」
「鼻先を近付け、匂いを嗅ぎ合うのです。『今後ともよろしく』との意味合いを込めて。リーファ殿は勿論サラ殿も大きく言えばイヌ系族ですからね」
カント導師は、己が頸筋を指し示す。
「此処に鼻先を持ってきます。抱き合って見えるのも当然ですよ」
リーファは狼族でサラはキツネ族だ。
グラン王子は獅子族だから、大きく言えばネコ系族だが、多分2人に合わせたんだろう。
っと、ヤバいか?ニヤニヤしているのがバレた。
「つまり私を揶揄った訳だ」
「あまり人に見せられる御姿じゃありませんでしたなぁ、殿下。特にカチュア様は」
「ほう。まだ揶揄い続けると」
ゴホン。
導師の咳払い。
「殿下、それよりもリーファ殿がゲゥドーンに住み着く事の可能性を考える事が先では?」
「は?」
「彼の地は、獣人達にとって住み良い地であるが故に、ゲゥドーンを建国したのですから」
「それは…」
あぁ。
その可能性は無いと思えるんだがなぁ。
と、そこへ。
「殿下。ヴェルダート侯爵令嬢がお見えです」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「御尊顔を拝し…」
「今は公式の場では無い。ここにいるのは私の側近だよ、カチュア」
確かにまだ内定の話だ。
だが、彼女との婚約は最早決定事項だ。それを抜きにしても私とカチュアが恋仲だと言うのは変わらない。
「今日は特別授業の日だったか?」
「そうです。あの、リーファ様がゲゥドーンへ行かれたと言うのは本当なのでしょうか?」
「あぁ。先日の返礼にグラン王子が訪問されている。直接あって礼がしたいという要望もあり、ダスカーがエンテロブルへ案内していたんだが」
「グラン殿下が正式に『銀の聖女』殿を招待されたのです。現時点で何の依頼も受けていなかった『元気っ娘』は、断るのも非礼と、その招待を受けグラン殿下と共にゲゥドーンへ赴かれました」
ライラ導師が私の言葉尻を受けて説明する。
「では1月程の滞在でしょうか。今年の豊作祭の招待状をもってきたのですが」
もう、そんな時期か。
ヴェルダート侯爵領は帝国きっての穀倉地帯だ。
収穫時には、天の恵みに感謝して祭りが催される。大地の精霊神ジアードは豊穣の神としての側面があり、母なる大地への感謝を込めて、豊作祭が行われるのだ。
「ギリギリか?いや、厳しいか?」
ダスカーも首を捻る。
おそらく、間に合わない。それ以上に、向こうに住み着くかもしれない。
「それは無いと思いますよ、殿下」
カチュアが自信満々に答える。
「何故だ」
「リーファ様達が、何の挨拶もなく拠点を変える筈がありませんもの。冒険者は、拠点のギルドに在籍する事で自身を証明し得るのです。何の挨拶も無く拠点を移動しては、自己の証明と信用を失いかねませんわ」
「あ…」
確かに。そんな事になれば、もう冒険者稼業を続ける事等不可能だ。
「ゲゥドーンの王子妃となるのならば、冒険者の信用を失っても」
「ライラ導師、リーファ様はそれで良くともサラ様カノン様はどうされると?そしてリーファ様が、仲間の事を何も考慮されない方だとお思いですか?」
それもあり得ない。
彼女は自分の事は無頓着でも仲間の事はとても気を使う。
「殿下。それに嬢ちゃんは貴族のしがらみを面倒くさいと思っていそうです。ましてや王族なんて」
う…。
それもそうか。
例え側室としても皇家に嫁いではくれそうも無いし…、いや、何を言ってんだ。
グラン王子が、例え求婚をしたとしても…、彼女は応じないだろうし。
ある意味、この心配は的中して。
リーファは第2王子グランだけではなく、王太子クラフトからも、求婚されてしまったと聞いた。
「リーファがゲゥドーンの王太子妃に?」
応じないよね、リーファ。
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