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首席トリオの快進撃!
21. 探索2日目〜ミルキィ無双
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私達が揃った時には、他の2班はとうに迷宮へ入った後。
理由は、リーダーの主戦力の遅参。勿論、彼女が時間を忘れた訳でも、遊んで遅れたのでもなくって。
単に忙しい。
例の1週間の行方不明。あれで各種回復薬の購買部納品が予定より遅れた。
錬金術科への発注だし、ミルキィ1人が納めるのでは決してないけど、納品数が…。
ミルキィは創意工夫結果としての製作内容を全て公表してる。配合比率や錬成生成魔法陣、材料触媒の全てを。
それでもミルキィ以外の錬成では効能1.5倍は達成出来ず(1.2倍にはなるみたい)、数に至っては。
何せミルキィは錬成生成魔法陣を10個一気に稼働出来る。あんなに微調整をこまめにする錬成過程で、あれだけの陣を起動させられるのはミルキィしかいない。
普通は1~2個の世界なんだとか。
つまり、ミルキィは5~10倍の数を納品出来る事になる。
学生だから、彼女はあくまでも錬金術師の見習い。学院卒業で晴れて錬金術師の資格を得て仕事出来る様になる。購買部への納品は実習の一環であり、締切や納品日は実は存在しないらしい。
とは言え、道草して暗黙の納期を遅らせた事、ミルキィも流石に気にしてしまい、「今朝方から一気に錬成し納品するので時間を下さい」との申出があった。
私達に拒む理由はない。だから了承した。
「お待たせー!ホントーにごめーん‼︎」
他の2班に遅れる事2時間程。私達は第6迷宮へ入った。
この2時間でミルキィが錬成した薬は、回復薬80本、魔法回復薬30本、毒消25本、守備力増強20本、魔物避け薬10本。
10倍?そんなモンじゃないよね?コレ。
「それじゃ遅れを取り戻そー!ガンガンいっくよー‼︎」
迷宮第6階層。
魔物も中ランク程度のモノが、下手すると4種出てくる事もあって、本来なら1学年の挑戦だと苦戦必死。
でも…。
「はぁあああ!」
シュシュシュ、シュー!
従魔が糸で絡め取り、或いは毒液噴霧で悶絶させ、ミルキィが一網打尽に斬り裂いていく。場合によってはジオも前に出て2人と1匹で倒していく。
ジオも、剣聖と呼ばれたケイン辺境伯に鍛えられてるから剣技等戦士技量は初等1学年レベルじゃない。戦士才が魔法戦士才に勝つなんて、結構奇跡と呼べる話なんだけど、ジオはそんな稀有な存在。
そのジオの強さすら霞んでしまう位ミルキィと従魔のコンビは魔物を容易く倒していく。
別々に倒してたかと思えば、タラちゃんがミルキィの背に飛び移り、あっという間にミルキィは飛翔し、その機動力で迷宮通路、或いは広場を飛び廻り魔物達を倒していく。
ミルキィが振るう『刈取の大鎌』は、本来なら素材集め用の草刈鎌。でも、まるで雑草を刈るかの如く魔物達を屠っていく。
ミルキィの魔力を帯びた大鎌は、ジオの持つミルキィが付与したミスリル剣をも上回るんじゃ?って言う位、どんな魔物でも斬り裂いていくの。
「私、7つん時から冒険者やってるし、8つからタラちゃんと共に過ごしてるし」
10歳初等1学年であっても、私達に比べればミルキィは熟練の冒険者。錬金術師としても5年のキャリアって。
子供でも稼がないと暮らせない辺境辺鄙な村育ちだったって言うのはあるだろうけど。
考えてみたら、彼女達は高位魔族と相対し撃退してる。確かに従魔はランクSの魔物だけど、ミルキィも子供の強さじゃないよね。
あんなに小さいのに。
あ、この事、気にしてたわね、ミルキィ。
「はぁあああー!トドメ‼︎」
この日、私達は10階層をクリアした。
やっぱり凄いわ!ミルキィ。
理由は、リーダーの主戦力の遅参。勿論、彼女が時間を忘れた訳でも、遊んで遅れたのでもなくって。
単に忙しい。
例の1週間の行方不明。あれで各種回復薬の購買部納品が予定より遅れた。
錬金術科への発注だし、ミルキィ1人が納めるのでは決してないけど、納品数が…。
ミルキィは創意工夫結果としての製作内容を全て公表してる。配合比率や錬成生成魔法陣、材料触媒の全てを。
それでもミルキィ以外の錬成では効能1.5倍は達成出来ず(1.2倍にはなるみたい)、数に至っては。
何せミルキィは錬成生成魔法陣を10個一気に稼働出来る。あんなに微調整をこまめにする錬成過程で、あれだけの陣を起動させられるのはミルキィしかいない。
普通は1~2個の世界なんだとか。
つまり、ミルキィは5~10倍の数を納品出来る事になる。
学生だから、彼女はあくまでも錬金術師の見習い。学院卒業で晴れて錬金術師の資格を得て仕事出来る様になる。購買部への納品は実習の一環であり、締切や納品日は実は存在しないらしい。
とは言え、道草して暗黙の納期を遅らせた事、ミルキィも流石に気にしてしまい、「今朝方から一気に錬成し納品するので時間を下さい」との申出があった。
私達に拒む理由はない。だから了承した。
「お待たせー!ホントーにごめーん‼︎」
他の2班に遅れる事2時間程。私達は第6迷宮へ入った。
この2時間でミルキィが錬成した薬は、回復薬80本、魔法回復薬30本、毒消25本、守備力増強20本、魔物避け薬10本。
10倍?そんなモンじゃないよね?コレ。
「それじゃ遅れを取り戻そー!ガンガンいっくよー‼︎」
迷宮第6階層。
魔物も中ランク程度のモノが、下手すると4種出てくる事もあって、本来なら1学年の挑戦だと苦戦必死。
でも…。
「はぁあああ!」
シュシュシュ、シュー!
従魔が糸で絡め取り、或いは毒液噴霧で悶絶させ、ミルキィが一網打尽に斬り裂いていく。場合によってはジオも前に出て2人と1匹で倒していく。
ジオも、剣聖と呼ばれたケイン辺境伯に鍛えられてるから剣技等戦士技量は初等1学年レベルじゃない。戦士才が魔法戦士才に勝つなんて、結構奇跡と呼べる話なんだけど、ジオはそんな稀有な存在。
そのジオの強さすら霞んでしまう位ミルキィと従魔のコンビは魔物を容易く倒していく。
別々に倒してたかと思えば、タラちゃんがミルキィの背に飛び移り、あっという間にミルキィは飛翔し、その機動力で迷宮通路、或いは広場を飛び廻り魔物達を倒していく。
ミルキィが振るう『刈取の大鎌』は、本来なら素材集め用の草刈鎌。でも、まるで雑草を刈るかの如く魔物達を屠っていく。
ミルキィの魔力を帯びた大鎌は、ジオの持つミルキィが付与したミスリル剣をも上回るんじゃ?って言う位、どんな魔物でも斬り裂いていくの。
「私、7つん時から冒険者やってるし、8つからタラちゃんと共に過ごしてるし」
10歳初等1学年であっても、私達に比べればミルキィは熟練の冒険者。錬金術師としても5年のキャリアって。
子供でも稼がないと暮らせない辺境辺鄙な村育ちだったって言うのはあるだろうけど。
考えてみたら、彼女達は高位魔族と相対し撃退してる。確かに従魔はランクSの魔物だけど、ミルキィも子供の強さじゃないよね。
あんなに小さいのに。
あ、この事、気にしてたわね、ミルキィ。
「はぁあああー!トドメ‼︎」
この日、私達は10階層をクリアした。
やっぱり凄いわ!ミルキィ。
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