22 / 67
第2皇子派の罠
22.
しおりを挟む
「ええい!何と忌々しい事よ。よもや彼のテイマーが皇太子派の者と婚約するとは」
父の激昂する声が今日も響く。
私は溜息をついた。
父は皇帝陛下の従兄弟でもあるエルバーン=マルク・ガスター侯爵。
ルシアン皇太子の人当たりの良い柔らかな物腰が『皇家の威厳を損なう』と一貫して皇太子廃嫡とルキアル皇子の立太子を訴えている。
皇家にそこまで言えるのは現皇帝の従兄弟である事が大きい。確かに家格は三公より下だが、皇位継承権こそ無いものの我が家は皇家に連なる者だからだ。その根拠たる我が祖母は皇太后ティオーリアの姉君デュランシア。表向きは兎も角、身内の中では皇帝陛下を子供扱い出来る立場にある。
威厳。
確かに威厳はルキアル殿下の方が誰が見ても備わっていると思う。だが絶対的な強さは?
ルキアル殿下は政治家としては優秀だと思う。が、剣技はそれ程でもない。
その点はルシアン皇太子殿下の方が強い筈。あの物腰と穏やかな笑みのお陰で剣はからきしの様に思われているが…。その事を父はどうお考えなのか?
「どうした?」
家宰の者が慌ててやって来る。が、父が激昂し過ぎていて声掛けを躊躇しているのだ。
「あぁ、若様。実は来客があるのですが…」
うん?この様子では招かれざる客なのか?
「今日父上に来客の予定等無かった筈だが?」
「はい。訪問予定無しでございます」
フム。何処の無礼者だ?
「その、ボルト子爵様自らがお出でになっておりまして」
子爵が自ら?
しかもボルト子爵?
家宰が父に取り次ぐのを躊躇うのも詮無い事。
とは言え、無下に追い返す訳にもいくまい。
「何用かな?ボルト子爵。アポ無しで自身が来られるとは」
「会って戴き感謝致します、ガスター侯爵閣下。お聞き及びの事と思います。実は我が家に不名誉な風聞がありまして」
応接間にて。
父の機嫌は決して好転してはいないものの、やはり無下に追い返す事も出来ず、目的が感に来ている分が少し溜飲を下げている様だ。
取り次ぎだけするつもりの私も何故か同席する羽目になってしまった。
不名誉な風聞?はぁ?
皇女殿下を害せんと企んだという噂。三親等死罪は免れぬのでは?ともっぱらの話だ。
「我等は皇家に絶対的な信奉と忠節を捧げております。それなのにあまりにも不名誉な…」
「うむ。ボルト家の忠節は疑うべくもない。だがね。『例え火属性呪文でも火種無くば燃える事は無い』と言う御伽噺もある。全く身に覚えの無い事でもあるまい?」
真っ青だったボルト子爵の顔が真っ赤に染まる。
「いくら侯爵閣下と言えども言われて良い事と悪しき事があると思われますぞ。そもそも皇女殿下がフランに赴く事すら我等は知らぬ事。どうやって皇女殿下を罠に掛けようと言うのか、理解に苦しみます」
この怒り様。どうやら本当に根も葉もない噂だったのか?
「で、あろうな。だが卿らが企んだか否かが問題ではない。こうも早く風聞が拡まる事。噂の信憑性が高いと思われている事が問題なのだよ。それは卿らの今迄の言動に寄る物だ」
「そ、それは…」
「で、あるならば儂にも如何ともし難い。それにそもそも卿は我等と志を等しくしている訳でもあるまい」
ボルト子爵家はリスティア皇女殿下を『皇族にあるまじき振舞の方』と攻撃しているだけに過ぎない。決して第2皇子派ではないのだ。
「…わかりました。我が家もルキアル皇子殿下を支持致します。確かにリスティア皇女殿下は論外ですし、皇太子殿下も我が理想からは程遠い皇族です」
それで父も「善処しよう」と言った。
この状況、味方が多いに越した事はない。だが、ボルト子爵家を味方に引き入れるメリットを私は思いつかない。
なので子爵が辞した後で父上に尋ねる。
「本当に噂を消されるおつもりですか」
「フン。『善処する』と言ったからには対応せねばな。少し知恵を絞ってみようか。どうせこの噂、リムルウィンド伯爵家の小倅が企んだ事であろうよ」
伯爵家の小倅?
マゼール=カロン・リムルウィンド伯爵子息。
皇女護衛近衛たる四天騎士のリーダー格で風属性の魔法戦士。しかも軍師並の知略を持ち情報操作を得意としている。
父上はどう知恵を絞られるおつもりか?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「フム、返されてしまったか…。私の知恵等タカがしれているな」
「いえ、元々ボルト家の仕業にしている事が無理があると思いますわ」
冷静に突っ込んでくるシャーロット=パイル・レダ男爵令嬢。四天騎士の1人で水属性魔法戦士。そして、
「シャーロットの言う通りです。奸計は事がならなかった時は悪手にしかならない、と何度もお諌め致しましたのに」
アン=カロン・シャリナ辺境伯令嬢。
私の婚約者で、次期宮廷魔導師とも言われる『紫光の魔女』。
普通、魔法の行使時には魔力の輝きが見えて、それは白い輝きとなる。強く煌めく場合もあれば薄ぼんやりと光る場合もある。この輝きの差はズバリ持てる魔力の差だ。魔力量が多い者程強く煌めく。
件のテイマーなんか目を刺すのでは?と思わんばかりの強い煌めきを見せたが、これはまた別の話だな。
アンはその輝きに薄ら紫色が入る。
それ故の二つ名だが、その二つ名を付けられるのがあの『滅びの魔女』以来と言うから、彼女の魔法使いとしての実力は皆の認める処だろう。
しかも軍師としても優秀。本当に助けられてきた。
リスティア皇女殿下の住まう居館の待合ロビー。
ここに私とシャーロット、そしてアンが寛ぎつつ待機している。
今、皇女殿下は公務から帰ってきて湯浴みしており、カイルとチェレンは別件にてまだ帰って来ていない。
「無理があった…か」
あんなお忍びの予定等知る由も無い。
それがボルト子爵の無実たる証だ。
それとも皇女殿下の周りには、子爵の配下が居られるのか?
「まるで私達、殿下の配下に裏切り者がいると自嘲している様に置き換えられました。本当に悪手ですわ」
全く、しっぺ返しだとしても痛過ぎる。
しかも捕らえた賊から情報を聞き出す事にも失敗している。と言うのも、賊を渡した近衛官吏の不手際で、賊に自害されてしまっていた。
「近衛の不手際とは言え、何の情報も取れなかったのはかなり痛い」
「不手際ですか?私ならば捕らえられた時の対処を考えておきますよ」
優雅に紅茶を飲む深窓の令嬢の様に見えるのに、我が婚約者殿は中々辛辣だ。尤も今の彼女は辺境伯令嬢というより冒険者の魔法使いという出立ではあるが。
「捕らえられた時の対処…。そういう事か。私はまだまだ甘いな」
人為的に魔物暴走を起こせる程の手練れを持つ相手。どうやら敵を侮り過ぎていたか?
父の激昂する声が今日も響く。
私は溜息をついた。
父は皇帝陛下の従兄弟でもあるエルバーン=マルク・ガスター侯爵。
ルシアン皇太子の人当たりの良い柔らかな物腰が『皇家の威厳を損なう』と一貫して皇太子廃嫡とルキアル皇子の立太子を訴えている。
皇家にそこまで言えるのは現皇帝の従兄弟である事が大きい。確かに家格は三公より下だが、皇位継承権こそ無いものの我が家は皇家に連なる者だからだ。その根拠たる我が祖母は皇太后ティオーリアの姉君デュランシア。表向きは兎も角、身内の中では皇帝陛下を子供扱い出来る立場にある。
威厳。
確かに威厳はルキアル殿下の方が誰が見ても備わっていると思う。だが絶対的な強さは?
ルキアル殿下は政治家としては優秀だと思う。が、剣技はそれ程でもない。
その点はルシアン皇太子殿下の方が強い筈。あの物腰と穏やかな笑みのお陰で剣はからきしの様に思われているが…。その事を父はどうお考えなのか?
「どうした?」
家宰の者が慌ててやって来る。が、父が激昂し過ぎていて声掛けを躊躇しているのだ。
「あぁ、若様。実は来客があるのですが…」
うん?この様子では招かれざる客なのか?
「今日父上に来客の予定等無かった筈だが?」
「はい。訪問予定無しでございます」
フム。何処の無礼者だ?
「その、ボルト子爵様自らがお出でになっておりまして」
子爵が自ら?
しかもボルト子爵?
家宰が父に取り次ぐのを躊躇うのも詮無い事。
とは言え、無下に追い返す訳にもいくまい。
「何用かな?ボルト子爵。アポ無しで自身が来られるとは」
「会って戴き感謝致します、ガスター侯爵閣下。お聞き及びの事と思います。実は我が家に不名誉な風聞がありまして」
応接間にて。
父の機嫌は決して好転してはいないものの、やはり無下に追い返す事も出来ず、目的が感に来ている分が少し溜飲を下げている様だ。
取り次ぎだけするつもりの私も何故か同席する羽目になってしまった。
不名誉な風聞?はぁ?
皇女殿下を害せんと企んだという噂。三親等死罪は免れぬのでは?ともっぱらの話だ。
「我等は皇家に絶対的な信奉と忠節を捧げております。それなのにあまりにも不名誉な…」
「うむ。ボルト家の忠節は疑うべくもない。だがね。『例え火属性呪文でも火種無くば燃える事は無い』と言う御伽噺もある。全く身に覚えの無い事でもあるまい?」
真っ青だったボルト子爵の顔が真っ赤に染まる。
「いくら侯爵閣下と言えども言われて良い事と悪しき事があると思われますぞ。そもそも皇女殿下がフランに赴く事すら我等は知らぬ事。どうやって皇女殿下を罠に掛けようと言うのか、理解に苦しみます」
この怒り様。どうやら本当に根も葉もない噂だったのか?
「で、あろうな。だが卿らが企んだか否かが問題ではない。こうも早く風聞が拡まる事。噂の信憑性が高いと思われている事が問題なのだよ。それは卿らの今迄の言動に寄る物だ」
「そ、それは…」
「で、あるならば儂にも如何ともし難い。それにそもそも卿は我等と志を等しくしている訳でもあるまい」
ボルト子爵家はリスティア皇女殿下を『皇族にあるまじき振舞の方』と攻撃しているだけに過ぎない。決して第2皇子派ではないのだ。
「…わかりました。我が家もルキアル皇子殿下を支持致します。確かにリスティア皇女殿下は論外ですし、皇太子殿下も我が理想からは程遠い皇族です」
それで父も「善処しよう」と言った。
この状況、味方が多いに越した事はない。だが、ボルト子爵家を味方に引き入れるメリットを私は思いつかない。
なので子爵が辞した後で父上に尋ねる。
「本当に噂を消されるおつもりですか」
「フン。『善処する』と言ったからには対応せねばな。少し知恵を絞ってみようか。どうせこの噂、リムルウィンド伯爵家の小倅が企んだ事であろうよ」
伯爵家の小倅?
マゼール=カロン・リムルウィンド伯爵子息。
皇女護衛近衛たる四天騎士のリーダー格で風属性の魔法戦士。しかも軍師並の知略を持ち情報操作を得意としている。
父上はどう知恵を絞られるおつもりか?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「フム、返されてしまったか…。私の知恵等タカがしれているな」
「いえ、元々ボルト家の仕業にしている事が無理があると思いますわ」
冷静に突っ込んでくるシャーロット=パイル・レダ男爵令嬢。四天騎士の1人で水属性魔法戦士。そして、
「シャーロットの言う通りです。奸計は事がならなかった時は悪手にしかならない、と何度もお諌め致しましたのに」
アン=カロン・シャリナ辺境伯令嬢。
私の婚約者で、次期宮廷魔導師とも言われる『紫光の魔女』。
普通、魔法の行使時には魔力の輝きが見えて、それは白い輝きとなる。強く煌めく場合もあれば薄ぼんやりと光る場合もある。この輝きの差はズバリ持てる魔力の差だ。魔力量が多い者程強く煌めく。
件のテイマーなんか目を刺すのでは?と思わんばかりの強い煌めきを見せたが、これはまた別の話だな。
アンはその輝きに薄ら紫色が入る。
それ故の二つ名だが、その二つ名を付けられるのがあの『滅びの魔女』以来と言うから、彼女の魔法使いとしての実力は皆の認める処だろう。
しかも軍師としても優秀。本当に助けられてきた。
リスティア皇女殿下の住まう居館の待合ロビー。
ここに私とシャーロット、そしてアンが寛ぎつつ待機している。
今、皇女殿下は公務から帰ってきて湯浴みしており、カイルとチェレンは別件にてまだ帰って来ていない。
「無理があった…か」
あんなお忍びの予定等知る由も無い。
それがボルト子爵の無実たる証だ。
それとも皇女殿下の周りには、子爵の配下が居られるのか?
「まるで私達、殿下の配下に裏切り者がいると自嘲している様に置き換えられました。本当に悪手ですわ」
全く、しっぺ返しだとしても痛過ぎる。
しかも捕らえた賊から情報を聞き出す事にも失敗している。と言うのも、賊を渡した近衛官吏の不手際で、賊に自害されてしまっていた。
「近衛の不手際とは言え、何の情報も取れなかったのはかなり痛い」
「不手際ですか?私ならば捕らえられた時の対処を考えておきますよ」
優雅に紅茶を飲む深窓の令嬢の様に見えるのに、我が婚約者殿は中々辛辣だ。尤も今の彼女は辺境伯令嬢というより冒険者の魔法使いという出立ではあるが。
「捕らえられた時の対処…。そういう事か。私はまだまだ甘いな」
人為的に魔物暴走を起こせる程の手練れを持つ相手。どうやら敵を侮り過ぎていたか?
10
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる