9 / 67
魔物暴走
9.
しおりを挟む
西の都と呼ばれるフランは、帝国の中でも皇帝直轄領最大の都市だ。
以前は辺境伯領だったみたいだけど、2代前の皇帝が即位した時に直轄領ってなったんだって。と言うのも、3代前の皇帝が160年振りの女帝で、夫としてこの地の辺境伯を迎えた訳で。何故夫にしたかと言えば、元々皇女時代の婚約者。
で、時の皇太子に弟皇子、従兄弟が揃って流行り病に倒れたらしい。子を失った皇帝も失意に倒れ、皇家の血族が皇女ベアトリスと皇帝の老いた父君しかいなかったとか。因みに、この病を治す魔法を創り上げたのは母さんと友人で『伝説の聖女』と呼ばれた帝国正教会法皇エフェメラ。
それはさておき女帝ベアトリスの子は1人しかおらず皇太子は皇家と辺境伯家の両方とも継ぐ事になったって聞いた。だから辺境伯領が皇帝直轄領になったと。
そのせいか、帝都にも負けない位の繁栄をみせる帝国西の玄関口とも言える領都。ゲーム内では何度も来たけど、実際目の当たりにすると賑わいが違う!こんなにも人がいて、街の中央広場周りには屋台が立ち並び、店主の掛け声や人々の買い求める声が響いている。オレの頭の中では『賑わいの市場』ってBGMが鳴り響き、凄いテンション上がってしまっていた。
そんな喧騒の中、冒険者風の若者達の慌てた声が聞こえてきた。
「ヤバ、マジで撒かれた。ったく、シャーロットもだが、あの跳ねっ返りのお嬢は!」
「馬鹿言ってないで探せ!カイル‼︎屋台に目移りしてでん…お嬢様から目を話すなんて護衛失格だ」
「いや、マゼールだって同罪だろ?で、チェレン、そっちは?」
「コッチもいない。シャーロットがついているから大丈夫だとは思うけど。で…お嬢様も賢者だから魔法威力半端ないし」
うわぁ、探し方雑!
そんな周りをキョロキョロするだけなんて。それじゃ護衛対象を見失ったって丸わかりだよ。察する処冒険者風に身を窶した若手の騎士かな?
「ロディ、あそこ。あの娘もじゃない?」
肩のピクシーが指し示す方向。
見るとキョロキョロしている女戦士風。成る程。お嬢様って言ってたし、あれも護衛の女騎士って処かな。あ、コッチの男達が気付いた。
「シャーロット!おま…、で…お嬢様はどうした」
「一緒じゃなかったのか?」
「私はカイル、貴方達と一緒だと思って。『カイルの処へ行っとくから』って言ってましたし」
「チィっ。こうして見ると姿隠し使えるって地味に痛い。こんなにアッサリと撒かれてしまうなんて」
合流した護衛騎士達があぁだこーだいいあっている。あれって…、もしかして帝国の四天騎士?
熱きパワーファイター、炎騎士のカイル。
神速の連撃、風騎士のマゼール。
絶対の壁、土騎士のチェレン。
守護の聖光、水騎士のシャーロット。
帝国の至宝と呼ばれる皇女リスティアに仕えし騎士?…そうか!ゲーム内では過去の、って言うか歴史設定が現実のモノなんだ。
確か皇女リスティアって市井に紛れて色んな奇跡を起こしてた伝説の女性。『民と共に』って最終的には平民に降嫁したんだっけ?あれ?騎士にだったっけ?
下々目線なので上流貴族からは煙たがられた皇女。でも彼女のお陰で帝国市民の暮らしは格段に良くなった。ベルン王国の我儘王女とは大違いってゲーム内では評判だったんだ。
この時代か…。
ゲーム内より数百年過去の世界になってる。
考えてみれば、だよね。何せ母さんが存命なんだから。我ながら感にくるのが鈍いや。
待てよ?皇女がこの街にいるって…、何か歴史的事件があったっけ?その辺は流石に『世界の知識』でも分からないか…。まぁ、歴史の立会人になるつもりも無いし、勿論傍観者も御免だ。
ある意味折角の2周目プレイ。
誰の思惑かは兎も角、オレは巻き込まれる事を選ぶ!それがチートな異世界転生者の正しい道…の筈…。
うん?この感じは?
あのモヤは?まだ薄らだけど…。
冒険者ギルドは街の南の高台にある。
依頼の封書を届けた時、街壁越えて森の向こうに変なモヤが見えたんだ。薄いけど黒っぽい。これは…確か…瘴気?
「アリス?」
「うーん?瘴気だと思うけど、森の真ん中外れかぁ。アソコにはダンジョン入り口もなかった?」
ダンジョンの入り口…。
それじゃ偶に外に薄ら瘴気が溢れるのも無い事は無いよね。
「私も気になるのです。確かにこの街では日常茶飯事だと思うのですが」
ふぁっ?
いつの間に、オレの横に?
そこにいたのはやや青味に輝く長い銀髪の少女。少し大きめのアクアマリン色の瞳をキラキラさせてオレを興味深気に見詰めている。
確かに格好は女冒険者。ソフトレザーアーマーにレザースカート。腰ベルトに短めのメイスを下げている。
でも、何て言うか…オーラが違う‼︎
「貴方は『テイマー』ですよね?肩にいるのはピクシー?」
「成る程。珍しいんだ。ま、冒険者職でも邪魔者扱い職だし」
「邪魔者扱いですか?そうでしょうか?魔物と意思を通じ合わせる、共存できるなんて、とても素晴らしく思えますのに」
オレは答えなかった。
確かに、テイマーって魔物を相棒に出来るスゲェ職だと思ってるけど。冒険者にとって魔物はメシの種でしかないし、そんな価値観ばっかりだから。
「オレはロディマス。ロディって呼ばれてる。見ての通り『テイマー』。で、貴女は?」
「ティアと呼んで下さい。『治癒師』ですわ」
微笑んで応える少女。…あのね。偽名にもなってねぇよ。
「リスティア皇女様ですよね?ほら、あそこ!護衛の四天騎士、必死で探してますよ」
「はい?誰ですか、それ。私はティアです」
は?まだ言う?
その時だった。
ブォン、ズン!ドドォーン‼︎
大きな地響き。そして
「ガォオオーン!」
何かの遠吠え。それに呼応する鳴き声が響き出す。
「ロディ!瘴気が‼︎おかしいわ!あれ、何者かが瘴気を撒き散らしてる‼︎」
モヤ状のモノが漆黒と呼べる程に濃くなり、森全体を覆い始めた。
カーン、コーン、カーン、コーン!
街の警報の鐘が響き出す。
「ギルドへ。多分魔物暴走だ。特別依頼が有るかも」
「そうですね。行きましょう」
後ろを振り返る。見るとゾロゾロと冒険者が集まって来てはいる…けど…、何だ?この街の規模にしては少ないし、若いのばっかだし。
熟練者は?普通はもっといるだろ?
以前は辺境伯領だったみたいだけど、2代前の皇帝が即位した時に直轄領ってなったんだって。と言うのも、3代前の皇帝が160年振りの女帝で、夫としてこの地の辺境伯を迎えた訳で。何故夫にしたかと言えば、元々皇女時代の婚約者。
で、時の皇太子に弟皇子、従兄弟が揃って流行り病に倒れたらしい。子を失った皇帝も失意に倒れ、皇家の血族が皇女ベアトリスと皇帝の老いた父君しかいなかったとか。因みに、この病を治す魔法を創り上げたのは母さんと友人で『伝説の聖女』と呼ばれた帝国正教会法皇エフェメラ。
それはさておき女帝ベアトリスの子は1人しかおらず皇太子は皇家と辺境伯家の両方とも継ぐ事になったって聞いた。だから辺境伯領が皇帝直轄領になったと。
そのせいか、帝都にも負けない位の繁栄をみせる帝国西の玄関口とも言える領都。ゲーム内では何度も来たけど、実際目の当たりにすると賑わいが違う!こんなにも人がいて、街の中央広場周りには屋台が立ち並び、店主の掛け声や人々の買い求める声が響いている。オレの頭の中では『賑わいの市場』ってBGMが鳴り響き、凄いテンション上がってしまっていた。
そんな喧騒の中、冒険者風の若者達の慌てた声が聞こえてきた。
「ヤバ、マジで撒かれた。ったく、シャーロットもだが、あの跳ねっ返りのお嬢は!」
「馬鹿言ってないで探せ!カイル‼︎屋台に目移りしてでん…お嬢様から目を話すなんて護衛失格だ」
「いや、マゼールだって同罪だろ?で、チェレン、そっちは?」
「コッチもいない。シャーロットがついているから大丈夫だとは思うけど。で…お嬢様も賢者だから魔法威力半端ないし」
うわぁ、探し方雑!
そんな周りをキョロキョロするだけなんて。それじゃ護衛対象を見失ったって丸わかりだよ。察する処冒険者風に身を窶した若手の騎士かな?
「ロディ、あそこ。あの娘もじゃない?」
肩のピクシーが指し示す方向。
見るとキョロキョロしている女戦士風。成る程。お嬢様って言ってたし、あれも護衛の女騎士って処かな。あ、コッチの男達が気付いた。
「シャーロット!おま…、で…お嬢様はどうした」
「一緒じゃなかったのか?」
「私はカイル、貴方達と一緒だと思って。『カイルの処へ行っとくから』って言ってましたし」
「チィっ。こうして見ると姿隠し使えるって地味に痛い。こんなにアッサリと撒かれてしまうなんて」
合流した護衛騎士達があぁだこーだいいあっている。あれって…、もしかして帝国の四天騎士?
熱きパワーファイター、炎騎士のカイル。
神速の連撃、風騎士のマゼール。
絶対の壁、土騎士のチェレン。
守護の聖光、水騎士のシャーロット。
帝国の至宝と呼ばれる皇女リスティアに仕えし騎士?…そうか!ゲーム内では過去の、って言うか歴史設定が現実のモノなんだ。
確か皇女リスティアって市井に紛れて色んな奇跡を起こしてた伝説の女性。『民と共に』って最終的には平民に降嫁したんだっけ?あれ?騎士にだったっけ?
下々目線なので上流貴族からは煙たがられた皇女。でも彼女のお陰で帝国市民の暮らしは格段に良くなった。ベルン王国の我儘王女とは大違いってゲーム内では評判だったんだ。
この時代か…。
ゲーム内より数百年過去の世界になってる。
考えてみれば、だよね。何せ母さんが存命なんだから。我ながら感にくるのが鈍いや。
待てよ?皇女がこの街にいるって…、何か歴史的事件があったっけ?その辺は流石に『世界の知識』でも分からないか…。まぁ、歴史の立会人になるつもりも無いし、勿論傍観者も御免だ。
ある意味折角の2周目プレイ。
誰の思惑かは兎も角、オレは巻き込まれる事を選ぶ!それがチートな異世界転生者の正しい道…の筈…。
うん?この感じは?
あのモヤは?まだ薄らだけど…。
冒険者ギルドは街の南の高台にある。
依頼の封書を届けた時、街壁越えて森の向こうに変なモヤが見えたんだ。薄いけど黒っぽい。これは…確か…瘴気?
「アリス?」
「うーん?瘴気だと思うけど、森の真ん中外れかぁ。アソコにはダンジョン入り口もなかった?」
ダンジョンの入り口…。
それじゃ偶に外に薄ら瘴気が溢れるのも無い事は無いよね。
「私も気になるのです。確かにこの街では日常茶飯事だと思うのですが」
ふぁっ?
いつの間に、オレの横に?
そこにいたのはやや青味に輝く長い銀髪の少女。少し大きめのアクアマリン色の瞳をキラキラさせてオレを興味深気に見詰めている。
確かに格好は女冒険者。ソフトレザーアーマーにレザースカート。腰ベルトに短めのメイスを下げている。
でも、何て言うか…オーラが違う‼︎
「貴方は『テイマー』ですよね?肩にいるのはピクシー?」
「成る程。珍しいんだ。ま、冒険者職でも邪魔者扱い職だし」
「邪魔者扱いですか?そうでしょうか?魔物と意思を通じ合わせる、共存できるなんて、とても素晴らしく思えますのに」
オレは答えなかった。
確かに、テイマーって魔物を相棒に出来るスゲェ職だと思ってるけど。冒険者にとって魔物はメシの種でしかないし、そんな価値観ばっかりだから。
「オレはロディマス。ロディって呼ばれてる。見ての通り『テイマー』。で、貴女は?」
「ティアと呼んで下さい。『治癒師』ですわ」
微笑んで応える少女。…あのね。偽名にもなってねぇよ。
「リスティア皇女様ですよね?ほら、あそこ!護衛の四天騎士、必死で探してますよ」
「はい?誰ですか、それ。私はティアです」
は?まだ言う?
その時だった。
ブォン、ズン!ドドォーン‼︎
大きな地響き。そして
「ガォオオーン!」
何かの遠吠え。それに呼応する鳴き声が響き出す。
「ロディ!瘴気が‼︎おかしいわ!あれ、何者かが瘴気を撒き散らしてる‼︎」
モヤ状のモノが漆黒と呼べる程に濃くなり、森全体を覆い始めた。
カーン、コーン、カーン、コーン!
街の警報の鐘が響き出す。
「ギルドへ。多分魔物暴走だ。特別依頼が有るかも」
「そうですね。行きましょう」
後ろを振り返る。見るとゾロゾロと冒険者が集まって来てはいる…けど…、何だ?この街の規模にしては少ないし、若いのばっかだし。
熟練者は?普通はもっといるだろ?
10
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる