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激闘!潜水戦隊
21.
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古湊少将の希望が叶ったのか?
命令は撤回された。
第4艦隊司令部へ、軍令部から潜水戦隊作戦参謀中山中佐がトラック環礁まで、急ぎ飛んできた。
「あなた方は晴嵐にワイルドキャットと空中戦をしろと仰るのですか⁉︎」
井上中将と梶岡少将を前に詰め寄ったのだ。
「それは…」
「お二人に、と言うよりも井上閣下に、山本長官のお言葉を伝えます。『非常に失望した、実に残念だ。山本が嘆いていた』と」
「…」
「ウェーク島攻略は、今後山口少将のニ航戦が引き継ぎます。尚、梶岡少将の第6水雷戦隊はこのままニ航戦及び陸戦隊を護衛してウェーク島攻略に従事していただきます」
「それでは時間が」
「やむを得ません。仕切り直しが必要、そう山本長官は判断なされました」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
クェゼリン環礁。
トラック環礁同様、第1次世界大戦後に国際連盟による委任統治を行っていたマーシャル諸島の内の島及び環礁で、日本軍は此処に第6根拠地隊司令部を置いていた。
真珠湾攻撃からの帰投途中、ニ航戦はここで補給を受け、ウェーク島へ向かう様指令が下ったのである。
「で、井上さんは」
「こうなるとトラックから動くつもりはないみたいですね」
「まぁ、出てきたところでな」
「それが、ここにきて『戦隊指揮官が無闇に基地から動くのはどうか』と言っているようで」
旗艦蒼龍艦橋。
山口司令に草鹿参謀、柳本艦長等が談笑している。
「どっちにしても、この失敗で井上閣下は口先だけと笑われるでしょうね」
「身から出た錆ですよ」
「まぁ、あれだけ日頃から言いたい放題言えばな。誰も好意的にはなれんよ。それが正論であったにしてもな」
とにかく、井上中将は敵が多過ぎた。
「さて、二の舞にならぬ様気を引き締めて行くぞ」
ウェーク島攻略は、12月20日再開された。
ニ航戦の蒼龍、飛龍から飛び立った攻撃隊約100機が、ウェーク島守備隊のワイルドキャット12機を叩き落とし、更に基地設備へ激しい銃撃や爆撃を加えた。
それはもう一方的と言えるもので、残存砲台は悉く破壊されたのである。
それでも、日本軍の損害も大きかった。
この日も海は荒れて、波浪とうねりに悩まされた。上陸用の大発を降ろすのが無理な状況となり、やむを得ず哨戒艇ごと海岸に突っ込んで擱座させての強行上陸を敢行したのだ。
アメリカ軍守備隊は掩体壕に潜み必死の抵抗に出た。航空機の銃撃は施設破壊を主目的としていた為、沿岸部の掩体壕は殆ど被害がなかった。哨戒艇から降りて来た陸戦隊へ銃撃を繰り返し、また基地設営の為の作業員達も銃をとったのである。
一昼夜かけて全島を制圧したものの、陸戦隊の死傷者も500を超える事となった。
全島制圧、占領完了。
戦勝報告を受けた筈の梶岡少将に勝者感は無かった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ウェーク島再攻略まで、アメリカとしても日本が直ぐすぐに攻めてくるとは思わなかったので、この間に技術者や民間人の救出と救援物資等の補給を行なっていた。この任についたのは輸送船スチームウェル号と4隻の駆逐艦だった。
これについては、実は潜水空母たるイ- 402がキャッチはしていた。が、この時はとにかく空母ホーネットを撃沈する事にこだわっていた事と、生粋の潜水艦乗りの真下艦長は対駆逐艦戦の困難さを熟知していたので、見逃していた経緯があった。
だが、そのせいで402は未だ戦果無しである。
突貫工事の為の不具合と戦場経験の無い幹部や兵の多さもあるのだが、それでもホーネット捜索における単艦行動を、有馬司令やイ- 400の南田艦長が不適と判断した事は402乗組員達をかなり憤激させた。
自分達も猛訓練を課して来た。
それもこれも、まだ戦果が無いからだ。
新兵が多いが故の慎重さを、艦長の臆病怠惰ととってしまったのだ。
「10時方向に感有り!大型艦です」
空母か?真下艦長は直ぐに潜望鏡深度へ移動すると海上を確認したのである。
「艦長?」
「空母ではないな。タンカーらしい」
ミッドウェイ島への補給を行うつもりなのか?
「だが願ってもない獲物だ」
補助艦艇としての戦艦攻撃では無く通商破壊としての輸送艦攻撃。真下も潜水艦の1番の役割は分かっている。そして、この辺りで戦果の1つもあげておかねば。
普段ならばあり得ない、焦りと驕りがあった。
「雷撃用意!全速前進‼︎」
タンカーを追いながらの雷撃。潜航していては追いつけない。
「浮上!機関全速‼︎」
「距離4,000」
「発射管1番2番準備、装填」
ジリジリと離されていく。
タンカーは20ノットという低速で進んでいるが、伊号第400型は更に遅い18ノット弱しか水上航行でも出せない。
「距離4600」
「1番発射!」
必死に逃げるも、やはり巨体が災いしてかタンカーはゆっくりとしか針路変更出来ない。斜めに見え出した艦尾から爆発が起こった。
「魚雷命中!」
速度が落ちていく。
「スクリューをやったな。トドメだ。2番発射!」
タンカーは回頭しながら漂い出す。
「どうやら転舵もイカれたな」
此方に横っ腹を見せる形になったタンカーの中腹に魚雷が命中。轟音と共に大きな爆炎が上がり、やがてタンカーは中程からへし折れる形となって艦首艦尾が上がり中央から沈んでいく。
その轟音のせいで、空に響く爆音がイ- 402には聞こえなかった。
ズガガガーン、ドガガーン!
「な、何だ?」
震える艦体。潜望鏡を見回す。
と、瞬間見える影。カタリナ哨戒機だ。
沿岸部の、サンディエゴ軍港に近付いていた事を失念していた⁉︎ タンカーはSOSを打っていた⁉︎
「しまった、敵機だ!急速潜航‼︎」
「艦尾被弾!潜航不可能です」
カタリナ哨戒機は12.7ミリ機銃5丁装備している。その上爆弾も2tは積める重武装の大型飛行艇だ。ゼロ戦ならばともかく、不意を突かれた潜水艦が対抗できる存在ではなかった。
カタリナ哨戒機が500ポンド爆弾をばら撒く。
大型潜水空母であるイ- 402は、大型故の弱点を持つ。つまりは的がデカいのだ。
撒かれた爆弾3発は、402に全て命中した。
格納庫を貫いた爆弾は晴嵐の誘爆を引き起こす。
1発は14インチ単装砲を直撃、そして機銃掃射で被弾していた艦尾に再び直撃弾があった。
ドガガーン!
脆くなっていた艦尾に大穴が開き、滝の如く海水が流れ込んでくる。あっという間に機械室と主電動機室を水没させてしまった。
伊号第402潜水艦、撃沈。
特型潜水戦隊喪失艦第1号となってしまったが、まだこの事実を日本側は気付いていない。
命令は撤回された。
第4艦隊司令部へ、軍令部から潜水戦隊作戦参謀中山中佐がトラック環礁まで、急ぎ飛んできた。
「あなた方は晴嵐にワイルドキャットと空中戦をしろと仰るのですか⁉︎」
井上中将と梶岡少将を前に詰め寄ったのだ。
「それは…」
「お二人に、と言うよりも井上閣下に、山本長官のお言葉を伝えます。『非常に失望した、実に残念だ。山本が嘆いていた』と」
「…」
「ウェーク島攻略は、今後山口少将のニ航戦が引き継ぎます。尚、梶岡少将の第6水雷戦隊はこのままニ航戦及び陸戦隊を護衛してウェーク島攻略に従事していただきます」
「それでは時間が」
「やむを得ません。仕切り直しが必要、そう山本長官は判断なされました」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
クェゼリン環礁。
トラック環礁同様、第1次世界大戦後に国際連盟による委任統治を行っていたマーシャル諸島の内の島及び環礁で、日本軍は此処に第6根拠地隊司令部を置いていた。
真珠湾攻撃からの帰投途中、ニ航戦はここで補給を受け、ウェーク島へ向かう様指令が下ったのである。
「で、井上さんは」
「こうなるとトラックから動くつもりはないみたいですね」
「まぁ、出てきたところでな」
「それが、ここにきて『戦隊指揮官が無闇に基地から動くのはどうか』と言っているようで」
旗艦蒼龍艦橋。
山口司令に草鹿参謀、柳本艦長等が談笑している。
「どっちにしても、この失敗で井上閣下は口先だけと笑われるでしょうね」
「身から出た錆ですよ」
「まぁ、あれだけ日頃から言いたい放題言えばな。誰も好意的にはなれんよ。それが正論であったにしてもな」
とにかく、井上中将は敵が多過ぎた。
「さて、二の舞にならぬ様気を引き締めて行くぞ」
ウェーク島攻略は、12月20日再開された。
ニ航戦の蒼龍、飛龍から飛び立った攻撃隊約100機が、ウェーク島守備隊のワイルドキャット12機を叩き落とし、更に基地設備へ激しい銃撃や爆撃を加えた。
それはもう一方的と言えるもので、残存砲台は悉く破壊されたのである。
それでも、日本軍の損害も大きかった。
この日も海は荒れて、波浪とうねりに悩まされた。上陸用の大発を降ろすのが無理な状況となり、やむを得ず哨戒艇ごと海岸に突っ込んで擱座させての強行上陸を敢行したのだ。
アメリカ軍守備隊は掩体壕に潜み必死の抵抗に出た。航空機の銃撃は施設破壊を主目的としていた為、沿岸部の掩体壕は殆ど被害がなかった。哨戒艇から降りて来た陸戦隊へ銃撃を繰り返し、また基地設営の為の作業員達も銃をとったのである。
一昼夜かけて全島を制圧したものの、陸戦隊の死傷者も500を超える事となった。
全島制圧、占領完了。
戦勝報告を受けた筈の梶岡少将に勝者感は無かった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ウェーク島再攻略まで、アメリカとしても日本が直ぐすぐに攻めてくるとは思わなかったので、この間に技術者や民間人の救出と救援物資等の補給を行なっていた。この任についたのは輸送船スチームウェル号と4隻の駆逐艦だった。
これについては、実は潜水空母たるイ- 402がキャッチはしていた。が、この時はとにかく空母ホーネットを撃沈する事にこだわっていた事と、生粋の潜水艦乗りの真下艦長は対駆逐艦戦の困難さを熟知していたので、見逃していた経緯があった。
だが、そのせいで402は未だ戦果無しである。
突貫工事の為の不具合と戦場経験の無い幹部や兵の多さもあるのだが、それでもホーネット捜索における単艦行動を、有馬司令やイ- 400の南田艦長が不適と判断した事は402乗組員達をかなり憤激させた。
自分達も猛訓練を課して来た。
それもこれも、まだ戦果が無いからだ。
新兵が多いが故の慎重さを、艦長の臆病怠惰ととってしまったのだ。
「10時方向に感有り!大型艦です」
空母か?真下艦長は直ぐに潜望鏡深度へ移動すると海上を確認したのである。
「艦長?」
「空母ではないな。タンカーらしい」
ミッドウェイ島への補給を行うつもりなのか?
「だが願ってもない獲物だ」
補助艦艇としての戦艦攻撃では無く通商破壊としての輸送艦攻撃。真下も潜水艦の1番の役割は分かっている。そして、この辺りで戦果の1つもあげておかねば。
普段ならばあり得ない、焦りと驕りがあった。
「雷撃用意!全速前進‼︎」
タンカーを追いながらの雷撃。潜航していては追いつけない。
「浮上!機関全速‼︎」
「距離4,000」
「発射管1番2番準備、装填」
ジリジリと離されていく。
タンカーは20ノットという低速で進んでいるが、伊号第400型は更に遅い18ノット弱しか水上航行でも出せない。
「距離4600」
「1番発射!」
必死に逃げるも、やはり巨体が災いしてかタンカーはゆっくりとしか針路変更出来ない。斜めに見え出した艦尾から爆発が起こった。
「魚雷命中!」
速度が落ちていく。
「スクリューをやったな。トドメだ。2番発射!」
タンカーは回頭しながら漂い出す。
「どうやら転舵もイカれたな」
此方に横っ腹を見せる形になったタンカーの中腹に魚雷が命中。轟音と共に大きな爆炎が上がり、やがてタンカーは中程からへし折れる形となって艦首艦尾が上がり中央から沈んでいく。
その轟音のせいで、空に響く爆音がイ- 402には聞こえなかった。
ズガガガーン、ドガガーン!
「な、何だ?」
震える艦体。潜望鏡を見回す。
と、瞬間見える影。カタリナ哨戒機だ。
沿岸部の、サンディエゴ軍港に近付いていた事を失念していた⁉︎ タンカーはSOSを打っていた⁉︎
「しまった、敵機だ!急速潜航‼︎」
「艦尾被弾!潜航不可能です」
カタリナ哨戒機は12.7ミリ機銃5丁装備している。その上爆弾も2tは積める重武装の大型飛行艇だ。ゼロ戦ならばともかく、不意を突かれた潜水艦が対抗できる存在ではなかった。
カタリナ哨戒機が500ポンド爆弾をばら撒く。
大型潜水空母であるイ- 402は、大型故の弱点を持つ。つまりは的がデカいのだ。
撒かれた爆弾3発は、402に全て命中した。
格納庫を貫いた爆弾は晴嵐の誘爆を引き起こす。
1発は14インチ単装砲を直撃、そして機銃掃射で被弾していた艦尾に再び直撃弾があった。
ドガガーン!
脆くなっていた艦尾に大穴が開き、滝の如く海水が流れ込んでくる。あっという間に機械室と主電動機室を水没させてしまった。
伊号第402潜水艦、撃沈。
特型潜水戦隊喪失艦第1号となってしまったが、まだこの事実を日本側は気付いていない。
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