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第二章
11.婚約、そして立太子
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アリス達は帰国して、すぐ王城に参内した。
求婚に対する返答。ついでに? 偶然出会い交流したヒノト帝国皇太子との交流と交易の相談。
外交的にも素晴らしい手土産といえるユーリル王子の手腕に、官僚は勿論国王も絶賛したのだった。
「成る程。ヒノトとの交易は国益にも叶う。東方に交易国があれば、漁船の中継基点にも成ろう。我が国としても前向きに検討すべき課題であろう。ユーリルよ、善き土産を感謝する」
「恐れ入ります。ひとえに陛下の御威光の賜物でしょう。また、ガーランド公爵令嬢のおかげとも言えます」
「ほう?」
「アリス嬢が東方剣技を修めていたが故に、ヒノトの方々と交流出来ましたもので」
「成る程。ではアリス嬢にも感謝せねばなるまい」
「身に余る光栄でございます」
「うむ。ところでアリス嬢。此度の事の発端、第1王子ユーリルとの仲は、世間の噂通りと思うてよいのかな?」
「父上? その、私はそのつもりでおります。宰相ガーランド公爵、ご息女との交際をここではっきりと申し込みたく思います」
答えたのはユーリル王子。そのまま謁見の間に控える宰相に、真っ直ぐアリスとの交際を申し込む。
「まだ娘を嫁に出す気はないのですが? ユーリル殿下」
「無論成人の儀が終わってからの事。なれど、私との恋仲を認めてほしいのです」
「お父様、私からもお願いします。私は、ユーリル殿下をお慕いしています」
しかめっ面のままため息をつくバルト。
「宰相、余の愚息では不満か?」
ニヤリと笑う国王ユーノスに、流石に首を振る。
「もったいないお言葉。不束な娘ですが殿下のお眼鏡に叶うのであらば、当家に否やはありませぬ」
この瞬間、ユーリルとアリスの婚約が成立した!
「うむ。アリス嬢、ユーリルを支え、この国の行く末を2人で見据えて欲しい」
「有り難きお言葉。この身と心、全てを殿下に捧げ、尽くして参ります」
王家より国内外に、第1王子ユーリルとガーランド公爵令嬢アリスとの婚約が発表された。
このニュースに、国内は祝賀ムード1色となる。
また、第2王子派からの鞍替えも多く見られた。次期王位も決まったと、貴族達はこぞってユーリルのご機嫌伺いに参上したのだった。
その状況を、セレナ王妃は冷ややかに見ていた。
「案の定とは言え、日和見の多い事。それに我が子の人望の無さ。やはり我が子可愛さの贔屓目に過ぎなんだか」
聞こえてくる息子ユリアンの荒れ具合に、セレナ王妃の嘆きは止まらない。
「妾はそんなにもあの子を甘やかせておったのか? 自業自得とは言え、涙も出ぬな」
王妃の権勢もあり、第2王子派が総崩れになった訳ではない。だが、今の王妃は中立派に近い。
「いらぬ事をせねばよいが?」
その年の太陽感謝祭。
王家は、第1王子ユーリルの立太子の儀を発表する。
王位認証式を経て、立太子の儀がなされ、ここに、ユーリル王子は王太子となった。
益々祝賀ムードが拡がる国内。景気も良くなり、ユーリル殿下様々と市民の評判も上々。
そして、それ以上に人気が上がったのが次期王太子妃たるアリスだった。
溢れる気品と下々目線の気さくさ。
王太子妃処か公爵令嬢というのを考えても、市民にとってはまさにヒロイン! 救いの女神といっても過言ではなく、王国が、生活が良くなるというのを実感できる、その事を具現化していると言って良い存在と言えた。
カプール子爵家の一角。
家臣である騎士爵位のカラン家がある。
この日、セロンは半年振りに帰宅した。
流石に母親は無事息災な息子の姿に安堵していたが、父親や2人の兄は、お家取り潰しにもなりかねない失策をしでかしたセロンに、良い顔はしていなかった。犯罪奴隷に堕ちた者を一族と認めないとまで宣言していたのだが、今回帰宅できたのは、立太子という慶事の恩赦で刑期が短縮終了し、奴隷でなくなったからであった。
「久し振りです、父上、兄上」
「うむ」
「フン、兄等とよばれたくはないな! 一族の面汚しめ。何用で帰って来た?」
「立太子による恩赦を受け、刑期が終わりました。奴隷階級ではなくなりましたので、色々報告したき儀もありましたものですから」
「恩赦を受けたか。で、貴族に戻ったと? うむ。それは何よりだが…」
「戯け! だからと言って貴様が犯罪奴隷であった過去は消えぬ! その様な者を我が家が迎えに入れると思ったか?」
兄達にとってみれば、厄介な出来損ないの弟などいない方がまし。憎しげに吐き捨てる次男と只睨み付ける長男。
「いえ、今の私はガーランド公爵家に仕える身。カプール子爵家に仕えるこの家には帰れません」
「何?」
泣いて詫びると思った弟が勝ち誇った様に『ガーランド公爵家』の名を口にする。仕える主家の格が、遥かに上だとばかりに。
「うむ。では、ガーランド公爵家の騎士として貴族籍を得るのだな?」
「はい。公爵の命により、コーラス家の名跡を継ぐ事になりました」
「な、何だと?」
家族の驚く顔を見ながら、『マイケル様もお人が悪い』と思い出すセロン。
話は1週間前に遡る。
セロンはガーランド公爵バルトに呼び出された。
いつもの使用人控え室ではなく応接間に、である。
奴隷のセロンに、公爵家の者が直接話す事はない。アリスの護衛の時が例外なだけ。邸内では執事から用命を受ける。そこに、バルトと嫡男のマイケル、アリスの3人がセロンを待っていた。
「早速だけどセロン、この半年、よくアリスに仕えてくれた。妹の婚約と立太子の儀。こんな慶事があれば恩赦は当然と思うが?」
膝間付いたままで目を見開くセロン。
「なので、刑期を終了し君を騎士に戻す。カラン家に帰る事もできるが?」
「有り難きお言葉。ですがカプール子爵家陪臣のカラン家に帰っては、お嬢様に仕える事は出来ません。私は命ある限りお嬢様に仕えたく存じます」
微笑んで頷くマイケル。
ガーランド家に珍しく貴公子然としたマイケルは、よく微笑みを浮かべている。しかめっ面しか見せないバルトとは全く似ていない。
だからと言って、公爵家の者が気の良いお人好しの訳がなかった。
「父上、確かロバート叔父上に子が居らず、このままでは名跡が絶えるのでしたよね? セロンを養子として名跡を継いで貰おうかと思うのですが?」
「お兄様?」
アリスも驚く。ロバート叔父上と言えばコーラス伯爵家? そう、伯爵家なのだ!
「王太子妃の従属騎士だ。伯爵家当主でもおかしくないよ、アリス」
セロンにとってみれば晴天の霹靂! 主家のカプール子爵家より自分の家格が上がる。
「お人が悪いですわ、お兄様」
「よかろう、子細は任せる。出来るな、マイケル」
バルトは、次期宰相としてやって見せろとばかりにマイケルに命じた。
「勿論です。さて、セロン。君には悪いけど、また主家の横暴により、理不尽な目にあってもらうよ?」
「こ、コーラス家? コーラス伯爵家を継ぐと言うのか?」
次兄の声が裏返る。父親や長兄も驚いて声も出ない。
「はい。コーラス伯爵家当主として、アリス王太子妃の従属騎士となります。その報告の為、此度は帰宅致しました」
3男のセロンが主家のカプール子爵家より家格が上がる?
「ふ、ふざけるな!」
次兄の激昂! 怒髪衝天! 腕も声も震える。
「私はまた、主家の横暴により、理不尽な役目を仰せ付かる事になりました」
ため息をつくセロン。わざとらしいにも程があるが、そもそもこれがマイケルの意図と言って良い。
「役目なればせんなき事。しっかり務めあげるのです」
母親としては息子の出世を素直に喜ぶ。が、他の者はとても素直に納得出来なかった。
「はい。母上もご健勝で。では、父上、兄上。失礼します」
鮮やかに一礼。憎しみのあまり睨み殺そうかという次兄に、勝ち誇ったどや顔をしてセロンは元の我が家を後にした。
「くっ、おのれ…、おのれ、セロン。3男の貴様が上にいくなど、許されるはずがないのだ!」
次兄アロンの闇落ちは、この時より始まったのだった。
慶事に沸くマールディア王国に、ある貴族の馬車が入国した。
「ここがマールディア? 海があるだけで、こんなにも違うものなの?」
北の大国ロズファンバルグ帝国。
大陸の北にあるこの国は、高い山脈にかこまれ海に面していない。地図上では面しているが、とてつもない断崖絶壁で港など作りようもなく、交易処か漁業すら望めなかった。
「わかっているな、ルイーゼ?いや」
「勿論。見ていて。この国の王子を落として見せるから」
「ユーリル王太子は婚約したばかりだ。お相手のガーランド公爵令嬢アリスの人気はこの国1番と言える。だからわかっているな、と言っている」
「フフン、例えそうだとしても」
「アリスは精霊持ちだ。剣技の腕も立つ。何度も言わせるな!」
その馬車は、サイナス伯爵家に入っていった。
伯爵家が、親族の娘を養女にする手続きをした事、国中が慶事に沸いて、誰も気に止めなかったのだった。
求婚に対する返答。ついでに? 偶然出会い交流したヒノト帝国皇太子との交流と交易の相談。
外交的にも素晴らしい手土産といえるユーリル王子の手腕に、官僚は勿論国王も絶賛したのだった。
「成る程。ヒノトとの交易は国益にも叶う。東方に交易国があれば、漁船の中継基点にも成ろう。我が国としても前向きに検討すべき課題であろう。ユーリルよ、善き土産を感謝する」
「恐れ入ります。ひとえに陛下の御威光の賜物でしょう。また、ガーランド公爵令嬢のおかげとも言えます」
「ほう?」
「アリス嬢が東方剣技を修めていたが故に、ヒノトの方々と交流出来ましたもので」
「成る程。ではアリス嬢にも感謝せねばなるまい」
「身に余る光栄でございます」
「うむ。ところでアリス嬢。此度の事の発端、第1王子ユーリルとの仲は、世間の噂通りと思うてよいのかな?」
「父上? その、私はそのつもりでおります。宰相ガーランド公爵、ご息女との交際をここではっきりと申し込みたく思います」
答えたのはユーリル王子。そのまま謁見の間に控える宰相に、真っ直ぐアリスとの交際を申し込む。
「まだ娘を嫁に出す気はないのですが? ユーリル殿下」
「無論成人の儀が終わってからの事。なれど、私との恋仲を認めてほしいのです」
「お父様、私からもお願いします。私は、ユーリル殿下をお慕いしています」
しかめっ面のままため息をつくバルト。
「宰相、余の愚息では不満か?」
ニヤリと笑う国王ユーノスに、流石に首を振る。
「もったいないお言葉。不束な娘ですが殿下のお眼鏡に叶うのであらば、当家に否やはありませぬ」
この瞬間、ユーリルとアリスの婚約が成立した!
「うむ。アリス嬢、ユーリルを支え、この国の行く末を2人で見据えて欲しい」
「有り難きお言葉。この身と心、全てを殿下に捧げ、尽くして参ります」
王家より国内外に、第1王子ユーリルとガーランド公爵令嬢アリスとの婚約が発表された。
このニュースに、国内は祝賀ムード1色となる。
また、第2王子派からの鞍替えも多く見られた。次期王位も決まったと、貴族達はこぞってユーリルのご機嫌伺いに参上したのだった。
その状況を、セレナ王妃は冷ややかに見ていた。
「案の定とは言え、日和見の多い事。それに我が子の人望の無さ。やはり我が子可愛さの贔屓目に過ぎなんだか」
聞こえてくる息子ユリアンの荒れ具合に、セレナ王妃の嘆きは止まらない。
「妾はそんなにもあの子を甘やかせておったのか? 自業自得とは言え、涙も出ぬな」
王妃の権勢もあり、第2王子派が総崩れになった訳ではない。だが、今の王妃は中立派に近い。
「いらぬ事をせねばよいが?」
その年の太陽感謝祭。
王家は、第1王子ユーリルの立太子の儀を発表する。
王位認証式を経て、立太子の儀がなされ、ここに、ユーリル王子は王太子となった。
益々祝賀ムードが拡がる国内。景気も良くなり、ユーリル殿下様々と市民の評判も上々。
そして、それ以上に人気が上がったのが次期王太子妃たるアリスだった。
溢れる気品と下々目線の気さくさ。
王太子妃処か公爵令嬢というのを考えても、市民にとってはまさにヒロイン! 救いの女神といっても過言ではなく、王国が、生活が良くなるというのを実感できる、その事を具現化していると言って良い存在と言えた。
カプール子爵家の一角。
家臣である騎士爵位のカラン家がある。
この日、セロンは半年振りに帰宅した。
流石に母親は無事息災な息子の姿に安堵していたが、父親や2人の兄は、お家取り潰しにもなりかねない失策をしでかしたセロンに、良い顔はしていなかった。犯罪奴隷に堕ちた者を一族と認めないとまで宣言していたのだが、今回帰宅できたのは、立太子という慶事の恩赦で刑期が短縮終了し、奴隷でなくなったからであった。
「久し振りです、父上、兄上」
「うむ」
「フン、兄等とよばれたくはないな! 一族の面汚しめ。何用で帰って来た?」
「立太子による恩赦を受け、刑期が終わりました。奴隷階級ではなくなりましたので、色々報告したき儀もありましたものですから」
「恩赦を受けたか。で、貴族に戻ったと? うむ。それは何よりだが…」
「戯け! だからと言って貴様が犯罪奴隷であった過去は消えぬ! その様な者を我が家が迎えに入れると思ったか?」
兄達にとってみれば、厄介な出来損ないの弟などいない方がまし。憎しげに吐き捨てる次男と只睨み付ける長男。
「いえ、今の私はガーランド公爵家に仕える身。カプール子爵家に仕えるこの家には帰れません」
「何?」
泣いて詫びると思った弟が勝ち誇った様に『ガーランド公爵家』の名を口にする。仕える主家の格が、遥かに上だとばかりに。
「うむ。では、ガーランド公爵家の騎士として貴族籍を得るのだな?」
「はい。公爵の命により、コーラス家の名跡を継ぐ事になりました」
「な、何だと?」
家族の驚く顔を見ながら、『マイケル様もお人が悪い』と思い出すセロン。
話は1週間前に遡る。
セロンはガーランド公爵バルトに呼び出された。
いつもの使用人控え室ではなく応接間に、である。
奴隷のセロンに、公爵家の者が直接話す事はない。アリスの護衛の時が例外なだけ。邸内では執事から用命を受ける。そこに、バルトと嫡男のマイケル、アリスの3人がセロンを待っていた。
「早速だけどセロン、この半年、よくアリスに仕えてくれた。妹の婚約と立太子の儀。こんな慶事があれば恩赦は当然と思うが?」
膝間付いたままで目を見開くセロン。
「なので、刑期を終了し君を騎士に戻す。カラン家に帰る事もできるが?」
「有り難きお言葉。ですがカプール子爵家陪臣のカラン家に帰っては、お嬢様に仕える事は出来ません。私は命ある限りお嬢様に仕えたく存じます」
微笑んで頷くマイケル。
ガーランド家に珍しく貴公子然としたマイケルは、よく微笑みを浮かべている。しかめっ面しか見せないバルトとは全く似ていない。
だからと言って、公爵家の者が気の良いお人好しの訳がなかった。
「父上、確かロバート叔父上に子が居らず、このままでは名跡が絶えるのでしたよね? セロンを養子として名跡を継いで貰おうかと思うのですが?」
「お兄様?」
アリスも驚く。ロバート叔父上と言えばコーラス伯爵家? そう、伯爵家なのだ!
「王太子妃の従属騎士だ。伯爵家当主でもおかしくないよ、アリス」
セロンにとってみれば晴天の霹靂! 主家のカプール子爵家より自分の家格が上がる。
「お人が悪いですわ、お兄様」
「よかろう、子細は任せる。出来るな、マイケル」
バルトは、次期宰相としてやって見せろとばかりにマイケルに命じた。
「勿論です。さて、セロン。君には悪いけど、また主家の横暴により、理不尽な目にあってもらうよ?」
「こ、コーラス家? コーラス伯爵家を継ぐと言うのか?」
次兄の声が裏返る。父親や長兄も驚いて声も出ない。
「はい。コーラス伯爵家当主として、アリス王太子妃の従属騎士となります。その報告の為、此度は帰宅致しました」
3男のセロンが主家のカプール子爵家より家格が上がる?
「ふ、ふざけるな!」
次兄の激昂! 怒髪衝天! 腕も声も震える。
「私はまた、主家の横暴により、理不尽な役目を仰せ付かる事になりました」
ため息をつくセロン。わざとらしいにも程があるが、そもそもこれがマイケルの意図と言って良い。
「役目なればせんなき事。しっかり務めあげるのです」
母親としては息子の出世を素直に喜ぶ。が、他の者はとても素直に納得出来なかった。
「はい。母上もご健勝で。では、父上、兄上。失礼します」
鮮やかに一礼。憎しみのあまり睨み殺そうかという次兄に、勝ち誇ったどや顔をしてセロンは元の我が家を後にした。
「くっ、おのれ…、おのれ、セロン。3男の貴様が上にいくなど、許されるはずがないのだ!」
次兄アロンの闇落ちは、この時より始まったのだった。
慶事に沸くマールディア王国に、ある貴族の馬車が入国した。
「ここがマールディア? 海があるだけで、こんなにも違うものなの?」
北の大国ロズファンバルグ帝国。
大陸の北にあるこの国は、高い山脈にかこまれ海に面していない。地図上では面しているが、とてつもない断崖絶壁で港など作りようもなく、交易処か漁業すら望めなかった。
「わかっているな、ルイーゼ?いや」
「勿論。見ていて。この国の王子を落として見せるから」
「ユーリル王太子は婚約したばかりだ。お相手のガーランド公爵令嬢アリスの人気はこの国1番と言える。だからわかっているな、と言っている」
「フフン、例えそうだとしても」
「アリスは精霊持ちだ。剣技の腕も立つ。何度も言わせるな!」
その馬車は、サイナス伯爵家に入っていった。
伯爵家が、親族の娘を養女にする手続きをした事、国中が慶事に沸いて、誰も気に止めなかったのだった。
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