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激闘!潜水戦隊
27.
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ライン諸島攻略。
アメリカにとって、此処は中部太平洋の拠点であり、またイギリスにとっては生命線と呼べる航路の大事な中継点でもあった。
此処を失うとイギリスは勿論オーストラリア等の補給も困難になる。アメリカにしてもフィリピンへの大事な兵站基地であり、必死の抵抗を続けているマッカーサー軍を支えていた。
「これを特殊戦略潜水戦隊全艦で叩く」
トラック環礁夏島。
潜水母艦迅鯨、第4艦隊第7潜水戦隊司令部。
その1室に戦略砲撃潜水艦イ- 500、501の柴少将、山崎艦長と真田艦長、小島先任と横川先任、潜水空母イ- 400、401、403、404の有田大佐、南田、日高、田辺、戸川艦長達と前原、四谷、高橋、五十田先任達、各艦の責任者と艦隊司令が揃っていた。
「山本五十六司令長官からの命令だ」
特殊戦略潜水戦隊は長官直属だ。代読という形で、第7潜水戦隊司令古湊少将が指令を言い渡す。
「全艦?ではイ- 402も」
「帰投が間に合えば、という事になる。尤も…」
流石に古湊も言葉を濁す。
既に2ヶ月近く音沙汰が無いのだ。その上で、イ- 400より報告のあったカタリナ哨戒機の敵信「先日撃沈した同型艦」が、どうしても頭の片隅から離れない。
燃料や食料は3ヶ月分は積み込んでいる。
何らかの通信設備の故障の為音信不通という可能性はある為、連合艦隊は3ヶ月以上の音信不通或いは未帰投を以って撃沈と判断する。
一縷の希望。
だが、それを当てにする程楽観的なモノの見方をする者は、此処にはいなかった。
「クリスマス島をイ- 501、401、403で。パルミラ島をイ- 500、400、404で攻撃する。全体の指揮は柴少将だが、クリスマス島攻撃を有田大佐、パルミラ島攻撃を柴少将の判断で行う。402が間に合えばクリスマス島の方へ入ってもらう」
「その編成だと、最初に空襲、その後砲撃、雷撃と言う事で」
「そうなるな。厳しいかもしれんが、晴嵐は極力回収する方向で考慮してくれ」
潜水艦搭載の水上機。
発艦もだが、回収にこそ手間がかかり場合によっては搭乗員のみの回収という話になる。いや、搭乗員の回収が出来ればまだ良い方。それ程日本海軍は機体は勿論搭乗員の生命をも軽視するキライがあったのだが、古湊少将は敢えて晴嵐の回収を口にした。
パナマ運河攻撃の際、銃撃され帰投困難になったイ- 400搭載の晴嵐2号機は、自らの判断で帰投を諦めフロートを外してアメリカ軍機と交戦し、爆散した。晴嵐の主兵装は800キロ爆弾や航空魚雷であって格闘戦が出来る様にはなっていない。13ミリ機銃1丁しか装備されてない晴嵐で対航空戦等どだい無理な話だ。
「では諸君、頼んだぞ」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
パルミラ島アメリカ軍兵站拠点。
元々パルミラ環礁に原住民は居らず、また今後も居住希望者が現れるとは思えない合衆国領有の小島であり、太平洋横断輸送機用の中継基地として港や滑走路を海軍が整備していたにすぎない。
それがイギリスの生命線となり、中部太平洋の重要な拠点となった為に太平洋艦隊の駆逐艦や哨戒艇、潜水艦の駐屯地として、またアメリカ本土からインド洋からアフリカへの中継補給地の役割を果たしていた。
その意味では、此処の防衛はアメリカ海軍は勿論、太平洋艦隊司令部としても充分に注意喚起していた。
だが、実際に駐屯している海軍兵が将官も含めてこれまでの常識で動いていた事が、特殊戦略潜水戦隊の奇襲に対して後手に回った事の証明となってしまったのである。
「く、空襲!未確認航空機6機、方位170°方向、距離45キロ、高度400m程、向かって来ます‼︎」
駐屯地からサイレンが響き出す。
警戒警報だ!
各艦艇へ無線や電話が鳴り響く。
「何だ?空襲?」
「は?45キロ?そんなモン10分もかからず飛んでくるぞ。レーダーは何見てた?何処見てた⁉︎」
「低空飛行で近付いて来た模様!」
「それ以前に艦船の接近に気付かなかったのかって言ってんだー!」
潜水艦や駆逐艦が出港準備を慌ただしく進めて。
だが…。
「航空機接近!」
フロートを付けた機体…、水上機だ。
「…潜水空母?」
やがて、水上攻撃機は海面スレスレに、それこそ着水するのか?と思える程の低空飛行を行うと航空魚雷を発射した。
波間に隠れた魚雷は雷跡が見えない?
そんな馬鹿な。
と、水面に黒い影が見えたかと思った途端、爆音と共に潜水艦の艦体が持ち上げられた様な衝撃が襲い、甲板で搭載砲や機銃に取り付いていた兵達が投げ出されてしまった。
同様に停泊中の駆逐艦や哨戒艇も吹き飛んでしまう。
3機が雷撃した。後の3機は?
ズガガガーン!ドドーン!
備蓄用燃料タンクが爆発する。
空爆された?
「くそっ!防潜網を早く開けろ‼︎ 奴等の母艦をブッ飛ばすぞ」
そんな彼等の目の前!
「きょ、巨大潜水艦浮上!」
防潜網の外。10,000mは離れている?
その距離でも大きく見える潜水艦が浮上して前甲板を開いていく。現れた砲塔がゆっくりと旋回して…。
ドドーン!ドドーン‼︎
ようやく動き出したとは言え、駆逐艦の砲塔では射程外だ。
ズガガガーン!ドドーン‼︎
直撃された駆逐艦や哨戒艇、潜水艦が粉砕されていく。至近弾でも立ち昇った水柱のせいで海水を被り、煙突からの大量浸水で機関が故障してしまう。水中爆発した弾頭は艦底の舵やスクリューをひしゃげさせ、航行不能と化してしまった。
「あれが…、例の化け物」
太平洋艦隊司令ミニッツは、再び冷静沈着と呼ばれた人格をかなぐり捨てた。
「あれ程日本軍の戦略潜水艦に気を付けろと言った筈だ!」
その報は、フィリピンのマッカーサーをも窮地に落としたのである。
アメリカにとって、此処は中部太平洋の拠点であり、またイギリスにとっては生命線と呼べる航路の大事な中継点でもあった。
此処を失うとイギリスは勿論オーストラリア等の補給も困難になる。アメリカにしてもフィリピンへの大事な兵站基地であり、必死の抵抗を続けているマッカーサー軍を支えていた。
「これを特殊戦略潜水戦隊全艦で叩く」
トラック環礁夏島。
潜水母艦迅鯨、第4艦隊第7潜水戦隊司令部。
その1室に戦略砲撃潜水艦イ- 500、501の柴少将、山崎艦長と真田艦長、小島先任と横川先任、潜水空母イ- 400、401、403、404の有田大佐、南田、日高、田辺、戸川艦長達と前原、四谷、高橋、五十田先任達、各艦の責任者と艦隊司令が揃っていた。
「山本五十六司令長官からの命令だ」
特殊戦略潜水戦隊は長官直属だ。代読という形で、第7潜水戦隊司令古湊少将が指令を言い渡す。
「全艦?ではイ- 402も」
「帰投が間に合えば、という事になる。尤も…」
流石に古湊も言葉を濁す。
既に2ヶ月近く音沙汰が無いのだ。その上で、イ- 400より報告のあったカタリナ哨戒機の敵信「先日撃沈した同型艦」が、どうしても頭の片隅から離れない。
燃料や食料は3ヶ月分は積み込んでいる。
何らかの通信設備の故障の為音信不通という可能性はある為、連合艦隊は3ヶ月以上の音信不通或いは未帰投を以って撃沈と判断する。
一縷の希望。
だが、それを当てにする程楽観的なモノの見方をする者は、此処にはいなかった。
「クリスマス島をイ- 501、401、403で。パルミラ島をイ- 500、400、404で攻撃する。全体の指揮は柴少将だが、クリスマス島攻撃を有田大佐、パルミラ島攻撃を柴少将の判断で行う。402が間に合えばクリスマス島の方へ入ってもらう」
「その編成だと、最初に空襲、その後砲撃、雷撃と言う事で」
「そうなるな。厳しいかもしれんが、晴嵐は極力回収する方向で考慮してくれ」
潜水艦搭載の水上機。
発艦もだが、回収にこそ手間がかかり場合によっては搭乗員のみの回収という話になる。いや、搭乗員の回収が出来ればまだ良い方。それ程日本海軍は機体は勿論搭乗員の生命をも軽視するキライがあったのだが、古湊少将は敢えて晴嵐の回収を口にした。
パナマ運河攻撃の際、銃撃され帰投困難になったイ- 400搭載の晴嵐2号機は、自らの判断で帰投を諦めフロートを外してアメリカ軍機と交戦し、爆散した。晴嵐の主兵装は800キロ爆弾や航空魚雷であって格闘戦が出来る様にはなっていない。13ミリ機銃1丁しか装備されてない晴嵐で対航空戦等どだい無理な話だ。
「では諸君、頼んだぞ」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
パルミラ島アメリカ軍兵站拠点。
元々パルミラ環礁に原住民は居らず、また今後も居住希望者が現れるとは思えない合衆国領有の小島であり、太平洋横断輸送機用の中継基地として港や滑走路を海軍が整備していたにすぎない。
それがイギリスの生命線となり、中部太平洋の重要な拠点となった為に太平洋艦隊の駆逐艦や哨戒艇、潜水艦の駐屯地として、またアメリカ本土からインド洋からアフリカへの中継補給地の役割を果たしていた。
その意味では、此処の防衛はアメリカ海軍は勿論、太平洋艦隊司令部としても充分に注意喚起していた。
だが、実際に駐屯している海軍兵が将官も含めてこれまでの常識で動いていた事が、特殊戦略潜水戦隊の奇襲に対して後手に回った事の証明となってしまったのである。
「く、空襲!未確認航空機6機、方位170°方向、距離45キロ、高度400m程、向かって来ます‼︎」
駐屯地からサイレンが響き出す。
警戒警報だ!
各艦艇へ無線や電話が鳴り響く。
「何だ?空襲?」
「は?45キロ?そんなモン10分もかからず飛んでくるぞ。レーダーは何見てた?何処見てた⁉︎」
「低空飛行で近付いて来た模様!」
「それ以前に艦船の接近に気付かなかったのかって言ってんだー!」
潜水艦や駆逐艦が出港準備を慌ただしく進めて。
だが…。
「航空機接近!」
フロートを付けた機体…、水上機だ。
「…潜水空母?」
やがて、水上攻撃機は海面スレスレに、それこそ着水するのか?と思える程の低空飛行を行うと航空魚雷を発射した。
波間に隠れた魚雷は雷跡が見えない?
そんな馬鹿な。
と、水面に黒い影が見えたかと思った途端、爆音と共に潜水艦の艦体が持ち上げられた様な衝撃が襲い、甲板で搭載砲や機銃に取り付いていた兵達が投げ出されてしまった。
同様に停泊中の駆逐艦や哨戒艇も吹き飛んでしまう。
3機が雷撃した。後の3機は?
ズガガガーン!ドドーン!
備蓄用燃料タンクが爆発する。
空爆された?
「くそっ!防潜網を早く開けろ‼︎ 奴等の母艦をブッ飛ばすぞ」
そんな彼等の目の前!
「きょ、巨大潜水艦浮上!」
防潜網の外。10,000mは離れている?
その距離でも大きく見える潜水艦が浮上して前甲板を開いていく。現れた砲塔がゆっくりと旋回して…。
ドドーン!ドドーン‼︎
ようやく動き出したとは言え、駆逐艦の砲塔では射程外だ。
ズガガガーン!ドドーン‼︎
直撃された駆逐艦や哨戒艇、潜水艦が粉砕されていく。至近弾でも立ち昇った水柱のせいで海水を被り、煙突からの大量浸水で機関が故障してしまう。水中爆発した弾頭は艦底の舵やスクリューをひしゃげさせ、航行不能と化してしまった。
「あれが…、例の化け物」
太平洋艦隊司令ミニッツは、再び冷静沈着と呼ばれた人格をかなぐり捨てた。
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