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5.白き聖女の伝説
強襲
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お兄様の話を受け対策を考えています。
今、ここにいるのは死霊魔法使い対策チーム、とでも言えばいいかな?
国王陛下に王太子ルーク様。
軍司令官のお父様ゴードン=ミリュー公爵とお母様アイラ=ミリュー公妃。
王国宰相で三公の一人、チャールズ=キャメロン公爵。
宮廷魔術師ロザリー=リムル男爵夫人。
施薬院院長ダイアナ=レイン伯爵夫人。
王国教会教皇で三公の一人、ジョン=グラント公爵。
私いるの、場違いとしか思えないです!
一方その頃、一人になったお兄様のところへあの男が再び現れました!
「早速対策ですか?その中に妹御はいるようですが?」
「そうだね。今、妹はこの国の、いや世界の中心にいるのかもしれない。うん、嫉妬心がないと言えばウソだな」
「その気持ちを、理不尽な怒りを大きくなさい!そうすれば」
「成る程。言の葉の使い手だったのか。理不尽な怒りを持たせたまま殺し悪霊にしていた?あの時、墓地に悪霊が多いと気になってたんだ」
言の葉。声に魔力を載せる事で相手を自然に誘導してしまう技。使徒モルドは、怨みを引き出すのに長けた技を持ってました。
「何故?」
「ただ、おしゃれでつけてる訳じゃないんだ」
左腕を見せるレムオンお兄様。手首に華麗なアクセサリー。実は催眠無効の魔道具なのです。
「これも、ある意味理不尽かな?公爵家ってお金と権力半端なくてね。結構望みの物、手に入るんだ」
「……」
「私はリスティア程権力の行使に躊躇いはなくてね。死体ゴーレムではもう手がないと思うけど?それとも案外近くにいるのかな?」
「くくく、けけけけけけけけけけ!こちらの負けだ!今度こそお別れです。レムオン公子、楽しい時間に感謝しましょう!けけけけけけけけけけ!」
再び死体ゴーレムは灰化して消えました!
「ふう。近くにいたら危なかったけどね。あ、カイル?もういいよ。護衛ありがとう」
「隠れとけってヒヤヒヤしましたよ、レムオン様。お嬢!といい無茶して護衛泣かせなんです」
物陰から出てくるカイル。私が王宮にいるので、今回は護衛いらないだろうとお兄様についたのです。うん、久びさの別行動。
「悪い悪い。でも私はリスティア程無茶してないけどね。それより久びさ離れて心配かい?」
「王宮は俺なんかより手練一杯いますよ!」
「それもそうか。対策は決まったかな」
その対策ですけど、神聖魔法の使い手を主要都市に分散すること。墓地の異変に気をつけること。墓地や古戦場等、死体が多い所に見張りを置くこと。とにかく、後手に回らないように手を打っていきました。
警戒は必要。でも日常は普通にあります。
今日の奉仕活動、孤児院で子供達のお世話です。いつもの三人で子供達と遊びます。
と、おやつの時間がもうすぐ。ちょっと遊びから抜け出し、私がパンケーキ作ります。カイルとチェレンに子供達の相手、お任せ。
孤児院のスタッフがちょっとオロオロ。私が厨房に入るのびっくりしてます。
「お嬢!の七不思議です!」
「公爵家でお嬢様が厨房に入る事ないのですが、調理できるのです。しかもお菓子作り超得意!」
「お嬢のパンケーキ、マジで旨いからな!」
あはは。期待してる?ま~かせて!
蜜やクリーム一杯かけて、さぁ、召し上がれ!
出来たそばから、どんどん食べられちゃうパンケーキ。えへへ、作り甲斐あるな~。
ってカイル?あなたがおかわりしたらダメ!
うん!実は、私が元気もらった奉仕活動でした。
あれから何事もない日が続きました。
墓地等にも異変が無く緊張感の薄れる日常の日々。
でも違う形で異変は起きていました。
王国南部、港町バノア。
数日前から魚が全然採れなくなっていました。
しかも海の色が、何かくすんできたとの事。
「くくく、けけけけけけけけけけ!死体が多い所は墓地や古戦場だけではないのです!海の難所であるここも、実は死者や悪霊が多いのですよ?けけけけけけけけけけ!」
突然海からゾンビ達が出てきて港を襲い出した。
王宮に第一報が入ったのはすぐでした。
バノアの冒険者ギルドから伝書鳥が来たのです。
「まさか海からとは。くそっ!完全に後手に回った!」
知らせを聞いたお父様は、激怒してテーブル、叩き割ってしまったそうです。
「先行するわ!」
ロザリー様は言うか早いか、飛翔呪文フライトを使いすぐバノアへ向かいました。
「一人では?あなた!私も行きます」
お母様も翔ぼうとしていた、その時でした。
第二報が届いたのです。
「港町ジノスから伝書鳥!海からゾンビとアンデッド巨大イカが現れたそうです!」
王国西部の港町も襲われた?
「おのれ、モルド!!」
お父様の怒声が響きます!
「くくく、けけけけけけけけけけ!さぁ、どうしますか?女神グランガイアの信奉者どもよ!まだまだです。本日のメインイベント!人間への怒りを力に再び暴れるのです!骨の身でもそれができる!!我が魔力、その糧にするがいい!くくく、けけけけけけけけけけ!」
王都に、最凶の災厄が訪れようとしていました。
今、ここにいるのは死霊魔法使い対策チーム、とでも言えばいいかな?
国王陛下に王太子ルーク様。
軍司令官のお父様ゴードン=ミリュー公爵とお母様アイラ=ミリュー公妃。
王国宰相で三公の一人、チャールズ=キャメロン公爵。
宮廷魔術師ロザリー=リムル男爵夫人。
施薬院院長ダイアナ=レイン伯爵夫人。
王国教会教皇で三公の一人、ジョン=グラント公爵。
私いるの、場違いとしか思えないです!
一方その頃、一人になったお兄様のところへあの男が再び現れました!
「早速対策ですか?その中に妹御はいるようですが?」
「そうだね。今、妹はこの国の、いや世界の中心にいるのかもしれない。うん、嫉妬心がないと言えばウソだな」
「その気持ちを、理不尽な怒りを大きくなさい!そうすれば」
「成る程。言の葉の使い手だったのか。理不尽な怒りを持たせたまま殺し悪霊にしていた?あの時、墓地に悪霊が多いと気になってたんだ」
言の葉。声に魔力を載せる事で相手を自然に誘導してしまう技。使徒モルドは、怨みを引き出すのに長けた技を持ってました。
「何故?」
「ただ、おしゃれでつけてる訳じゃないんだ」
左腕を見せるレムオンお兄様。手首に華麗なアクセサリー。実は催眠無効の魔道具なのです。
「これも、ある意味理不尽かな?公爵家ってお金と権力半端なくてね。結構望みの物、手に入るんだ」
「……」
「私はリスティア程権力の行使に躊躇いはなくてね。死体ゴーレムではもう手がないと思うけど?それとも案外近くにいるのかな?」
「くくく、けけけけけけけけけけ!こちらの負けだ!今度こそお別れです。レムオン公子、楽しい時間に感謝しましょう!けけけけけけけけけけ!」
再び死体ゴーレムは灰化して消えました!
「ふう。近くにいたら危なかったけどね。あ、カイル?もういいよ。護衛ありがとう」
「隠れとけってヒヤヒヤしましたよ、レムオン様。お嬢!といい無茶して護衛泣かせなんです」
物陰から出てくるカイル。私が王宮にいるので、今回は護衛いらないだろうとお兄様についたのです。うん、久びさの別行動。
「悪い悪い。でも私はリスティア程無茶してないけどね。それより久びさ離れて心配かい?」
「王宮は俺なんかより手練一杯いますよ!」
「それもそうか。対策は決まったかな」
その対策ですけど、神聖魔法の使い手を主要都市に分散すること。墓地の異変に気をつけること。墓地や古戦場等、死体が多い所に見張りを置くこと。とにかく、後手に回らないように手を打っていきました。
警戒は必要。でも日常は普通にあります。
今日の奉仕活動、孤児院で子供達のお世話です。いつもの三人で子供達と遊びます。
と、おやつの時間がもうすぐ。ちょっと遊びから抜け出し、私がパンケーキ作ります。カイルとチェレンに子供達の相手、お任せ。
孤児院のスタッフがちょっとオロオロ。私が厨房に入るのびっくりしてます。
「お嬢!の七不思議です!」
「公爵家でお嬢様が厨房に入る事ないのですが、調理できるのです。しかもお菓子作り超得意!」
「お嬢のパンケーキ、マジで旨いからな!」
あはは。期待してる?ま~かせて!
蜜やクリーム一杯かけて、さぁ、召し上がれ!
出来たそばから、どんどん食べられちゃうパンケーキ。えへへ、作り甲斐あるな~。
ってカイル?あなたがおかわりしたらダメ!
うん!実は、私が元気もらった奉仕活動でした。
あれから何事もない日が続きました。
墓地等にも異変が無く緊張感の薄れる日常の日々。
でも違う形で異変は起きていました。
王国南部、港町バノア。
数日前から魚が全然採れなくなっていました。
しかも海の色が、何かくすんできたとの事。
「くくく、けけけけけけけけけけ!死体が多い所は墓地や古戦場だけではないのです!海の難所であるここも、実は死者や悪霊が多いのですよ?けけけけけけけけけけ!」
突然海からゾンビ達が出てきて港を襲い出した。
王宮に第一報が入ったのはすぐでした。
バノアの冒険者ギルドから伝書鳥が来たのです。
「まさか海からとは。くそっ!完全に後手に回った!」
知らせを聞いたお父様は、激怒してテーブル、叩き割ってしまったそうです。
「先行するわ!」
ロザリー様は言うか早いか、飛翔呪文フライトを使いすぐバノアへ向かいました。
「一人では?あなた!私も行きます」
お母様も翔ぼうとしていた、その時でした。
第二報が届いたのです。
「港町ジノスから伝書鳥!海からゾンビとアンデッド巨大イカが現れたそうです!」
王国西部の港町も襲われた?
「おのれ、モルド!!」
お父様の怒声が響きます!
「くくく、けけけけけけけけけけ!さぁ、どうしますか?女神グランガイアの信奉者どもよ!まだまだです。本日のメインイベント!人間への怒りを力に再び暴れるのです!骨の身でもそれができる!!我が魔力、その糧にするがいい!くくく、けけけけけけけけけけ!」
王都に、最凶の災厄が訪れようとしていました。
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