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第2皇子派の罠
23.
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学校へ向かいながら私は少し気恥ずかしい思いをしていた。
理由は左手薬指に煌めいている婚約者の証だ。
前世では高校生。現在学生だが年齢的には中学生だ。指輪なんてオシャレとしてもはめる事などまずなかったし、それが左手薬指となると…。
かと言って外す訳にも…。
私達の婚約は国内に発表された。これが上位爵位ならば国内外になるのだけど、准男爵と騎士家だし。
だから指輪をしていなければ、私の貞操を疑われてしまう。私だけではなく家名にも傷がつく。
「カミーユ!」
後ろから駆け寄ってくる娘が2人。
クラスメイトのキャサリンとコラリー。
「おはよう、キャサリン、コラリー」
「おはよ、カミーユ。うわぁ!ホントだったのね」
そう言ってキャサリンは私の左手をとる。
薬指に煌めいている指輪を繁々と見つめる。
「これは?クロノ家の家紋?」
「みたい。末席傍流の准男爵家とは言え一族に変わりないからって同じ家紋を許されているって」
「はぁ~、ホントに婚約したんだぁ」
「ね、何と言われたの、プロポーズ」
は?えと…、あ…。
私は赤面してしまう。
「ね、オレ達付き合わない?」
「承諾でいいよね?って言うか、オレ、もう離したくないんだけど」
強く抱き締められながら言われた言葉。
「あ~あ。これは重症だ」
「そんなに情熱的な言葉?」
何とかトリップから脱した。
「言葉じゃないんだ…。『離したくない』だったし…。只、優しく、でも強く抱き締めてもらったの。それがとても嬉しくて、幸せに感じて…」
「お、早速お惚気?」
「もう、揶揄わないでよ」
登校中ずっと冷やかされっぱなし。
でも、やっぱり私は幸せの絶頂にいた。
近付く悪意に気付かないまま…。
私達を見ていた2つの影。
そのうちの一方が、声を掛けてくる。
「おはよう、カミーユ嬢」
「おはようございます、シュザンヌ先輩」
シュザンヌ=レノ・サバリッシュ先輩。
サバリッシュ家はガスター侯爵閣下の陪臣。もう、嫌な予感しかない。
「ごめんなさいね。少しお時間戴けるかしら」
登校中なのに?先輩も授業あるのに?
不意打ちでは無く正面から来るの?
「サバリッシュ先輩。これから学校なのですよ」
コラリーも少し非難めいた口調で尋ねる。
「こうして声をかけている事で、私の立場と貴女への友情、色々察して戴けると助かるのです」
ガスター侯爵閣下にとって皇太子殿下陪臣のブヌア家は仇敵に等しい。その上私はパワーバランスを崩すと目される噂のテイマーの婚約者だ。眼の上のタンコブと言っても過言じゃない。おそらく主家は勿論ご両親からも私をどうにかする様に言われているのだろう。
でも、シュザンヌ先輩は『家のしがらみなんか考えたくもないわ』とばかりに私と普通に接してくれていた。名前呼びからして1歩踏み込んだ友誼を結べている。
実際、こうして真正面かつ真正直に来ている。
「お待ちなさいな」
声を掛けてきたのは?エレンディア様?
現法皇キティアラ様の妹君で数十年振りの女性聖騎士と目されてる?シュザンヌ先輩と同学年の筈…。
「エレンディア様?」
「シュザンヌ嬢。私に見つかり阻止された。ご両親にはそうお話しなさい。この娘はクロノ家の婚約者です。私の目が届いている、と」
「それは」
小声で「私がでしゃばったとルーパー家も見ます」と囁く。
ルーパー家も?
同じガスター侯爵閣下の陪臣たる騎士家。ここの息女フリッカは私を目の敵にしていて、しかも同学年の令嬢…。
そもそも騎士学校に女生徒は少ない。
しかも男性騎士とカリキュラムが違う事もありクラス分けで1つに纏められている。だからフリッカと私は絶対に同じ授業を受ける。
とは言え、ここ迄あからさまだと皇太子殿下派のガードに阻まれてしまう。私は殿下の腹心の実妹だから、殿下派の騎士から誼を結びたいと思わん者が大勢いて、ある意味取り巻きに事欠かないのだ。
だからまだ私と親しいシュザンヌ先輩に白羽の矢が立ったのだろう。
また法皇家は本来なら中立だ。
皇太子殿下派にも第2皇子殿下派にも与しない筈なのに…。ロディが法皇家の一員である意味の大きさを実感してしまう。
婚約が発表されてから巻き込まれてしまった皇位継承争い。でも、まだ私はそこまで深刻に考えていなかった…。
この日の夕方、誘拐監禁されるまで…。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「シュザンヌ嬢を止めて、それで大人しくなると思ったのは早計…。まさかクロノ家に嫁ぐ者にここ迄狼藉を働くなんてね。いいわ。この喧嘩買いましょう」
法皇にあるまじき言葉遣いですよ、お姉様。
私の前で、カミーユ嬢の誘拐を聞かされ激昂している法皇は、慈愛の女神の様な仮面を何処かに投げ捨てたのでは?と言う様相。先代法皇と違い本来気性の激しい姉は、妹の目から見ても何枚淑やかの皮を被っているのか?と常々感心していたのですが…。
「ガスター侯爵家はおそらく無関係。あの御仁が法皇家の機嫌を損ねる事をするとは思えないから。多分陪臣家の暴走。となると…、逆にその陪臣は侯爵の逆鱗に触れるかもね」
だからお姉様?もう信者に見せられない顔付きになってますわ。
「ところで、当の婚約者は?」
「まだ耳に入っていないでしょう。彼がそこ迄の連絡手段を持っているとは思えませんし」
「ある意味僥倖ね。彼は帝都を多分滅ぼせると思うから。彼が怒り狂う事を、ちょっとでも賢ければ想像出来そうなのに。それじゃ私から話しましょう」
「はい?お姉様?」
「今貴女が言った連絡手段。私は彼直通の通信球を持ってるの。前ウチに来た時に渡してあるのよね」
何企んでいるのですか?お姉様。
「何て顔で見てるの?フフ、法皇たる私に任せなさい。ウフフ、誰に喧嘩売ったか教えてあげましょう」
しかも、何故それ程嬉しそうなのですか?
理由は左手薬指に煌めいている婚約者の証だ。
前世では高校生。現在学生だが年齢的には中学生だ。指輪なんてオシャレとしてもはめる事などまずなかったし、それが左手薬指となると…。
かと言って外す訳にも…。
私達の婚約は国内に発表された。これが上位爵位ならば国内外になるのだけど、准男爵と騎士家だし。
だから指輪をしていなければ、私の貞操を疑われてしまう。私だけではなく家名にも傷がつく。
「カミーユ!」
後ろから駆け寄ってくる娘が2人。
クラスメイトのキャサリンとコラリー。
「おはよう、キャサリン、コラリー」
「おはよ、カミーユ。うわぁ!ホントだったのね」
そう言ってキャサリンは私の左手をとる。
薬指に煌めいている指輪を繁々と見つめる。
「これは?クロノ家の家紋?」
「みたい。末席傍流の准男爵家とは言え一族に変わりないからって同じ家紋を許されているって」
「はぁ~、ホントに婚約したんだぁ」
「ね、何と言われたの、プロポーズ」
は?えと…、あ…。
私は赤面してしまう。
「ね、オレ達付き合わない?」
「承諾でいいよね?って言うか、オレ、もう離したくないんだけど」
強く抱き締められながら言われた言葉。
「あ~あ。これは重症だ」
「そんなに情熱的な言葉?」
何とかトリップから脱した。
「言葉じゃないんだ…。『離したくない』だったし…。只、優しく、でも強く抱き締めてもらったの。それがとても嬉しくて、幸せに感じて…」
「お、早速お惚気?」
「もう、揶揄わないでよ」
登校中ずっと冷やかされっぱなし。
でも、やっぱり私は幸せの絶頂にいた。
近付く悪意に気付かないまま…。
私達を見ていた2つの影。
そのうちの一方が、声を掛けてくる。
「おはよう、カミーユ嬢」
「おはようございます、シュザンヌ先輩」
シュザンヌ=レノ・サバリッシュ先輩。
サバリッシュ家はガスター侯爵閣下の陪臣。もう、嫌な予感しかない。
「ごめんなさいね。少しお時間戴けるかしら」
登校中なのに?先輩も授業あるのに?
不意打ちでは無く正面から来るの?
「サバリッシュ先輩。これから学校なのですよ」
コラリーも少し非難めいた口調で尋ねる。
「こうして声をかけている事で、私の立場と貴女への友情、色々察して戴けると助かるのです」
ガスター侯爵閣下にとって皇太子殿下陪臣のブヌア家は仇敵に等しい。その上私はパワーバランスを崩すと目される噂のテイマーの婚約者だ。眼の上のタンコブと言っても過言じゃない。おそらく主家は勿論ご両親からも私をどうにかする様に言われているのだろう。
でも、シュザンヌ先輩は『家のしがらみなんか考えたくもないわ』とばかりに私と普通に接してくれていた。名前呼びからして1歩踏み込んだ友誼を結べている。
実際、こうして真正面かつ真正直に来ている。
「お待ちなさいな」
声を掛けてきたのは?エレンディア様?
現法皇キティアラ様の妹君で数十年振りの女性聖騎士と目されてる?シュザンヌ先輩と同学年の筈…。
「エレンディア様?」
「シュザンヌ嬢。私に見つかり阻止された。ご両親にはそうお話しなさい。この娘はクロノ家の婚約者です。私の目が届いている、と」
「それは」
小声で「私がでしゃばったとルーパー家も見ます」と囁く。
ルーパー家も?
同じガスター侯爵閣下の陪臣たる騎士家。ここの息女フリッカは私を目の敵にしていて、しかも同学年の令嬢…。
そもそも騎士学校に女生徒は少ない。
しかも男性騎士とカリキュラムが違う事もありクラス分けで1つに纏められている。だからフリッカと私は絶対に同じ授業を受ける。
とは言え、ここ迄あからさまだと皇太子殿下派のガードに阻まれてしまう。私は殿下の腹心の実妹だから、殿下派の騎士から誼を結びたいと思わん者が大勢いて、ある意味取り巻きに事欠かないのだ。
だからまだ私と親しいシュザンヌ先輩に白羽の矢が立ったのだろう。
また法皇家は本来なら中立だ。
皇太子殿下派にも第2皇子殿下派にも与しない筈なのに…。ロディが法皇家の一員である意味の大きさを実感してしまう。
婚約が発表されてから巻き込まれてしまった皇位継承争い。でも、まだ私はそこまで深刻に考えていなかった…。
この日の夕方、誘拐監禁されるまで…。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「シュザンヌ嬢を止めて、それで大人しくなると思ったのは早計…。まさかクロノ家に嫁ぐ者にここ迄狼藉を働くなんてね。いいわ。この喧嘩買いましょう」
法皇にあるまじき言葉遣いですよ、お姉様。
私の前で、カミーユ嬢の誘拐を聞かされ激昂している法皇は、慈愛の女神の様な仮面を何処かに投げ捨てたのでは?と言う様相。先代法皇と違い本来気性の激しい姉は、妹の目から見ても何枚淑やかの皮を被っているのか?と常々感心していたのですが…。
「ガスター侯爵家はおそらく無関係。あの御仁が法皇家の機嫌を損ねる事をするとは思えないから。多分陪臣家の暴走。となると…、逆にその陪臣は侯爵の逆鱗に触れるかもね」
だからお姉様?もう信者に見せられない顔付きになってますわ。
「ところで、当の婚約者は?」
「まだ耳に入っていないでしょう。彼がそこ迄の連絡手段を持っているとは思えませんし」
「ある意味僥倖ね。彼は帝都を多分滅ぼせると思うから。彼が怒り狂う事を、ちょっとでも賢ければ想像出来そうなのに。それじゃ私から話しましょう」
「はい?お姉様?」
「今貴女が言った連絡手段。私は彼直通の通信球を持ってるの。前ウチに来た時に渡してあるのよね」
何企んでいるのですか?お姉様。
「何て顔で見てるの?フフ、法皇たる私に任せなさい。ウフフ、誰に喧嘩売ったか教えてあげましょう」
しかも、何故それ程嬉しそうなのですか?
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