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【二章】非力な少女に、変えられる魔国
とある王国の斥候の不安【斥候視点】
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【今回の話は「とある王国から魔国の監視を任されている斥候の男」視点です】
俺の名前はトグル・ベック。
マリオン王国に剣を捧げた騎士の一人で、今は魔王の巣食う魔国の監視の仕事中だ。
魔王という生き物は謎が多い。
とある時代の魔王は、世界を滅亡させかけた。
とある時代の魔王は、強大な力を制御することが出来ず、溢れた魔力で世界の地形を変えた。
……そんな魔王が居る一方で、人間に好意的だった魔王も、歴史上には存在する。
俺の役目は、今の時代に生まれた魔王の監視。
魔王の動向を監視して、危険度を計るといったもの。
最悪、魔王に殺されるかもしれない仕事を引き受けたのは、他にやる人が居なかったから。
それと、例え死んでしまったとしても、平和の礎になるのなら、悪くないと思ってしまったからだった。
そんなこんなで、俺が魔国に潜入したのが一年以上前のこと。
この一年間、魔王に動きは無かった。
人間を殺すこともしない。
魔物をまとめようともしない。
今代の魔王は、自分からは動かないタイプの魔王だと、俺はそう判断していた。
……そう、判断していた。
過去形だ。
ある日突然、人間の少女の形をした生き物……とりあえず少女(仮)にしておくか……少女(仮)が、魔国の中心に現れた。
そこから、確実に何かが変わってきている。
◇ ◆ ◇
俺は距離を取って、少女(仮)と魔王の様子を伺っている。
「魔王サマ! 私ね、ここに来るまでに美味しい木の実を見つけたのよー。これね、魔王サマの分ね」
「俺は……」
「この黄色の木の実がね、すっごく甘くて美味しいよ?」
魔王は、少女(仮)の差し出した黄色の果実を受け取り、齧っている。
「……そうか、これが甘いというものか」
「美味しいでしょー?」
俺の居る位置からは、会話の内容までは聞き取れない。
けれど、目に映る光景は異常なものだった。
――あの魔王が、食べ物を口にしたのだから。
少なくとも過去一年。
俺が監視をしていた時間の中で、魔王が何かを口にした瞬間は一度も無かった。
一年間、ただの一度も、だ。
その魔王が、少女(仮)に差し出されたものを食べた。
何の疑いも、躊躇いもなく。
しかも……それだけじゃない。
「魔王サマ、魔王サマー! ねぇねぇ、一緒にお城に帰ろうよー!」
「……」
「何で返事してくれないのー? やっぱり、私が居たら迷惑?」
「……迷惑、ではない」
「本当? 良かったぁ。……あ、そう言えば私、リスさんたち置いてきちゃったんだった! 探してこないと!」
「俺も行こう」
「来てくれるの!?」
「お前を一人で歩かせると、碌なことにならないと実感した」
「やったー! 魔王サマと一緒で嬉しいなぁ」
「待て。どうして靴を履いていない?」
「靴ねー、ちょっと苦手だから、置いてきちゃったぁ」
「Σχηματοποίησης」
俺は、自分の瞳に映った光景が信じられなかった。
魔王がわざわざ、少女(仮)のためだけに、魔法を使って人間の履物を作り出したのだから。
「これでも履いていろ」
「サンダル? くれるの!? やったぁ!」
「裸足で森の中を歩くな。魔国の森は、毒なんかも落ちているのだから」
「はーい! 魔王サマ、ありがとうー」
無邪気に喜ぶ少女(仮)は、魔王が動くという意味が、わかっているのだろうか?
「リスさん、置いて行っちゃってごめんね」
「キュウ!」
「お、怒ってる?」
「グア!」
少女(仮)は炎猪の幼体を抱えて、雷栗鼠と岩熊と合流する。
その後ろには、毒蛙が居心地悪そうに歩いている。
異様な光景だった。
魔物をまとめようともしない魔王の元に、少女(仮)と出会った魔物が集まっている。
「みんなで美味しいもの食べようよー!」
「キュ!」
「グア!」
「魔王サマも一緒に行こう?」
「……」
「あ! 魔王サマ、私ね、お城に帰ったら、お塩が欲しいの。あと、お砂糖も……」
少女(仮)が恐れる様子もなく魔王に話しかけた。
魔王も大人しく、少女(仮)の言葉を聞いている。
他の魔物も寄って来て、最初は恐る恐るだが、確実に魔王との距離を詰めていた。
◇ ◆ ◇
「……なんだ、あいつらは」
俺は森の中に隠れたまま、潜めた声で呟いた。
頭がクラクラする。
異常事態が起こりすぎているんだ。
魔王が何かを食べたことも。
魔王が一人の少女(仮)のために魔法を使ったことも。
魔物が魔王との距離を詰めたことも。
今まさに、この目で見た何もかもが異常事態ばかりだった。
魔王が動き、魔国が変わる。
それも、たった一人の少女(仮)によって。
「魔王を動かせる存在なんて、危険すぎる」
俺は呟いた。
世界の平和のためにも、魔王を動かせる存在なんて、居ない方が良い。
……けれど。
俺には分からなかった。
少女(仮)の存在が、善なのか、悪なのか。
少女(仮)を見つめる魔王の眼差しが、あまりにも優しかったから。
少女(仮)と一緒に魔物に囲まれた魔王が、あまりにも穏やかな表情をしていたから。
「願わくば……世界にとって良い変化であってくれ」
俺は祈るように呟いた。
もしも、その願いが叶わなかった場合は……
「俺は、あの子供を殺さなければならないのか……」
呟いた声は、自分でも驚くほどに小さかった。
……まさか俺は、無邪気に魔王へ笑いかける少女(仮)に絆されてしまったのだろうか?
そんな馬鹿な。
俺は魔国の地面に伏せながら、呆然とそんなことを考えた。
……何で地面に伏せているのか、だって?
簡単なことだ。
俺が少女(仮)に手を出したことに、気が付いた魔王が魔法を放ってきたからだ。
なんとか致命傷は避けたが、しばらく動けそうにない。
……ん? 待てよ。
「俺は、魔王が守るあの子供を殺せるのか……?」
呟いた声は、さっきよりも小さかった。
===================
<あとがき>
もしも、面白いと思って下さったり
続きが気になる! と思って下さった方は
感想やコメントを書いて頂けると励みになります。
よろしくお願いします(__)
俺の名前はトグル・ベック。
マリオン王国に剣を捧げた騎士の一人で、今は魔王の巣食う魔国の監視の仕事中だ。
魔王という生き物は謎が多い。
とある時代の魔王は、世界を滅亡させかけた。
とある時代の魔王は、強大な力を制御することが出来ず、溢れた魔力で世界の地形を変えた。
……そんな魔王が居る一方で、人間に好意的だった魔王も、歴史上には存在する。
俺の役目は、今の時代に生まれた魔王の監視。
魔王の動向を監視して、危険度を計るといったもの。
最悪、魔王に殺されるかもしれない仕事を引き受けたのは、他にやる人が居なかったから。
それと、例え死んでしまったとしても、平和の礎になるのなら、悪くないと思ってしまったからだった。
そんなこんなで、俺が魔国に潜入したのが一年以上前のこと。
この一年間、魔王に動きは無かった。
人間を殺すこともしない。
魔物をまとめようともしない。
今代の魔王は、自分からは動かないタイプの魔王だと、俺はそう判断していた。
……そう、判断していた。
過去形だ。
ある日突然、人間の少女の形をした生き物……とりあえず少女(仮)にしておくか……少女(仮)が、魔国の中心に現れた。
そこから、確実に何かが変わってきている。
◇ ◆ ◇
俺は距離を取って、少女(仮)と魔王の様子を伺っている。
「魔王サマ! 私ね、ここに来るまでに美味しい木の実を見つけたのよー。これね、魔王サマの分ね」
「俺は……」
「この黄色の木の実がね、すっごく甘くて美味しいよ?」
魔王は、少女(仮)の差し出した黄色の果実を受け取り、齧っている。
「……そうか、これが甘いというものか」
「美味しいでしょー?」
俺の居る位置からは、会話の内容までは聞き取れない。
けれど、目に映る光景は異常なものだった。
――あの魔王が、食べ物を口にしたのだから。
少なくとも過去一年。
俺が監視をしていた時間の中で、魔王が何かを口にした瞬間は一度も無かった。
一年間、ただの一度も、だ。
その魔王が、少女(仮)に差し出されたものを食べた。
何の疑いも、躊躇いもなく。
しかも……それだけじゃない。
「魔王サマ、魔王サマー! ねぇねぇ、一緒にお城に帰ろうよー!」
「……」
「何で返事してくれないのー? やっぱり、私が居たら迷惑?」
「……迷惑、ではない」
「本当? 良かったぁ。……あ、そう言えば私、リスさんたち置いてきちゃったんだった! 探してこないと!」
「俺も行こう」
「来てくれるの!?」
「お前を一人で歩かせると、碌なことにならないと実感した」
「やったー! 魔王サマと一緒で嬉しいなぁ」
「待て。どうして靴を履いていない?」
「靴ねー、ちょっと苦手だから、置いてきちゃったぁ」
「Σχηματοποίησης」
俺は、自分の瞳に映った光景が信じられなかった。
魔王がわざわざ、少女(仮)のためだけに、魔法を使って人間の履物を作り出したのだから。
「これでも履いていろ」
「サンダル? くれるの!? やったぁ!」
「裸足で森の中を歩くな。魔国の森は、毒なんかも落ちているのだから」
「はーい! 魔王サマ、ありがとうー」
無邪気に喜ぶ少女(仮)は、魔王が動くという意味が、わかっているのだろうか?
「リスさん、置いて行っちゃってごめんね」
「キュウ!」
「お、怒ってる?」
「グア!」
少女(仮)は炎猪の幼体を抱えて、雷栗鼠と岩熊と合流する。
その後ろには、毒蛙が居心地悪そうに歩いている。
異様な光景だった。
魔物をまとめようともしない魔王の元に、少女(仮)と出会った魔物が集まっている。
「みんなで美味しいもの食べようよー!」
「キュ!」
「グア!」
「魔王サマも一緒に行こう?」
「……」
「あ! 魔王サマ、私ね、お城に帰ったら、お塩が欲しいの。あと、お砂糖も……」
少女(仮)が恐れる様子もなく魔王に話しかけた。
魔王も大人しく、少女(仮)の言葉を聞いている。
他の魔物も寄って来て、最初は恐る恐るだが、確実に魔王との距離を詰めていた。
◇ ◆ ◇
「……なんだ、あいつらは」
俺は森の中に隠れたまま、潜めた声で呟いた。
頭がクラクラする。
異常事態が起こりすぎているんだ。
魔王が何かを食べたことも。
魔王が一人の少女(仮)のために魔法を使ったことも。
魔物が魔王との距離を詰めたことも。
今まさに、この目で見た何もかもが異常事態ばかりだった。
魔王が動き、魔国が変わる。
それも、たった一人の少女(仮)によって。
「魔王を動かせる存在なんて、危険すぎる」
俺は呟いた。
世界の平和のためにも、魔王を動かせる存在なんて、居ない方が良い。
……けれど。
俺には分からなかった。
少女(仮)の存在が、善なのか、悪なのか。
少女(仮)を見つめる魔王の眼差しが、あまりにも優しかったから。
少女(仮)と一緒に魔物に囲まれた魔王が、あまりにも穏やかな表情をしていたから。
「願わくば……世界にとって良い変化であってくれ」
俺は祈るように呟いた。
もしも、その願いが叶わなかった場合は……
「俺は、あの子供を殺さなければならないのか……」
呟いた声は、自分でも驚くほどに小さかった。
……まさか俺は、無邪気に魔王へ笑いかける少女(仮)に絆されてしまったのだろうか?
そんな馬鹿な。
俺は魔国の地面に伏せながら、呆然とそんなことを考えた。
……何で地面に伏せているのか、だって?
簡単なことだ。
俺が少女(仮)に手を出したことに、気が付いた魔王が魔法を放ってきたからだ。
なんとか致命傷は避けたが、しばらく動けそうにない。
……ん? 待てよ。
「俺は、魔王が守るあの子供を殺せるのか……?」
呟いた声は、さっきよりも小さかった。
===================
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よろしくお願いします(__)
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