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番外編~

近衛騎士Aの災難

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 俺は近衛騎士Aである。名前はまだない。
 ……というのは流石に嘘だけど、最近近衛騎士に任命されて、まだ何の活躍も出来てない俺は、やっぱり近衛騎士Aでしかないと思う。
 いつかノルディア隊長みたいに活躍をして、フェリス殿下に名前を覚えてもらうのが俺の夢だ。

 ノルディア隊長は本当に凄い。
 魔法の実力が全てと言っても過言ではない騎士の世界で、魔力を一切持たない特異体質だと言うのにも関わらず、剣の腕一つでフェリス殿下の護衛部隊の隊長という名誉ある役職にまで上り詰めた凄い人だ。
 ちなみに、"魔法を剣で切り裂く"という技を考案した凄い人でもある。

 ……まぁ、ノルディア隊長が考案した、"魔法を剣で切り裂く"という技は、ノルディア隊長以外使うことが出来ないのだけれど。
 ごく一部の人の間では、"魔法を剣で切り裂く技あれ"が本当は魔法で、ノルディア隊長はあの魔法しか使えない特異体質なのではないか、なんて噂も囁かれてしまうくらいの技術を持つ人だ。

 俺の語彙力が無くて、凄いという言葉しか出てこないけど、本当に凄い人なのだ。
 俺なんて魔法を使っても、本気で殺すつもりで挑んでも、一度も勝てた事がない。

 そして、そんなノルディア隊長は、恐らくこのユーフォルビアの王都で知らない人が居ないんじゃないかって位には有名な人で……


「ノルディア隊長!王都の門番から緊急の報告が!ユナ様がノルディア隊長のお弁当作りをすると言いながら、何故か張り切って町の外へ出て行ったとのことです!」

「ノルディア様。町の方からのご報告で……その、奥方様が森の上空でドラゴンを相手に空中戦を行っているとか……」

「ノルディア……何故ユナがドラゴンと戦っているんだ!町に被害が……いや、ドラゴンが倒されてしまったら、生態系に影響が出て危ない!!」


 ……その理由は、現在フェリス殿下の元に緊急報告が上がってきた人物、“ユナ様”の存在だ。
 "お弁当作りで張り切っている"という情報が、緊急の報告として王城へ上がってきてしまうような危険人物である“ユナ様”は、なんとノルディア隊長の奥様である。

 ユナ・カモミツレ。
 旧姓はホワイトリーフで、この国の公爵家のご令嬢だった人物である。

 巷では『天才の妖精姫』との二つ名もあるらしいノルディア隊長の奥様は、魔法の才溢れる妖精の姫と例えられるほど、魔法を操る力が強い。
 強いなんてどころのレベルではない。
 噂では、ノルディア隊長からプロポーズをされたユナ様が、あまりの驚きから魔力の制御を乱してしまい、ユーフォルビアの王都の中でもかなり大きい建物である、高等学校の講堂内が氷漬けとなり、窓ガラスが全て吹き飛ばされたというのだから、その魔力の高さが伺える。
 …………の、だが……

 ユナ様の性格に少し…多少…かなり問題があるおかげで、内部事情を知る者からは、『天災の妖精姫』とも呼ばれている。
 天才だが、ユナ様の機嫌を損ねてしまえば、村どころか街まで更地になってしまう故の天災のようなもの、という意味が込められているらしい。

 ユナ様の性格の問題、それは…

「前にユナが作った亜竜のドラゴンステーキ、旨かったと漏らしたのが悪かったか……」

 ……ノルディア隊長の為なら何でもする、それがユナ様が天災と化す原因だ。
 ノルディア隊長が"美味しかった"と一言呟けばドラゴンだって狩ってみせるし、ノルディア隊長が馬鹿にでもされた日には、馬鹿にした者へ容赦のない鉄槌を下そうとする。
 極めつきに、「やめてくれ」という言葉は、ノルディア隊長が言わない限りユナ様へは届かない。

「「「ノルディア(様)(隊長)!!!早くユナ(様)(奥方様)を止めて来い(来てください)!!!」」」

 ちなみに先ほどの声は上から騎士、王城のメイド、フェリス殿下の言葉で。
 その三人は、揃ってノルディア隊長の事を見つめている。

 その視線を受け……

「ええ、行ってきます。フェリス殿下の護衛は……」
「代役を呼ぶから気にするな!!!早く行け!!!」

 ……まるで散歩にでも行くような気軽さで、剣を片手に立ち上がったノルディア隊長の豪胆さは、やっぱり凄いと思う。




  ■□■




「仕方ねェだろ。そんときはドラゴンの肉だなんて知らなかったんだよ。ちょっと大変だけどまた作るなんて言われたから、悪い予感はしてたけどな」
「ドラゴンのハンバーグ!?何てものを食べているんですか!普通に冒険者ギルドで売れば大金になりますよ!」
「いや。普通の食卓に、ドラゴンが出てくるなんて思わねェから、家にあったら食うだろ」
「ノルディア隊長とユナ様の家庭が普通?本気で言ってるなら、一度普通の意味を調べた方が良いと思いますけど……」

 王城を出て行くノルディア隊長に「俺も援護します」と申し出たのは、本当にドラゴンが居たら、ノルディア隊長だけでは危ないと思ったのが半分と、ノルディア隊長の剣技をこの目で見たいという願望が半分。

 だけど付いてきた俺の事を、ノルディア隊長は邪見にせずに、寧ろ気安く話しかけてくれた。
 ノルディア隊長は俺の上司だけど、堅苦しいのが嫌いみたいで、人目のない所なら口調を崩しても怒られない。

「隊長、よく天災の妖精姫……いえ、ユナ様と婚約を結びましたね。怖くなかったんすか」

 俺はふと、普段から思っていた事を聞いてしまった。
 一瞬「失礼だったかな」と思ったけれど、ノルディア隊長は怒ることは無かった。

「怖くなかったな。…あいつだけが流石と言ったから」
「……はい?」

 よく分からなかったノルディア隊長の言葉に首を傾げたけれど、それ以上の説明はなかった。
 代わりに、「こっから先は、気ィ抜くなよ」と短い言葉で告げられて。次の瞬間には、上空の空が燃えた。
 文字通り、快晴だった青空は、一瞬の内に炎で埋め尽くされていた。恐らくドラゴンの放ったブレスだろう。

「は、はいっ!」

 慌てて警戒を強めた俺に、ノルディア隊長は小さく頷いた。




  ■□■




 ノルディアがユナと出会ったのは、まだ学生の頃だった。
 騎士学校に通っていたノルディアは、魔力の無い自分でも騎士になれるだけの実力はあると思いながらも、やはり魔法への対処という壁に当たって悩んでいた。

『魔法なんて、斬ってしまえば良いですの!』

 そんな時にユナから言われたのが、この言葉だ。
 至極真面目な顔で、魔力の無いノルディアを憐れむでもなく、ノルディアなら出来ると信じ切った顔で告げるユナの姿に、ノルディアは自分の世界が広がったような気がした。

 ノルディアの剣を『魔法程度』に負ける筈がないと信じ切っていたのは、ユナ唯一人で。
 本当に剣一つで魔法に打ち勝ったノルディアに、驚かなかったのもユナだけだった。

『ノルディア様!でしたの!かっこよかったのです!』

 魔法を斬るという、今までになかった剣技を見せたノルディアに対し、ユナは満面の笑みを浮かべながら、『流石』と言った。

 魔力無しと言うことで、ノルディアに向けられる視線は軽視や憐れみ。あるいは常人離れした剣技への畏怖が多かった。
 ユナのように笑みを浮かべて、ただただ信頼しきった視線を向けられることにノルディアは慣れていなくて。

 きっとその瞬間、ノルディアの心はユナに落とされてしまったのだ。

『将来結婚してほしいのです!!!』

 そんな事を告げたユナに、ノルディアは嬉しいと思ってしまった。
 ……その時は立場の違いから、本当に結婚してしまうとは思っていなかったけれど。



  ■□■




「……随分派手にやってんな」

 ユナの元へ辿り着いたノルディアは、目の前に広がる惨状に苦笑をした。

 王都から離れた森の中では、深紅のドラゴンと一人の女性が対峙していた。
 ドラゴンの放つブレスが木々を焼き、白銀の髪の女性が放った魔法が大地を凍り付かせる。
 氷は炎を凍り付かせて、かと思えば、新たな炎が氷を溶かす。
 深紅のドラゴンが炎を纏いながら、濃密な魔力を纏う女性のことを睨みつけていた。

 そんな後々に語り継がれても可笑しくないような名勝負を行っていたドラゴンと女性だったが……

「ノルディア様!!!!ノルディア様ですの!!!!何でこんな場所に居るのです!!??ノルディア様ー!!!!」

 銀髪の女性……ユナは、ノルディアの姿に気が付くと、目の前にいるドラゴンの存在も忘れたように振り返ってハートマークをまき散らしていた。

「あの馬鹿!」

 今が好機と言わんばかりに、ドラゴンが大きく口を開く。真っ赤な炎が、ドラゴンの口から放たれて……
 同時にノルディアもユナの方へと駆け出した。

「ヨル、居るか!?」
「ノルディア~!オイラは何度も止めたヨ!!!」
「分かってる!防御出来るか!?」
「うう……分かっタ……」

 ノルディアの呼びかけに答えて、ユナの影から姿を現したのは、ユナの契約精霊であるヨルだった。
 ドラゴンの炎から発せられる光が眩しいのか、嫌そうに目を細めながらも答えてくれたヨルは、その体を黒霧に変えて、ユナの体を包み込んだ。

 ノルディアは鍛え上げた脚力をもってユナの元へと辿り着き、その横で一気に地面を蹴り上げ宙へ向かう。
 ……一瞬、ノルディアの耳に「ああ!ノルディア様の姿が見えないのです!!」というユナの叫び声が聞こえたが、それどころでは無いので無視をする。

 ユナを狙う炎の元へ飛んだノルディアは、空中で剣を抜いた。
 迫ってきた炎に、一閃。

 見事に真っ二つに切られた炎は、ヨルとユナの左右へと流れていった。
 細かい火の粉は、ヨルが対処をしてくれたので問題ない。

「ノルディア様に攻撃を向けるなんて…万死に値しますの!!!」

 自慢のブレスをただの剣一本に防がれたドラゴンが、驚愕で動かなくなった所にユナの一撃…極められた闇魔法を纏い、身体能力が向上したユナのパンチが見事に入る。

「……打撃で仕留めるの珍しいな」
「お肉の質が落ちるかラ、打撃で仕留めた方が良いって言ってタ」
「ちょ、ちょっと待ってください!!ノルディア隊長、仕留めさせたら駄目ですって!!」

 「成程」と呟いたノルディアは、ドラゴンの体が倒れていく様子と部下の男の叫びに、ここまで来た目的を思い出して、ユナに声を掛けた。

「ユナ、殺したら駄目だ。生態系が壊れてフィーの仕事が増えたら……俺が残業になるぞ」
「残業!!!それは絶対に嫌ですの!!直ぐに回復魔法をかけますの!」

 ノルディアの残業という事はすなわち、家に帰る時間が遅くなると言うことだ。
 ノルディア大好き人間のユナにとって、残業とは許し難いものである。

「光魔法<回復ヒール>ですの!」

 慌ててユナが回復魔法をかければ、倒れかけたドラゴンの体が持ち直す。
 ドラゴンは何が起こったのか分からないような顔をしていたが、自分を倒した人間ユナが目の前にいるのに気付くと、慌てて羽を広げて飛んでいった。

「あああ……ノルディア様のハンバーグが飛んでいってしまいますの……」

 ……ドラゴンの名誉の為に敢えて言うが、ハンバーグではない。
 飛んでいったドラゴンを名残惜しげに眺める人間など、ユナ以外にそうそういないだろう。

「わざわざドラゴンなんか狩らなくても、市場で売ってる肉で良いだろ?」
「でも、ノルディア様には美味しいご飯を食べてもらいたいのです……」
「いつも美味い飯ばっかりだから安心してくれ。それに……あんまり危ねェ事をして、怪我したらどうすんだ」
「心配してくれているのです?」
「おう」
「~ッ!!!ノルディア様!ドラゴンハンバーグは諦めるのです!!!」

何やら大円団で終わったらしいノルディアとユナに、付いてきただけになってしまった騎士の男は、呆然と見つめることしか出来なくて。

「街まで送るから帰るぞ」
「優しくて格好良くて強くって、ノルディア様が完璧過ぎて眩しいのです!」

……まさか、ドラゴンとの激闘を覚悟して望んだはずが、ただただ惚気を見せつけられて終わるとは思っていなかった。






  ■□■






「俺、今までユナ様がノルディア隊長の事を大好きだと思ってたんすけど、ノルディア隊長も案外ユナ様のことを想ってたんすね」

街までユナを送り届けた後、王城への道を歩きながら、騎士の男はノルディアに呟いた。

最初はユナに振り回されるノルディアが可哀想だと思っていたが、ドラゴンを相手に無双をした後でイチャつける夫婦など、二人以外に居ないだろう。

「……??そうじゃねェと、結婚なんてする訳ねェだろ??」

不思議そうな顔をしたノルディアに、「あっ、なるほど無意識で甘い感じなんですね」なんて事は言えなかった。



「フィー、戻ったぞ」
「ノルディア……帰ってきて早々で悪いが、明後日からキュラス王国へ行ってくれないか?」
「キュラスに?良いけど、どうした?」
「どうしたもこうしたもない!明後日は“感謝祭”だろう!僕としたことがすっかり忘れていた!」
「感謝祭?……ああ、あのお世話になった人に物を送る行事か。……ん?それとキュラス国がどう関係があるんだ?」
「ノルディアに贈り物が集中したら、ユナが嫉妬するだろう。感謝祭の影響が無いキュラス国王に、三日間の避難を頼んでいるから、感謝祭が終わった頃に帰ってきてくれ」
「……まぁ、良いけどよ。人の嫁を何だと思ってるんだ?」
「破壊神だろう?」
「…………」

とある乙女ゲームで攻略対象であった彼は、今日も悪役令嬢だった妻に振り回される。

「……それに、その……ユナと結婚をしたのに、仕事ばかりだろう。ユナも連れて行って良いから、少し羽を伸ばして来い」
「良いのか?」

……だが、ただ振り回されているにしては、ノルディアの顔は楽しそうで。
何だかんだ、ノルディア隊長もユナ様にベタ惚れらしいと、近衛騎士Aは悟った。

「よおおっし!ユナとノルディアをキュラスに押し付けた!明後日は平和だな…」

この時、新人だった近衛騎士Aは、フェリスの異様な喜びようを不審に思ってはいたものの、すっかり忘れてしまって。
ノルディアがキュラス国から帰ってきた時に、日頃のお礼として菓子を渡してしまい……ユナにライバル視されるようになるのだが……今は知らない方が幸せで居られるだろう。


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