20 / 37
コッソリと守護する者
20. 面倒だから、帰ってもらう!
しおりを挟む
普通じゃない事はわかってる。
私だって自覚あるよ。
でも、神の御使とか言われると真っ向否定する。
取り敢えず、ギルドマスター・スレインさんには、何も求めていない事を伝えた。それでも、スレインさんはギルドからの依頼という形で『グレートボア退治』『オーク集落撲滅』の依頼料の支払と依頼達成によるランクアップ手続をしてくれた。
金貨12枚は素直に嬉しい。
冒険者ランクCは上げすぎ。私、さっきまでランクFだったんだよ?ステータス的には確かにランクCで問題ないけど…。
内心色々と言いたい事あるけど、もうとっとと帰りたかったから、スレインさんに異を唱えず言われるままに手続きしてもらった。
そのまま買い物。
コッチが本来の目的。必要な食材を買い求めた後、街を出て葛折を曲がったら、私はコロを呼び出し帰る。
尾行がついてるのはわかる。
今の私は、かなりコロ達と感覚共有出来てる。知覚探知範囲が聖獣並なんだよ。キィちゃんの防御加護も発動してるから、私達を捉えるのはかなり難しくなってるし。
うん、尾行撒けたね。
家に帰り着いて、部屋~台所で早速お料理。
お?沼地の畔に冒険者だ。
残念だけど、この家の入り口はどんな凄腕の盗賊でも探知出来ないと思う。しかも沼そのものにキィちゃんは居る。近くの森の木々にカナも居るし。コロは前世ペットの大きさとなって家の中に、私の側に居る。
必死に辺りを探してるみたい。
うん、諦めたかな?口惜しげに帰っていく。と見せかけて潜む?
残念。バレバレ。カナからは丸見え。
大人以上の知力魔力のお陰で、私は3頭同時に知覚共有出来てる。頭の中、マルチ画面の様な画像が展開し、キィちゃんとカナの視覚が脳裡に映し出されてる。慣れるまでは酔いそうだったんだよ?結構気持ち悪い。
それはそうと、この森には普通に魔物いるよ?そんな呑気に隠れて様子見のつもりだろうけど、ホラ、貴方達はウォーターベアから丸見え。
もう!気付くの、遅過ぎ‼︎
「カナ、お願い出来る」
『アイラ、お人好しだよ』
そう言いながらも、カナは助けに飛び立つ。
ピィー『下がりなさーい!』
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「見失った。何故だ。あんな子供が何の魔法なんだ?くっ、絶対この辺りに居る筈なんだ」
「俺はアッチを探す。お前はこの辺を。オイ!お前等は向こうから沼の畔へ戻る形で探せ‼︎」
別班が尾行していたが、簡単に撒かれてしまったらしい。あの子が乗る狼のスピードたるや、馬でも追いつけないとか。仲間のエルフの『風魔法』込みの走りでも全く太刀打ち出来なかったとか。
とは言え、この沼地の畔に住んでるのは間違いないのだから、ここに潜んで張ってたら大丈夫だろう。そう思っていたのに。
姿が見えたと思いきや、直ぐにかき消す様にわからなくなった。家は勿論、山肌に洞窟すらも見当たらない。一体何処に、あんな子供が暮らせる場所があると言うんだ?
此処で張ってたら、また出てくるか?
おう、アイツらそう思って?
バカ!後ろに、あれはウォーターベア?
やばい、アイツら気付いていない?
「おぉい!後ろ‼︎」
ダメだ!遅い‼︎
ピィー!
飛んで来たのは?あれは鳳凰?
凄い!鳳凰が使う炎の槍がウォーターベアを貫いていく。
ズズーン。
呆気なく倒された。ウォーターベアってランクCの魔物なのに。
流石は4聖神獣、鳳凰。
ランクC如き、相手にならない実力だ。
ピィー!
な、何だ?まさか?
こ、此処を去れ!そう言っているのか?
どうする?4聖神獣ってランクS Sだよな。
そんなもん、太刀打ち出来るかー!
「オイ!ひ、引き揚げるぞ」
俺達は、這々の体で引き揚げた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「ここに住む事、ちょっと煩わしくなってきたね。どうしようか?」
ガォオオーン『オイラ達は何処でもいいんだぜ。アイラと一緒に居れさえすれば』
ふむ。
ちょい、悩むなぁ。
私だって自覚あるよ。
でも、神の御使とか言われると真っ向否定する。
取り敢えず、ギルドマスター・スレインさんには、何も求めていない事を伝えた。それでも、スレインさんはギルドからの依頼という形で『グレートボア退治』『オーク集落撲滅』の依頼料の支払と依頼達成によるランクアップ手続をしてくれた。
金貨12枚は素直に嬉しい。
冒険者ランクCは上げすぎ。私、さっきまでランクFだったんだよ?ステータス的には確かにランクCで問題ないけど…。
内心色々と言いたい事あるけど、もうとっとと帰りたかったから、スレインさんに異を唱えず言われるままに手続きしてもらった。
そのまま買い物。
コッチが本来の目的。必要な食材を買い求めた後、街を出て葛折を曲がったら、私はコロを呼び出し帰る。
尾行がついてるのはわかる。
今の私は、かなりコロ達と感覚共有出来てる。知覚探知範囲が聖獣並なんだよ。キィちゃんの防御加護も発動してるから、私達を捉えるのはかなり難しくなってるし。
うん、尾行撒けたね。
家に帰り着いて、部屋~台所で早速お料理。
お?沼地の畔に冒険者だ。
残念だけど、この家の入り口はどんな凄腕の盗賊でも探知出来ないと思う。しかも沼そのものにキィちゃんは居る。近くの森の木々にカナも居るし。コロは前世ペットの大きさとなって家の中に、私の側に居る。
必死に辺りを探してるみたい。
うん、諦めたかな?口惜しげに帰っていく。と見せかけて潜む?
残念。バレバレ。カナからは丸見え。
大人以上の知力魔力のお陰で、私は3頭同時に知覚共有出来てる。頭の中、マルチ画面の様な画像が展開し、キィちゃんとカナの視覚が脳裡に映し出されてる。慣れるまでは酔いそうだったんだよ?結構気持ち悪い。
それはそうと、この森には普通に魔物いるよ?そんな呑気に隠れて様子見のつもりだろうけど、ホラ、貴方達はウォーターベアから丸見え。
もう!気付くの、遅過ぎ‼︎
「カナ、お願い出来る」
『アイラ、お人好しだよ』
そう言いながらも、カナは助けに飛び立つ。
ピィー『下がりなさーい!』
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「見失った。何故だ。あんな子供が何の魔法なんだ?くっ、絶対この辺りに居る筈なんだ」
「俺はアッチを探す。お前はこの辺を。オイ!お前等は向こうから沼の畔へ戻る形で探せ‼︎」
別班が尾行していたが、簡単に撒かれてしまったらしい。あの子が乗る狼のスピードたるや、馬でも追いつけないとか。仲間のエルフの『風魔法』込みの走りでも全く太刀打ち出来なかったとか。
とは言え、この沼地の畔に住んでるのは間違いないのだから、ここに潜んで張ってたら大丈夫だろう。そう思っていたのに。
姿が見えたと思いきや、直ぐにかき消す様にわからなくなった。家は勿論、山肌に洞窟すらも見当たらない。一体何処に、あんな子供が暮らせる場所があると言うんだ?
此処で張ってたら、また出てくるか?
おう、アイツらそう思って?
バカ!後ろに、あれはウォーターベア?
やばい、アイツら気付いていない?
「おぉい!後ろ‼︎」
ダメだ!遅い‼︎
ピィー!
飛んで来たのは?あれは鳳凰?
凄い!鳳凰が使う炎の槍がウォーターベアを貫いていく。
ズズーン。
呆気なく倒された。ウォーターベアってランクCの魔物なのに。
流石は4聖神獣、鳳凰。
ランクC如き、相手にならない実力だ。
ピィー!
な、何だ?まさか?
こ、此処を去れ!そう言っているのか?
どうする?4聖神獣ってランクS Sだよな。
そんなもん、太刀打ち出来るかー!
「オイ!ひ、引き揚げるぞ」
俺達は、這々の体で引き揚げた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「ここに住む事、ちょっと煩わしくなってきたね。どうしようか?」
ガォオオーン『オイラ達は何処でもいいんだぜ。アイラと一緒に居れさえすれば』
ふむ。
ちょい、悩むなぁ。
78
お気に入りに追加
407
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる