18 / 90
4.王都の闇に、蠢く影
聖女
しおりを挟む
医学の実地体験の翌日。
学校に来た王立施薬院の院長ダイアナ様に全校朝礼で表彰されてしまいました。
ダイアナ様はお母様の先輩。事情をすべて知った上で表彰に来たとのこと。
やり方を知ってたとしても初等科一年で実行できるのがすごい!そうです。
だよね?
チェレン曰く、
「普通は四元魔法のLv1くらいなのに、補助魔法や回復魔法のLv3を、しかも連続詠唱するなんて!」
で、お約束の『お嬢様は規格外なんです!』って。もう、うるさい!!
お陰で今日は学校中の評判です。
でもダイアナ様。次からは王立施薬院で実地体験させてくれるって!今度の休み、早速行ってみます。
ちょっと周りがざわざわしてますが魔術の授業です。ルーパー先生が標的の土ゴーレムを作ります。
「さぁ、何の呪文でも構いません。こいつに一撃加えてみてください、あ、ローラ嬢とリスティア嬢は最後で。お二人にはも一つ課題を課します」
は?何で?
チェレン、聞こえたわよ! そりゃそうですって何?
土人形なので風属性や炎属性攻撃魔法が多いです。何人かは当てるのですが効いてるように見えないです。どうしても魔力の差が出るのです。
いよいよ私達の番。
「リスティア様、お先に」
ローラが構えます。と、追加課題?ゴーレムの数が増えました。二体です。
「ウィンドカッター!二連激!!」
ローラの振った右手から、風の刄が二つ、二体のゴーレムへ向かいます。
ズバッ!
そんな音が聞こえてきそうな威力の刄がゴーレムを真っ二つにしました。
「オオオォ!スゲェ!」「流石はローラ様」
皆の驚嘆符を浴びながらローラがこっちにきました。
「どうですか?リスティア様」
「流石ですね、ローラ」
「でもリスティア様は上をいくのですよね?」
そう言われるとやらなくちゃって思います。あれ?ゴーレム三体いますけど?
「Lv4まで出来るって言っていましたよね。ならばこれで」
三体?連激は厳しい?ならば全体攻撃!
「風の精霊よ、我が剣と成りて全てを断て!エクスカリバー!!」
私の前に大いなる精霊の刄が白く輝く。そのまま一気にゴーレム三体を真っ二つ!消滅です!!
「本当に規格外ですわ、リスティア様」
え?ローラまで?
「風属性Lv4 聖剣エクスカリバー!全体攻撃魔法もこなせるなんて」
「フム。お母上アイラ様にかなり習ったのですね。色々応用を教えた方がいいですかね?」
あれ?私だけ授業内容が変わる?先生!何言い出すんですか?
「まぁ、少し考えてみましょう」
先生~?
で、休みの日。私達医学受講者三人と護衛のカイル。王立施薬院で実地体験だったのですけど…。施薬院で皆が遠巻きに「聖女様」って言ってるみたいですけど?
何か黒変臓病治療中、私は白くうっすらと輝いていたそうです。まるで聖女の如く。
ダイアナ様が見守る中、診療・治療行為を行います。患者の話を聞いて直接触れてみて診断していく。後ろでダイアナ様が頷いているので間違ってはいないようです。
今度はケガの治療。魔法使うまでもなく消毒し、薬を塗って包帯を巻く。うん、手際よく出来た。あれ?皆が見てるけど?え?何か間違えた?
「手際よく出来たのにびっくりしただけよ。もう、うちのスタッフ並ね」
ダイアナ様の声にちょっと恐縮です。ケガの治療、慣れてるんです。
「お嬢!俺で散々練習したもんな」
「カイル、無茶してケガが多すぎたの!」
あぁ成る程。皆が納得してます。
「でも、本当にリスティア嬢、今すぐここでスタッフとして動けるレベルよ」
「ありがとうございます。ダイアナ様」
私の年齢考えるとすごい事みたいで、結局聖女の名に箔がついてしまいました。
困ったな、このままじゃ本当に規格外に成っちゃう!
施薬院からの帰り道。カイルと一緒に王都別宅に帰る途中何かの気配が?え?何?
この時あまり気にしなかった気配。後から思えば前兆だったのでした。
学校に来た王立施薬院の院長ダイアナ様に全校朝礼で表彰されてしまいました。
ダイアナ様はお母様の先輩。事情をすべて知った上で表彰に来たとのこと。
やり方を知ってたとしても初等科一年で実行できるのがすごい!そうです。
だよね?
チェレン曰く、
「普通は四元魔法のLv1くらいなのに、補助魔法や回復魔法のLv3を、しかも連続詠唱するなんて!」
で、お約束の『お嬢様は規格外なんです!』って。もう、うるさい!!
お陰で今日は学校中の評判です。
でもダイアナ様。次からは王立施薬院で実地体験させてくれるって!今度の休み、早速行ってみます。
ちょっと周りがざわざわしてますが魔術の授業です。ルーパー先生が標的の土ゴーレムを作ります。
「さぁ、何の呪文でも構いません。こいつに一撃加えてみてください、あ、ローラ嬢とリスティア嬢は最後で。お二人にはも一つ課題を課します」
は?何で?
チェレン、聞こえたわよ! そりゃそうですって何?
土人形なので風属性や炎属性攻撃魔法が多いです。何人かは当てるのですが効いてるように見えないです。どうしても魔力の差が出るのです。
いよいよ私達の番。
「リスティア様、お先に」
ローラが構えます。と、追加課題?ゴーレムの数が増えました。二体です。
「ウィンドカッター!二連激!!」
ローラの振った右手から、風の刄が二つ、二体のゴーレムへ向かいます。
ズバッ!
そんな音が聞こえてきそうな威力の刄がゴーレムを真っ二つにしました。
「オオオォ!スゲェ!」「流石はローラ様」
皆の驚嘆符を浴びながらローラがこっちにきました。
「どうですか?リスティア様」
「流石ですね、ローラ」
「でもリスティア様は上をいくのですよね?」
そう言われるとやらなくちゃって思います。あれ?ゴーレム三体いますけど?
「Lv4まで出来るって言っていましたよね。ならばこれで」
三体?連激は厳しい?ならば全体攻撃!
「風の精霊よ、我が剣と成りて全てを断て!エクスカリバー!!」
私の前に大いなる精霊の刄が白く輝く。そのまま一気にゴーレム三体を真っ二つ!消滅です!!
「本当に規格外ですわ、リスティア様」
え?ローラまで?
「風属性Lv4 聖剣エクスカリバー!全体攻撃魔法もこなせるなんて」
「フム。お母上アイラ様にかなり習ったのですね。色々応用を教えた方がいいですかね?」
あれ?私だけ授業内容が変わる?先生!何言い出すんですか?
「まぁ、少し考えてみましょう」
先生~?
で、休みの日。私達医学受講者三人と護衛のカイル。王立施薬院で実地体験だったのですけど…。施薬院で皆が遠巻きに「聖女様」って言ってるみたいですけど?
何か黒変臓病治療中、私は白くうっすらと輝いていたそうです。まるで聖女の如く。
ダイアナ様が見守る中、診療・治療行為を行います。患者の話を聞いて直接触れてみて診断していく。後ろでダイアナ様が頷いているので間違ってはいないようです。
今度はケガの治療。魔法使うまでもなく消毒し、薬を塗って包帯を巻く。うん、手際よく出来た。あれ?皆が見てるけど?え?何か間違えた?
「手際よく出来たのにびっくりしただけよ。もう、うちのスタッフ並ね」
ダイアナ様の声にちょっと恐縮です。ケガの治療、慣れてるんです。
「お嬢!俺で散々練習したもんな」
「カイル、無茶してケガが多すぎたの!」
あぁ成る程。皆が納得してます。
「でも、本当にリスティア嬢、今すぐここでスタッフとして動けるレベルよ」
「ありがとうございます。ダイアナ様」
私の年齢考えるとすごい事みたいで、結局聖女の名に箔がついてしまいました。
困ったな、このままじゃ本当に規格外に成っちゃう!
施薬院からの帰り道。カイルと一緒に王都別宅に帰る途中何かの気配が?え?何?
この時あまり気にしなかった気配。後から思えば前兆だったのでした。
49
お気に入りに追加
2,044
あなたにおすすめの小説
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる